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彼の人生 LIFE / LUKA SULIC

2024-10-03 22:20:37 | 聞いてますCDおすすめ


2cellosが解散して2年がたった。二人のプレーヤーがそれぞれ活躍してくれいていることは嬉しいが、そこら辺を並べてみたい。

まず解散の理由としては、世界的に演奏活動をしていきたいハスラーと、かたや家族ができて、そちらを大切にしながら音楽作っていきたいスーリッチが別々の行動をすることになったということになる。

二人のアルバムで最後のアルバムが2021年の「DEDICATIED」だとおもう。




この最後のアルバムの前にそれぞれ二人は自分のコンセプトでアルバムをそれぞれリリースしている。
それが二人のその後のコンセプトになったと思う。
一つはスーリッチのヴィバルディの四季をチェロもメインに編曲したアルバムで2019年にリリースされている。



ハスラーのほうはロンドン・シンフォニーとの共演でクラシックの名曲をチェロで演奏した2020年の作品になる。



その後、解散が現実になったあとハスラーはラテンの曲にまとめた「THE PLAUER」2022年「Christmas」2023年「CLASSICⅡ」2024年と順調にアルバムを出している。

 

そこでちょっと活動が解らなかかったスーリッチであるが、ここでアルバムをリリースしたのがこちら。と随分前置きが長くなった。
ハスラーのちょっと世界的な音楽活動とは違えて、家族を重視する音楽活動、作曲に力を入れる活動から今度のアルバムは生まれた。
そのタイトルも楚辺手を表現するような「LIFE」,スーリッチが全力を傾けたことがうかがいしれる。
全曲、彼の曲だから、ちょっとクラシックの小品かと心配したが、そこは2CELLOSで音楽を作ってきただけに、落ち着いている。
ポップでもなく、クラシックの小品でもなく、エッセイというよりかスーリッチが小さな詩集を編んだようなアルバムになっている。
それまでの世界ツァーと離れた、一つの家庭にいることを、そこにいる自分と音楽との対応をアルバムにしたということになる。
こういうアルバムって、特にピアニストに多いように思えるのだけれど、どっていうことがないアルバムが多い。
でもさすがに、曲の一つ一つに、思いがこもっているメロディーがつずられて、だから一つ一つ独立した詩のような感じを受ける。
そのことがこのアルバムのちょっと特異な位置を作ったのではとおもう。
クラシックの小品でもなく、知られた曲のアレンジでもない、確実に自分の人生を音楽にしたと感じる。真摯な彼の音楽性が現れている。

LIFE / LUKA SULIC

ルカ・スーリッチ cello
チェコ・スタジオ・オーケストラ
指揮 ヤン・ハルベツキー

1. アニマ
2. ノワール
3. ブルー・ハート
4. ペイン
5. ドリーマー
6. ブロッサム
7. フェニックス
8. シャイン
9. ライフ
10. エターナル
コメント
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