JAZZ最中

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ある行旅死亡者の物語 /武田惇志 伊藤亜衣 著

2024-05-06 14:12:56 | 


共同通信大阪社会部の二人の記者によるドキュメンタリー。
まずタイトルにある行旅死亡者というものの説明が本でも最初にされているのでそれを引用しておこう。
 行旅死亡者〈こうりょうしぼうにん〉病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語。行旅死亡者及び行旅死亡者取扱法により、死亡場所を管轄する自治体が火葬。死亡人の身体的特徴や発見時の状況、所持品などを官報に公告し、引き取り手を待つ。
 司法記者クラブ詰めの記者から友軍に配置換えになった武田記者が、ネタ探しに官報の行旅死亡者データベースにアクセスし見つけた短い記事、そこから始まる。
 「本籍〈国籍〉・住所・氏名不明、年齢75歳ぐらい、女性、身長約133Cm、中肉、右手指全て欠損、現金34,821,350円・・・」
約3,400万円ももっていながら、安アパートで死亡した女性に興味を持った記者が調査をはじめる。同僚伊藤記者を巻き込んでの調査は、警察、探偵がすでに調査していたもので、普通であれば無駄仕事となるようなものだった。
 田中千津子と名乗っていた女性の身元調査の過程が第1部、1部の最後で身元が判明する。その最後
 千津子さんはなぜ、隠れるように生きなければならなかったのか。彼女の人生に、少しでも肉薄すること。身元の判明で、ようやく取材のスタート地点に立ったのだ。
 ということで2部になる。
その2部がどのようになるかは、まだ読んでいない人もうしわけなるので、これは書かない。

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