JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

スリーピング・ドール / ジェフリー・ディーヴァー

2009-10-06 22:20:09 | 


最近blogのカテゴリーにも本というのを作って、読んだ本のことなど書くことを多くしました。
blogJAZZ最中も気がつけば4年目の半分が過ぎました。想いの外に続いていて、私の中でも記録の意味合いが出てきました。
それで読んだ本とか映画をまた行ったところ、食べたものなど、皆さんにはどうでもと思われることも記事にしています。
読んだ本をblogに書くときは、ドキュメンタリーや芸術、趣味の本などはよいのですが、ミステリーになると、どのように書いていいのやら、ネタバレ禁止前提でとなるととてもあいまいな(そうでなくても曖昧なのに)書き方になってしまいます。周辺に触れるくらいですね。

このジェフリー・ディーヴァー の「スリーピング・ドール」はどう作家の大好きな、リンカーン・ライムシリーズから生まれた小説です。
ご存知の方が多いと思いますが、このシリーズは捜査中の事故で四肢麻痺になった元NY科学捜査部長リンカーン・ライムがNY市警巡査アメリア・サックスと組んで現場鑑識から得られる物証を基に事件を解決していくストーリー展開がベースで、ハラハラドキドキとアッという逆転がある名シリーズです。
7作が翻訳されていて、私は1作目のヒット作「ボーン・コレクター」と4作目中国不法移民の事件をエキゾチックに描いた「石の猿」が好きです。

この「スリーピング・ドール」の主人公キャサリン・ダンスはライムシリーズの7作目「ウッォッチ・メーカー」で登場する人物でキネシクスという人の態度や言葉使いを観察して、分析する科学捜査技法の尋問スペシャリストです。


お話は尋問した“マンソンの息子”と呼ばれる殺人で服役中のマインドコントロール能力の天才が脱獄することからは始まる追っかけ、謎解き劇です。

人間の反応の断片をつなぎ合わせていく手法に物的証拠至上主義のライムが感服していく過程で魅力的を獲得した主人で、この話でも、その能力が基本になりますが、人の反応にぼんくらな私は、ダンスが事実を判断できるのことが解らない。
ここで感想してしまえば、リンカーン・ライムとアメリア・サックスの強烈な個性と物的証拠という安心感が心地よく私には、残念ながらキャサリン・ダンスはリンカーンシリーズには届かない感じです。
キャサリン・ダンスおとなしい、いい人なんですね。その点アメリアは強烈です。(わたしが強烈な女性を選んでいるってことにはなりません。)
とは言っても前にどこかで書いたと思うのですが(みつからない)「ウッォッチ・メーカー」の頼りなかった悪役で実は最後の部分で急展開という話より、こちらの「スリーピング・ドール」のほうが話の展開としては面白い。
ドキドキはこちらの方が上で、引き込まれたのはこっちで、現在翻訳中のリンカーンシリーズ8作目を(たぶん7作目の続編かな)期待しています。



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