年末も近づいてきて、今年の10枚のアップもそろそろになりました。だいたいクリスマスの日をめどにしているからあと少しあるけれど、ここでこれはと思うものが入ってくるとちょっとやっやこしい。アルバムは幾つかかっているけれど、結構今の状態でしっくりしているということで、新しいのは新しい状態で来年に行ったもらおうかと思います。っていうことはもう決まったってことじゃない。
そうなるとこれからの記事は時間稼ぎ、ってわけではありませんが、ベスト10枚には入らないけど良いアルバムです。
もちろんスタンリー・クラークがアコベをひいているので迷わずかいましたが、ジャン・リュック・ポンティはまだ演っていたんですね。(失礼)
こえがあまり変わっていなくって、ポンティだとすぐわかるからうれしい。
ビエリのほうは、この人結構いろいろな人と共演することで活動を続けてきたような感じだから、またここに登場ですという感じでしょうか。(この人の共演アルバム結構持っている。)
1曲目、いかにもマヌーシュの雰囲気の曲はギターとバイオリンのソロ・回しにぴったり、こんな音楽も健在で聞くべきだという主張です。
2曲目ポンティの曲だけれど、ビエリの主張するリズムに初めてポンティがメロディをとるあたり、ポンティの感じ変わっていないと思います。
だからこのアルバム10年前にあってもおかしくない、ってそれが問題か。ここでクラークのアコ・ソロ、これは好みだけれど私は昔から好きなんです。
3曲目、TOO YOUNG TO GO STEADY"もちろんマヌーシュ系になって当然ですが、このメンバー、オイ、ロックでヤッテミィといったらできるので、私としてはそちらが面白い。
4曲目、マヌーシュと今をうまく組み合わせた演奏。
5曲目、ラインハルトの曲をサンバで演っているけれど、この3人もっと激しい人たちじゃないのと思ってしまうのはどうでしょう。
6曲目、スタンリー・クラークのアルコ・ソオはちょっと臭いかもしれないけれど、アメリカでこうやって朗々とメロディ弾く人ないと思う。
7曲目、トレーンの曲、これは激しくいってもいいと思う、でどうかと思うと意外と素直、これインパルスの意向なのか彼らの意志なのか、ちょっと測り知れません。
だから最後、ザヴィヌルの❝MERCY, MERCY, MERCY”ここで全員エレキに持ち替えてもいいんじゃないかと思う感じがあります。ねっとりしたポンティのエレキとビエリのロック調のアイーシーなギターそれを支えるスタンリーのエレべ、・・・それとは別の展開になってちょっと期待する驚きにはない、うまいアルバムなのでしょうか。
もっと驚かすアルバムができたのに、とはちょっと残念です。
D-STRINGZ / STANLEY CLAKE BIRELI LAGRENE JEAN-LUC PONTY
Jean-Luc Ponty(Vln)
Bireli Lagrene(Ac-G)
Stanley Clarke(Ac-B)
Steve Shehan(Per)8
Rec. August 24-27, 2014, Brussels
1.STRETCH (Biréli Lagrène)
2.TO AND FRO (Jean Luc Ponty)
3.TOO YOUNG TO GO STEADY (Harold Adamson / Jimmy Mc Hugh)
4.BIT OF BURD (Stanley Clarke)
5.NUAGES (Django Reinhardt)
6.CHILDHOOD MEMORIES (SOUVENIRS D‘ENFANCE) (Jean Luc Ponty)
7.BLUE TRAIN (John Coltrane)
8.PARADIGM SHIFT (Stanley Clarke)
9. (Joe Zawinul)