JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

暗殺者グレイマン  マーク・グリーニー  伏見威蕃 訳

2013-11-29 21:31:01 | 


暗殺者が好きなんて書いて、実際好きでもないのだけれどそんな本を探してみた。図書館で予約をしてみたけれど11人待ちぐらい、シリーズ2作目だからこちらは1作目を先に読むことにした。(このシリーズは知らなかった。)
そちらは予約はなかったので読み始めました。出だし人物たちを認識することが一寸まどろっこしいところがありましたが、半分を超えたあたりから途端面白くなりました。

CIAの特殊活動を行っていたジェントリー、身を隠すのがとくいでグレイマンと呼ばれる今は暗殺者が主人公。世の中で排除されるべき人間だけを暗殺してきたジェントリーが巨悪の復習に巻き込まれ世界中の暗殺チームに狙われるお話です。

後半人物像もわかって、魅力的な登場人物もちらほらでお気に入りの部分が出てきました。

一つはグレイマンの雇い主というか代理人との電話でグレイマンのことはコートと呼ぶ。

「コート、もうひとつある。これが終わったら、君が脅威になる生き物をすべて殺したら、わたしはきみに連絡して、居場所をおしえる。きみがなんの心配もなく侵入して脱出できる、辺鄙なところにある小さな家になるだろう。そのひと間のコテージで、わたしは椅子に座り、下着姿でテーブルに手をついてきみを待つ。首を洗って。わたしのせいでせいでこんな目に遭わせたこと、わたしのためにやってくれたことの代償として、この命を渡す。たいして慰めにならないだろうが、なにかの役にたつだろう。この四十八時間のきみに対する仕打ちを、申しわけなく思っている。わたしは必死だった。自分のためじゃない。家族のためだった。家族をすくってくれたら、きみと和解する手段として、よろこんで死ぬ。  コート、聞いているのか?」

そしてもう一つはジェントリーのCIA時代の主任教官との会話

「あとひとつ。私を好ましく記憶していてほしい、悪いめんを考えないで・・・ひとつやふたつ、わたしが途中で過ちを犯していたとしても」
「あなたはおれのヒローだ。それはぜったいにに変わらない」

そしてすぐ後の共感と暗殺チームとの会話

「あんたの未来は暗いといってのさ。たた明るい報せもある」
 チームリーダーは部下たちのほうを見た。どうやら気が触れた年寄と話をしているようだ。「調子をあわせてよろう。明るい報せとはなんだ?」
「暗い未来が中区はつづかないことさ」そこでモーリスはにっこり笑った。罪の赦しを乞う祈りを、低く唱えはじめた。

ということでシリーズ2作は「暗殺者の正義」という題で11人だと4か月くらいかかるから待っているかどうか。
そうしたらシリーズ3作「暗殺者の鎮魂」が上梓されてこちらも12人待ちだからそのうちどうするか考えよう。(別の小説の順ばんが廻ってきた)

後半どんどん面白くなって、主人公のジェントリイーの考え方もわかってきてこれは新しいヒローの登場みたいです。
たぶん新しい2冊は本屋さんにまだあったから読むものがない時は最初に買うことになるだろうと思います。

コメント
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