ジョヴァンニ・グイディのデヴュー・アルバムは日本のヴィーナスからでた「TOMORROW NEVER KNOWS」でもっていたと思うけど、売ったのだろう。
そのうちECMからアルバム「THIS IS THE DAY」がでてこれは良かった。
ネットで新作が出ていたので試聴したら、これは一発で購入。理由は1曲目を聴いて即決した。
その1曲目”Cantos del ocells”は「鳥の歌」としてしられている曲。
チェリストのパブロ・カザルスがスペイン、カタルーニャの民謡のこの曲をとりあげ、編曲して毎回最後に演奏する。1971年10月24日の世界国際平和デーに国際連合本部で演奏会を行い世界中に放送さあれたし、アルバムとしては1961年11月13日ホワイトハウスで演奏したものがリリースされている。
チェロを演るひとなら、だれもが知っている話だが、なぜ今「鳥の歌」なのだろうか。
世界に放映された国連デーでのカザルスの挨拶を紹介させてもらいましょう。
「生まれ故郷の民謡を弾かせてもらいます。鳥のうたという曲です。カタロニアの小鳥たちは、青い空に飛びあがるとピース、ピースといって鳴くのです。」(読売新聞の記事)
ウクライナやガザでの惨状をおもうにつけ、全世界でこの鳥の歌を取り上げるべきと思い、このアルバム即買いでした。
2曲目、3曲目、雰囲気の似たトリオでのフリーインプロのような曲、このピアノ・トリオの今の行き方なのだろう。
4曲目、再びサックスのJames Brandon Lewisがテナー・サックスを吹く。ちょっとコルトレーンのみたいなフレージングを聴かせ、太い音色といい、知らなかったけど、なかなかいいサックスが登場した。
5曲目もルイスのサックスの入ったバラッド、このサックスちょっと気になる、調べてみよう。
6曲目、マイ・ファニー・ヴァレンタインとあるけれど、始まりまるでわからない。真ん中1回だけヴァレンタインだと思わしてくれる、トリオでの楽しい曲。
7曲目、再びルイスが入ってソフトなサックスで終わる。
このサックスを知ったのは拾い物だった。
そして再び書いておこう。今世界で「鳥の歌」を。
A NEW DAY / GIOVANNI GUIDI
Giovanni Guidi (p)
James Brandon Lewis (ts)
Thomas Morgan (double-b)
João Lobo (ds)
Recorded August 2023
Studies La Buissonne,
Pernes-les-Fontaines
1. Cantos del ocells
2. To a Young Student
3. Means for a Rescue
4. Only Sometimes
5. Luigi (the boy who lost his name)
6. My Funny Valentine
7. Wonderland
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