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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

コーヒーを旨く飲む Do You Like Cappuccino? / Toru Dodo

2010-04-08 22:32:54 | 聞いてますCDおすすめ


日本人ピアニストで、これは集中している人がいるので、そうなると他人がなかなか気が入らない。
女性の外山さんなどは、紹介をうけて聴いたらとてもメロディが素晴らしくてこちらも応援をしていますが、たとえばblog仲間では評判の西山さんとか、評判新人の女の子、チラッとコンサートでみまて、上手いなとはおもいましが、追っかけていくわけじゃない。
私追っかけ以外では、吉田桂一のピアノが好きですが、そういえば気になっているピアニストがいました。
百々徹(どどとうる)というピアにステですが、ニューヨークを拠点にここ10年ぐらい活躍している人だそうです。
なぜ気になったのか、それは長い間いろいろアルバムに接してかんが働いたとしかいえません。
上手い具合に中古屋さんでであってゲットです。
順序を入れ替えてまいった曲から紹介です。
4曲目柔らかいタッチのピアノが午後のアンヌュイな雰囲気をつくると、ここにデヴィッド・エッガーという人のチェロが太く午後の意味を作るように流れるのです。
なぜだか映画、「わすれびと」を思い出すかんじですが、ピアノのフレーズがこれもチェロにいざなわれて、凄い意味をさがしだして、この演奏大好きです。
実はまるでしらないので、ゆったり気分、それこそコーヒータイムと思ってききはじめたわけですが、4曲目で居住まいをただしました。
5曲目のピアノの音の出し方でも、このDodoさんのとても突き詰めたような音世界があるのです。ここでもアルコの音が、ジョセフ・ルポアという人ですが、Dodoさんがえらんでいるので、弦の使用がとても上手いです。そしてピアノフレーズもこの感じオリジナリティが群を抜いているのでないでしょうか。実に面白いピアノです。
6曲目は古いレコードプレーヤーの音で始まるブギ調で、実は“見上げてごらん夜の星を”ですが、あの曲をゆったりとしたブギにのせて、実に聴くものに旨く伝えてくるものです。
意図的でありますが、上手さにまけます。
このピアニスト、とても個性的で誰の影響を受けてきたのか、モンクの匂い少し、ところが8曲目の急速4ビートなどはフラナガンの感じ、それが気持ちよいぐらいフレーズします。
この演奏、なかなか凄いです。百々徹の個性をしかっり感じる演奏って、ポーランドの人にも引けをとりません。
スタンダードの9曲目は、これもきちんと個性あり、とてもインテリジャンスを感じさせる、知った曲は上手い文章で書いて、自分の曲では独自の個性を売るみたいな実に上手いアルバムです。
そして4曲目で気に入ったチェロが10曲目にでて又うれしい限りです。(このチェロ音はまりました。)
そして合気道の道場での体験を演奏そたヴォーナストラックのソロもこの人のパーフォマンスの個性を伝えます。
4曲目で感動して書き始めましたが、一曲目悪いわけじゃない、後を聴いて最初に戻ると、この曲モンクがらみで、モンクを敬愛していることがわかりました。
そしてとてもJAZZのエッセンスが充満している演奏です。
2曲目は、とてもノリを大切にして、これも楽しいJAZZだと、とても人柄のでる演奏です。
そして順番を狂わして最後になってしまった“do ou Like Cappuccino?”、ニューヨークではこうなのでしょうか、カプチーノをすすりながら、ボサノバを鼻歌しながら、夜のライブの準備をしているような、実は真摯なピアニストの日常が気持ちよく感じるのでした。
ピアニストの個性とその日常までが伝わるような、素敵なアルバム、まったくこちらもたのしませていただきましたが、なんだかニューヨークでとても美味しいカプチーノを、旨く飲んでいるピアニストが想像できます。
ジャケットも全体を見たほうが雰囲気つたわりますよし、ここに百々氏が載せている文も秀逸です。



Do You Like Cappuccino? / Toru Dodo

百々徹(p)
中村恭士(b)
ジョセフ・ルボア(b)
ロドニー・グリーン(b)
デヴィッド・エッガー(cello)

1. Just You Just Me
2. WaWaWaWa
3. Do You Like Cappuccino?
4. My Love Song
5. The Sahara
6. 見上げてごらん夜空の星を
7. ArubaburA
8. Manhattan Volcano
9. In a Sentimental Mood
10. Air
11. Unoression of Aiki(bonus track)



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いいですね。 (まん丸クミ)
2010-04-08 23:06:53
monakaさん、今日は。

百々徹さん、いいですね。
数年前にトロントに来られた時に聴きにいきましたよ。彼のオリジナルの面白さにあっと言わされ即はまってしまいました。

丁度、オスカー・ピーターソンの追悼コンサートがあった同じ日にライブがあって、どちらを取ろうか迷ったのですが、すでに百々徹さんのティケットを買っていたのでそちらに行ったのですが、後悔しない良いライブでした。

今のブログを始める前のブログにその時の事を書いたのですが、結構反響が良かったので驚きました。これからが楽しみなピアニストですね。このアルバムは何年のものでしょうか?
返信する
Unknown (めがねねがね)
2010-04-08 23:36:55
名前がしっかり頭に入りました。
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個性的ですよね (すずっく)
2010-04-09 11:19:13
ブラザー最中、こんにちは。
百々さん、飄々とした優しい方でした。

すごく、細くて背が高くて、、インテリジェンスたっぷりな感じです。

今回のエントリーの文章の中で、、大きく同意する箇所がありましたです。(笑)
目を閉じて、音楽だけに向かい合えば、答えは結構簡単にでることもありますよね。

トラバ、、届きました。
トラバ、送りたいのですが。。
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ほんとうに (monaka)
2010-04-09 22:10:18
まん丸ミクさん、こんにちはonakaです。
Dodoさん、本当にいいですね、ほのぼのとしながら、凛としたフレーズ素敵です。
このアルバムは2008年にニューヨークで録音したdodoさん自身のレーベルの第1弾だそうです。
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この楽しみを味わって (monaka)
2010-04-09 22:16:09
めがねめがねさん、こんにちはmonakaです。
Dodoさんのピアノは今回初めて知ったのですが、それこそ山ほど聴いてきたピアノの中で、これは違うという個性を聴く事が出来ました。
これは本当に驚くべきことで、今年のアルバムであればベスト10に入れていたでしょう。
失礼ながら、めがねめがねさんの経験値からすると、その個性の凄さまで気ずかれないかも知れません。
でもぜひ聴いたほうが楽しみ増えること間違いなしです。
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いつか会うでしょう (monaka)
2010-04-09 22:22:18
スズックさん、こんにちは、monakaです。
このピアニスト初めて聴きました。
凄い人がいるものですね、それが日本の人だというのもうれしい限りです。
いつか日本で会えそうです。
どこに同意いただけたのでしょうね。
旨いカプチーノを飲むということでしょうか。TBURL漬けるようにします。
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Unknown (めがねめがね)
2010-04-10 00:37:56
iTunesで聴いて、Youtubeで見させて頂きました。
おもしろいです。
クレバーですね。
アルバム探します。
mixiに載せときます
返信する
私もそう思う (monaka)
2010-04-11 21:18:51
めがねめがねさん、こんにちはmonakadesu.
面白いピアノですね、本日カレーを作りながらきいて、とても気持ちが爽やかになりました。
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