英国のスパイ ダニエル・シルヴァ 著 山本やよい 訳

ダニエル・シルヴァの「ブラック・ウィドウ」と言うのに出会ったのが8月で、読み安くて面白いので、シリーズのはじめのころ、にの主人公がイスラエルの工作員となった事情などにさかのぼった。
そのあと最新作の二つ前の「亡者のゲーム」を読んで本作品で主人公、ガブリエル・アロンのことも理解できました。
「ブラック・ウィドウ」ではイスラエル諜報機関オフィスの長官になって、ナタリーというサブ主人公に活躍させたけど、今回はケラーという暗殺者を英国諜報機関に復帰させて活躍させている。

オフィスの長官に次作でなってしまっているので、派手なアクション参加はままならない。たぶん新作では、新たに活躍するサブ・主人公をおいて、戦略者と行動者で活動するだろうと想像します。

それでは謀略に向っていく主人公とオクサンの一節

　キアラは機内持ち込み用のバックと雑誌の束を手にとり、ゆっくりと立ちあがった。「いい子にしててね。それから、誰かに頼みごとをされたら、例の魔法の言葉を思い出すのや」
　「ほかのやつを見つけてくれ」
　キアラは微笑した。それから、ガブリエリに驚くほど情熱的なキスをした。
　「かならず帰ってきてね、ガブリエル」