JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

腕組みをしながら聴いても Plastic Moon / Magnus Hjorth

2010-11-20 23:22:51 | 聞いてますCDいいと思う


マグヌス・ヨルトは前作の日本のライブ・ハウスでの録音がとても良いとおもっていて、その後来日に行きたかったけど残念だった人、だから新しいアルバムが気になっていました。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20100306

前作ではスタンダード集でしたが、オリジナルがきっと特徴を出すだろうと期待したオリジナル中心になりました。

1曲目、出だしの低いベースの音がつかみとなってすぐに購入を決めました。リズムの録音が協調された録音で、私としては良い塩梅です。
2曲目はリリカルな、ピアノのシングルトーンのフレージングですが、その運びがとても丹精です。この安定感は多くの新人から抜きでているように感じます。
3曲目はベースで始まる、これも美しいメロディの曲、心象を風景絵的に描いた感じ。
4曲目“Shiny Stockings”をちょっと重めのベースとリズムで、しかしこれはコンセプションだからしょうがない、ピアノがしっかりフレーズを刻むのでバランスが保たれます。
5曲目も内省的な曲、しかし途中からはヨルトの力図よいフレージングこれが隠されているのです。
6曲目このトリオ、ベースのPetter Eldhがリーダーもしくは双頭コンボのような重要なポジションをとる演奏、決して嫌いなわけではありません、しっかりしたリズム進行で気持ちが良い。
7曲目もベース・ソロがピアノのポップなメロディにのってとても良く聞こえます。ピアノが控えめでいながらとても良い纏めになっているのです。
最後の曲も語りかけるような内省的な静かな曲、終わってみれば、前作とは違うイメージがしっかり着いているアルバムとして作られたのでしょう。
マグナスの力強いラインを抑えに押さえながら、内省的に表現するあたりが、ベースとドラムスの兼ね合いの中、抑制と力を均衡させるおもしろいアルバムに仕上がっています。
この抑制感がなんだか、コペンハーゲンで録音したことと重なって、少し寒い、あけっぴろげな姿をみせるのではなく、襟を立てて胸元をあわせ、そんな姿の中からグループを感じて欲しいと言っている様な感じです。
日本も寒くなってきましたが、遠くコペンハーゲンも同じようで、少し構えて腕組みをしながら聴いてもいいじゃありませんか。

Plastic Moon / Magnus Hjorth

Magnus Hjorth(p)
Petter Eldh(b)
池長 一美 Kazumi Ikenaga(ds)
2010年Copenhargen

1. Play The Game
2. Pure Concept
3. Lacrima Lake
4. Shiny Stockings
5. Bullpen
6. Hot Corner
7. Leia
8. I Remember You
9. Jogen - Plastic Moon -

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2 コメント

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Unknown (カノン)
2010-11-21 12:20:31
ごぶさたしております。

Magnus、ずいぶん前からおっかけております。
今年のライブにいけなかったが非常に悔やまれます。
次回の来日はなんとしてでも行こうと思っていますので
そのときにでもまたお目にかかりましょう!
返信する
ご無沙汰です (monaka)
2010-11-21 22:47:15
カノンさん、こんにちは,monakaでうs。
私は仕事で海外にいきますが、あまり楽しくありません。
カノンさんは随分エンジョイされているみたいですね。うらやましい、またお会いできるといいですね。12月27日渋谷JBフラット、トライソニークなんかいいですよ、11月27日ピットイン2時なんかもいいです。
返信する

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