JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

短い間の録音を長~い間をおいて UP&DOWN / MILCHO LEVIEV DAVE HOLLAND

2013-12-27 20:56:44 | 聞いてますCDいいと思う


中古のアルバムの買いの法則はカンを信じろです。どこかのネットで良いと見た記憶を頼りに、メンバーを知っていたりジャケを見たことあるような気がしたら後はカンを信じて決めるだけです。マァ3っ続けて外れることもあります。それは自己責任、納得しましょう。

ということでこのアルバム、ホランドはご存じの通りですが、ピアノは誰だっけと思いますが忘れています。ビリー・コブハムやアート・ペッパーのところでピアノを弾いていた1937年ブルガリア生まれのピアニストです。

そしてこのアルバム、1987年、9月サントリー・ホールで録音されたデュオです。

出だしの1曲目、ピアノとベースのデュオですからピアノがストレートにパーカーの曲を弾きだすのが気持ちが良い。ホランドの4ビートのソロもかっこいい。
3曲目もホランドの4ビートがカッコ良い。ピアノもかなりモーダルでシャープでこの演奏良いです。
4曲目は一転4ビートのブルース、こう聞いていると4ビートの曲が増えているみたいです。
って何と比較しているかというとこのコンビ、9ヶ月前に同じくサントリーホールで「Oracle」という素晴らしいアルバムを録音していたのです。ある筋から数年前プレゼントをいただいた内の1枚を聞き直したわけです。



6曲目はディア・ハンターのテーマ曲だそうで優しくメロディアスな良い曲です。
最後の宣伝のための別の人の演奏(これも良い)をのぞいた最後の曲はキースのソロコンサートで最後に弾くスタンダード曲みたいな雰囲気です。

でこのアルバム、ベース、ピアノの技量はピンで、度量もひろい演奏ですから素晴らしさが伝わること間違いないのですが、それよりか9ヶ月で2枚の変化の方も面白い。

1枚目のアルバムで、制作側からミルチョ・レヴィエフの相手として指名された形のホランドはその後に、このピアニストがクラシックよりであまり面白くなかったと言っているのが興味の元での聴き比べです。
いやならやらなければいいけれど、ギャラの具合でプロだから2枚目が出来たのでしょうか。
2作目を聴いていると、5曲目とか7曲目でたぶんホランドがいっているのだろうことがピアノ、プレーに出てきます。わたしもこのあたりはスクエアなピアノでちょっとと思うところがあって、それは1作目にもありました。
そこで聞きだして4ビートが増えた演奏になっていると感じたのでした。ですから2枚目の方が治めるところにうまく収めた演奏という感じがします。
1枚目は夏顔合わせの手探りと音を綴る緊張が、ある意味ECM的な硬質感をつくって、これはこれでいい演奏です。
2枚目がここら辺を度量で超えた演奏となるわけですが、この2枚どちらが好きと好みを分けることができるかもしれません。そこらへんが聞き返して面白い、私はどちらかというと1枚目、ジャズってミュージシャンが面白くないとおもっていても凄い録音ができる好例です。


UP&DOWN / MILCHO LEVIEV DAVE HOLLAND

Milcho Leviev piano
Dave Holland bass

1. Billy's Bounce
2. Quiet Fire
3. Cosmosis
4. Up and Down
5. Jumpin' In
6. Cavatina
7. Letter to Yana
8. Once upon a Time
9. Con Mucho Gusto
10. What Is hisThing Called ove?
11. First Flight


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