何十年も私の音楽シーンに出てこなかった“ムーン・リヴァー”が突然一度に二つもあらわれて、何かが起きているのではなどと考えるのは「騎士団長殺し」を呼んでいる最中だからかもしれない。いつもそうなんだけれど、村上春樹を読んでいるとどうもそっちに行ってしまう。
昔を振り返ったり、懐かしくなるのは、そんな年になっているからしょうがない。
ムーン・リヴァーは1961年だから、まだ音楽的自我ができていないころだった。その後中学に入ったころから自我が出来てきてというのは亀和田 武 著「60年代ポップ少年」の記事でちょっとふれた。それが64年ぐらいからで、ハーブ・アルパートとティファナ・ブラスのころだった。そう書いたら無性に聞きたくなった。そんなんでヒット曲がたくさん詰まっていそうなのを買ってきた。
ティファナ・ブラスが出たときには、その軽やかなサウンドはまだ新しい分野のものだった。当時ブラバンに所属していたけれど、あの当時まだ真似するのはペレス・プラードで会った。ペット担当の友達が1966年の「What Now My Love」を買って聞いていたのをおもいだした。
ティファナ・ブラスを聴いていたのはその2年ぐらいで、(まるで聞かなくなったわけではない)性急にコルトレーンに移っていった。
わずかな間のアルパートで、だからこのアルバムも前半を知っているぐらいだけれど、いまだに活躍しているアルーパート(マイルス・ジャケのあれは買ってない)凄いと思う。
DEFINITIVE HITS / Herb Alpert
1. The Lonely Bull - Herb Alpert & The Tijuana Brass
2. Mexican Shuffle - Herb Alpert & The Tijuana Brass
3. Whipped Cream - Herb Alpert & The Tijuana Brass
4. Lollipops And Roses - Herb Alpert & The Tijuana Brass
5. A Taste Of Honey - Herb Alpert & The Tijuana Brass
6. Spanish Flea - Herb Alpert & The Tijuana Brass
7. Tijuana Taxi - Herb Alpert & The Tijuana Brass
8. Zorba The Greek - Herb Alpert & The Tijuana Brass
9. What Now My Love - Herb Alpert & The Tijuana Brass
10. So What's New? - Herb Alpert & The Tijuana Brass
11. The Work Song - Herb Alpert & The Tijuana Brass
12. This Guy's In Love With You - Herb Alpert & The Tijuana Brass
13. Casino Royale - Herb Alpert & The Tijuana Brass
14. Route 101 - Herb Alpert
15. Fandango - Herb Alpert
16. Rise - Herb Alpert
17. Rotation - Herb Alpert
18. Diamonds - Herb Alpert
19. Keep Your Eye On Me - Herb Alpert
20. Making Love In The Rain - Herb Alpert