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思いを込めて Maman / THERRY MAILLARD TRIO

2024-02-18 14:41:01 | 聞いてますCDおすすめ


昨年素晴らしいソロ・アルバムをだしたTHERRY MAILLARDは母親を亡くした。亡くなったのが2023年7月、翌月に思いを込めて録音したのがこのアルバム。
だから1曲目は深い思いの一日を残すことになる。”27 juillet 2023”

このアルバム、サウンドでは今までとちょっと違うエレベを据えている。そのエレべはベテラン、ドミニク・ディ・ピアッツァになる。ゲストにチェロとギターが入るサウンドになっている。1聴、アコ・べが良いのではと思うが、ここら辺がマイロードのサウンドつくりだろう。近作のソロのサウンドと違いを作ったということだろうか。母へ想いが、より濃いサウンドを目指したのかもしれない。
1曲目、母の亡くなった日、その大切な日、チェロの音に始まるのは感じ入る。写真からはなんとも、大切にされたのだろうという、感じが伝わってくる。



続くソロがエレベだけれど、これが結構気分を高ぶらせてくれるフェージングで思いを綴る。
11曲中チェロが4曲、ギターが2曲加わっていてアルバムのバランスも良いように思う。
2曲目もエレベがメロディーをとって、この人、2015年のアルバムから付き合っているみたい。ちなみにチェリストもここに参加している。父への思いを込めたアルバムだったから、たぶん気心のわかる仲間なのだろう。
ベース・サウンドが強調された3曲目、どのタイトルも意味は解らないけれど母への思いなのだろう。
4,5曲めと、チェロの響きがなんともピアノのフレージングとマッチして心地よい。マイロードはフェンダー・ローズを使うけれど、これ初めてかな、調べてない。
7曲目と、11曲目でつきあうPhilippe Gaillotさんも結構なお年の先輩ミュージシャン、なんかほのぼのします。(結構かっこいいソロ)
8曲目はソロで心のこもった感じの演奏なので、タイトルは何だと思って調べたら” 会いたい”だった。
だからその後のタイトルを訳したら
9  それほど
10  ママ
11  すべてを超えて
だった。
アルバムタイトルの"ママ"、チェロではじまって、写真で会ったようなセピアの色の思い出が、残っていてちょっと切なく、そしてそれはしょうがないと、実はだれでもが知るこちになる思い。
そして最後が”すべてを超えて”の短いピアノ・トリオ、ここに込められた思い、なんだか、ここのところ、つらい思いをした人たちに贈りたい。

Maman / THERRY MAILLARD TRIO

Thierry Maillard piano, fender rhodes & synthesizer
Dominique DIpiazza bass
Yoann Schmidt Drums
Guests
Olivia Gay Cello
Philippe Gaillot Guitar
2023年8月録音

1 27 juillet 2023
2 Tu es partie
3 Des Larmes sur le clavier
4 Liv et Ilona
5 L’univers des pensées
6 Entendras- tu
7 Ces quelques notes
8 Tu me manques
9 Tellement
10 Maman
11 Au-delà de tout
2023年8月録音

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