JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

暗殺者の正義 / マーク・グリーニー 著 伏見威蕃 訳

2013-12-28 21:25:58 | 


グレイマンと呼ばれる暗殺者コートランド・ジェントリーのシリーズ1作目「暗殺者グレイマン」がとても面白かった。この暗殺者、世の中で殺されても良い人しか殺さない考えもあって、ヒーローが誕生したという感じで、1作目絶対的危機を乗り越えたのでした。
2作目、3作目を図書館に予約したのですが12人の待ち人、5か月ぐらい先になりそうなのでこれは待ちきれないでしょう。
それでも別の本の番が廻ってきたので読み始めました。(こちらも大変評判良い)
英国の女性作家が書いた犯罪小説だそうで、この人テーマがマイノリティに対する軽視と偏見、弱者に対する支配、そして家族の在り方だそうで、強さと弱さを併せ持つ人間くさい登場人物たちが織り成す犯罪ドラマということです。
で読み始めたが心理的な駆け引きみたいな不安な状態の描写が続きます。
グレイマンの小説がそうゆう捉え方で言うと、絶対的な組織力の横暴と強者にたいする対決、そして一人戦うものの孤独ってかんじなのでこれはいくら次が良い小説だといって続かない。こうゆうときはただの図書館の本の強み、あっさりあきらめて、こちらはきちんとお金をだして購入しました。

それでは一寸長いけれどお気に入り

ザックが説明した計画をカーマイケルがかいつまんで話した。ただし、表現はずっと遠まわしだった。ジェントリーは、ザックがいったように“アブブートを“拉致する”のでなく、“強制的に身柄を拘束する”。サックのいったように“ボディガードの鼻にホローポイント弾を一発か二発打ち込む”のではなく、“アブブートの警護班の脅威をすべて無力化する”
 この産業の労働者と経営陣の日常的な表現がことなっているのは、しごくありふれた現象だった。ジェントリーはカーマイケルのような人間の話よりも、ザックの同類の話を聞くほうに慣れていたが、遠慮会釈のないいいかたをしようが、感じのいい言葉で表現しようが、作戦そのものは同じだ。

そして読み終わりました。ストーリーも1作目とはつながるけれど、独自の展開を作っていてこちらも面白かった。ドキドキ感は1作目の方が多い気もしたけれど、でもたいしたものです。
で3作目でていて図書館は当分先だし、別のもまだ2名待ちだから続けざまに行くことにしました。

その前にちょっともう一つ抜粋を

「ベネズエラのスパイだといっているんだ。これを体からはずした」濡れたスパゲティがらいの太さのアンテナのついた小さな盗聴器を、ゲンナジーの目の前でぶらぶらさせ、コーヒーテーブルごしにほうった。
ゲナンジーはそれを受けとめて、眺め、テーブルに置いた。「嘘だ」
「いや・・・・・・ひとは殺すが、嘘はつかない」


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