JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

真夜中のアルボラン NEAR GALE / Alboran Trio

2008-07-01 20:36:55 | 聞いてますCDいいと思う


ACTからでた「MELTEMI」を聴いたときにはAlboran Trioをまるで知りませんでしたが、かなり衝撃をうけました。E・S・Tの存在を消化して、美しい曲に自由にとりこんだ気がししました。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20061018
そしてグループ名もミステリアスでとても気に入ったアルバムになりましたし、他の人にも評判よかったと覚えています。
次のアルバムをずっと期待していましたが、なかなか手に入りません。ほかの人で入手の情報は得ていたので、気にしていたところHMVにありました。
池中海に浮かぶ島アルボラン島、最初の作品はまさしく、そこでアフリカとヨーロッパからふく風が出会う事で出来た芸術品みたいに感じました。
池中海のこの島が気になって訪れました。もちろんGogleからですが、島の形も理解して今度のアルバムは準備が出来ていた分ミステリアスな刺激が少ないことは確かです。
前作では一つ一つの曲が池中海に沈んだ宝みたいに書きましたが、今回はミステリアスな部分が消えているので、アルボラン島の宿に過ごす一時のような感じです。
1曲目は静謐なピアノにベースのラインがからんで進んでいく美曲です。
2曲目、インリズムでは前作でもやったピアノ弦を押さえたリズムを強調するテク、e.s.tも使いましたが曲に変化をあたえます。
3曲目ピアノのメロディラインに対話するようなベースは前作よりずいぶんうまくなった様に思います。ただ終わり方が唐突な気がします。
4曲目はパーカション的なドラムスとのデュオで、ライブなどでやれば、なかなか凄い演奏なのに曲が奇麗すぎてそこが目立ちません。
5曲目はキースのフォーク調を思わせる、好きな曲ですがこれもストンと終わってしまう感じです。
6曲目ベースのソロがなかなかです、曲は夜の中にいるイメージ。
ここら当たりからビートの作り方が同じなのでどの曲も似た感じに成ります。
9曲目真夜中の闇に包まれた様な、そんな状況で聴けばかなり気持ちよく沈んでいけると思う曲です。
10曲目もやはり闇の中、これまでの曲はピアノのPaolo Paliagaが全て作曲していますから、沈み込んだ曲が好きみたいに感じます。
後半の曲、旋律は美しく作りますが、意外と沈んだ雰囲気を作る曲が続きます。
深夜にこのアルバムを聞いていると凄く気分が落ち着く気がします。
ただ池中海色々変化が必要です。
11曲目だけドラマーの曲でここで夜が明けた感じです。
このアルバム、もう少し、目の前に広がる地中海の移りゆく風景をたのしめたらと思います。
e.s.tがもはや存在出来ない今、是非頑張って貰いたいトリオですし可能性充分です。
良くわからないジャケットは好きでありません。そこもマイナスです。


NESR GSLE / Alboran Trio

Paolo Paliaga (p)
Dino Contenti (b)
Gigi Biolcati (ds)

1 Selon Moi
2 Autumn Mist
3 Delle Cose Nascoste
4 Also Sprach Raul
5 Rrock In The Dark
6 Fuori Stagione
7 Invariable Geometries
8 Olvido
9 Pow Wow
10 Selon Moi 3/4
11 Seguendo Il Filo




















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