JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

魂がそこにいるから  Yasukatsu Oshima with Geoffrey Keezer

2008-06-30 22:09:51 | 聞いてますCDおすすめ
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しばらく聴いていなかったGeoffrey Keezerのアルバムを久し振りに聞いたらとても良い。名義では最新作になるだろう「WILDCAFTED」を記事でいまいちと書いてしまいましたが、間違っていました。
多分タッチがちょっと荒く、そう書いた気がします。
ひさしぶりに聴きなおすと、力強さが、でていいと思いました。
で、新しいのアルバムがあるのかと検索したらこんな凄いアルバムがありました。
沖縄の島歌の歌手大島保克という人とのデュオアルバムでした。
アルバムのメインになる方は大島保克で、彼が歌う沖縄島歌がメインになります。(島歌が好きな人はここでゲットして良いと思います。)
1曲目、島歌のなんともしがらみを通り越すような思いを伝える樂曲とピアノとのデュオとなります。キーザー好きなので耳はそちらに行きます。
そして驚くのですが、JAZZではない音で、ピアノ音が沖縄の三線と合うのです。
そこでのピアノは、沖縄の民族楽器かと思う残響音の響きと、少ない音数で魂が漂うに聴こえる、このようなピアノ演奏は初めてです。大島の三線は当然そのものですが、キーザーのピアノがそれと同じくらい琉球楽器に聴こえます。
漂う精霊を取り込んだようピアノの和音とタッチは驚くべきというか、ピアノ好きな方なら、一度聴いておいたほうが良いと思います。
3曲目島歌のリズムにピアノが洋風のアルペジオで対応始めますが、ここが凄い、歌っている大島が言ってっていますが“伴奏者は、同調するだけでなく、上手く音をちらさないと歌は生きてこない。J・キーザーはそのことを理解している”
本当はキーザーのファンなので沖縄の島歌の出来を気にすることはありませんが、現代的な沖縄の表現みたいなものも感じいます。
4曲目民謡にのバックに流れるピアノの、とても少ない音でこ表現ができること、特別に聞いてあげないといけないような気になります。
5曲目のピアノの挿入部分はとても美しい、中性的な優しさです。
6曲目“前ぬ浜”と言う曲、三線を弾きながら歌う大島、そのバックのキーザーのピアノ、ジャンルなどというものは超えた音枠におもえます。
7曲目、大島の曲はjazz、凄い、最初からグルービーな雰囲気の中、歌のバックはエレベの音階とソプラノサックスの掛け合い、きわものになること無い素晴らしい演奏だと思います。
諭すような、私の秘密と方法を伝えるような歌声、そこにかぶさるピアノのなんと広い余裕、沖縄音楽をべーすにピアノの秘めた力、凄いです。
音楽を枠にはめて割り切ったり、ある部分だけを溺愛して他を排他する事が嫌いです。
音楽に対してナイーブに接していらっしゃる方がいることを知っています、このアルバムがどのようなジャンルかは解りませんが、おすすめです。
泡盛(残念ながら焼酎)をいただきながら三線の音を聴き、10曲目のようなジャジーなベースを聞いたりしていると癒されないはずがありません。
なぜこの琉球の島歌に心が惹かれるのでしょうか、そしてそれがなぜJ・キーザーをしてできるのでしょうか。
そして答えが音楽の中から降ってくるのでした。

“魂がそこにいるから”

Yasukatsu Oshima with Geoffrey Keeze

Yasukatsu Oshima vocals,sanshin except5
Geoffrey Keeze piano except10

1 流星
2 月ぬ美しゃ(八重山民謡)
3 くいぬぱな(八重山民謡)
4 スーキカンナ(沖縄民謡)
5 てぃんさぐぬ花(沖縄民謡)
6 前ぬ浜(沖縄民謡)
7 東方節
8 下千鳥(沖縄民謡)
9 大浦越路(八重山民謡)
10 親まあり(八重山民謡)

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