5枚買えば各200円引きということでみてみたら、パット・メセニーの話題のアルバムがあって、200円引いたなら1,380円なのでこれは買っていもいいかなと思いました。
というのがそもそものはじまりですが、普通なら買わなかったと思われるアルバム、楽しんでいます。
メセニーを追っかけているわけではありませんし、前作の一人オーケストラは思想的にもよくわからない、思い込みみたいな感じがしていました。メセニーのアルバムって実はメセニーグループで一枚、デュオで数枚というところです。
ですからこれも通り越すところ,1,380円ならいいかなと,仕入れました。
1曲目、時代的ににはまさに私の青春音楽「Sound of Sirence」で始まります。
チターのような高い音でスタートするイントロからメロディーをストレートに引くあたりは、そのメロディーに深い思いいれがあるように思います。
ほんの僅かに私より若いメセニーも同じような音楽を聴いていたのだと解りました。
たぶんミズリーにいたと思う少年は、これは東京にいた少年とほとんど同じ音楽に心を震わせていたのでしょうね。
3曲目、バート・バカラックの"Alfie"などは当時素晴らしい旋律の曲だと思っていたので選曲うれしくなります。なんっともとゆったりと、曲の本質をとらえたやさしい演奏は、これとてもいいです。
4曲目は“ヴェンチャーズ”で有名曲、渡辺香津美ならもっとストレートに楽しむのにと思いながらも、聞き出せば凄いテクでとてもたのしいのです。
5曲目の“イパネマの娘”私的にはこのアルバムではあまり好きでない、イメージが強すぎるのかこの曲以外は結構素直なので、これは凝ったジャズ・ギタリストがみえます。
6曲目、カーペンターズの曲に戻れば、弦のやさしい広がりが、そう弦で表現するとこうなります。
昨日は息子1が引越しをするので、ちょっと手伝いにいってきました。もう5年ここで暮らしたわけで思いが少しあるようです。ここにある荷物は、ソファーに机、ベットにTVなど月曜日には我が家に運び込まれてくるのです。
息子は、この光景から離れて行き、次の景色を生き、そしてまた次の景色を作っていくののでしょう。
7曲目、何だか聴いたようにも思いますが、自分の内側を思い返すような演奏です。
離れるマンションの情景は時間と供に薄れていくのでしょう。
そしてここに住んでいたということも記憶では、あやふやなものになって行くのです。
9曲目、スタイリスティックスの曲を、もちろん忘れていましたが、こうやって聴くふっと淡い思い出がよみがえるのです。
もはやなくした部屋に帰ることは出来ません。
その過去と何によってつながっていけるのでしょうか。
なぜか、解らずに自分と息子のこれからが重なるように襲います。
10曲目“And I Love Her ”を聴いたときには吃驚しました。勿論弾けるわけありませんが、ギターでこう弾けたらと思う雰囲気、若いころ、そんな高望みをしていた事さえが、僅かによみがえるのです。
そしてまたこの感覚も消えていくのでしょうか。
申し訳ありません。TVドラマ“仁”の最終回を録画で本日見ました。
その後にこれを書いているので、そちらの影響も大きいのです。
とどめたい記憶も、当然だと思う記憶も、勿論TVの仁のようにレベルが変わることはないのでしょうが、やはり驚くほと変わっていってしまうのでしょう。
こうやってblogに残す事間も咲さんの手紙ではありまっせんが残ってくれると良いと思うのです。
WHAT'S IT ALL ABOUT / PAT METHENY
Pat Metheny(Baritone-G, 42 Storing-G, 6 String-G, Nylon String-G)
Recorded February 2011 in New York, NY
1. Sound of Sirence
2. Cherish
3. Alfie
4. Pipeline
5. Garota de Ipanema
6. Rainy Days and Mondays
7. That’s the Way I’ve Always Heard It Should Be
8. Slow Hot Wind
9. Betcha by Golly, Wow
10. And I Love Her
このアルバムを持って遠くに独りで出かけたい気分です。
このアルバムが愛聴盤になって思い出しては聴くようになるアルバムなのか、、
それは、これからのわたしの人生のあり方でも変わるでしょうねぇ。。
始めはなんだか、心に響いてこなかったのですが、、
今は、静かにただよいはじめました。
懐かしい曲が並んでいるのに、何だか霞の向こうで引かれているような、でもそれをたどっているうちに、その曲と親しんだ、あるいは思いが浮かび上がってきますね。
このアルバムなんとも不思議にずっと流れていてもいいように奥底を呼びお越しますね。