JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

病気自慢 からだの履歴書 玉村富男 著

2019-11-19 16:19:54 | 


東海林さだお氏のエッセイは近頃読んでいないけれど、「ガン入院オロオロ日記」というタイトルなので買ってみた。東海林さだお氏のちょっと斜めに構えた目で入院をどう見るか、ある意味貴重な示唆があるかもしれないと考えたわけです。
東海林氏書かれているジョージ君からみると若く感じるかもしれませんが、本年82歳だそうです。この入院は2016年(79才)の年だそうで疾患は肝細胞癌40日の入院だったそうです。入院日記の方は最初の3節50ページなので、これをもってほんのすべて出なかったのはちょっと残念。ただし達観した病院生活(と感じる)は身に着けていいのではと思う。



東海林氏それまではかなり健康で、入院歴はその前2回、齢はわかりませんが尿路結石で3日、鼠経ヘルニアで4日の7日間だけだそうで、これはうらやましいのかやっぱり79歳で40日はきついとかんじるか、どうかなというとでしょうか。

入院記は3パートだけなので、この本はここで終わりにして図書館で見つけた本がメイン。

玉村富男氏長野にワイナリーを作ってしまった食通のエッセイスト、自由な方と以前からあこがれていた人。この人の入院歴の本です。
この方37歳から73歳までに8病院14回入院されたそうで、こちらは多いといった方がいいかもしれない。書かれたものを読むといかにも健康的と思っていたのでちょっと驚きました。

最初が1972年、後部座席に乗っていての交通事故ですからこれは不可抗力でしょうか。この事故の影響で3回入院ですから残りが11回。
次が40才で大量吐血で転院を含めて3回入院。健康的な生活を送られていたと思ったのですがさすが流行作家、エネルギッシュというか無理じゃないという生活をされていたようです。日常生活は吐血した日もこうです。軽井沢の自宅近くでテニスを数時間、かえって夕食をつくりワインを飲みながらゆっくり食事、その後書斎に上がって、ジンを飲みながら執筆、最後はほとんどオンザロックで5,6時間、翌日11時過ぎに書き終えて、その後、前日のワインを飲んだらおなかがおかしい。トイレにいったら2Lの吐血だったそうで、私はこんなことはできません。一流はやはりタフなのですね。
12年後53才でお酒とマンゴーのアレルギーで高血糖をおこし虎ノ門に2回、計27日入院されたようです。ちょっと長くなっちゃうけど大問題なのでちょっと引用。

虎ノ門糖尿病病棟では
「ああ、これで一生、酒は飲めないのか」
「鰻も焼肉もダメなのかぁ」
「くえーっ、生ビールがのみてぇ」
みんな口ぎ地に、自由だった娑婆の世界を思いながら、塀の内側に ~  二度と忌まわしい生活習慣に戻らないよう、コンコンと説教されてからようやく解放されるのです。

絶対糖尿にならないようにしなければ(そのけがある)。
2001年56歳で胃潰瘍で入院。
2013年白内障の手術は入院なし。
2016年肝細胞がんでラジオ波焼灼術で入院。以後このRFA術で3回入院で14回か。
結局輸血により肝炎との闘いのようですが、玉村さんは冷静に事態をうけとって、逆にしらけるくらい自分にクール、自我の筋が一本十ている感じです。

病気内容も、原因も違うお二人ですが、世の中で一流とみられる人って強い人たちなのですね。

私1病院3回入院、それも最後が30年ぐらいまえで(不確か)東海林さだお氏よりすくなくて、内容は軽い。ちなみに入院内容は発見の遅れた虫垂炎と予後がわるて、数年の間に腸閉塞2回(これは死ぬおもいでした)です。軽い入院履歴の割には臆病なせいかくなのでできるだけ増やしたくない。きっとガクッとしてしまうだろう。
今回のこの2冊、お二人みたいに強くない人、自重しなさいよってことでしょうか。


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