JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

今日は美しく、強く AQUA / Moncef Genoud

2012-01-04 22:49:08 | 聞いてますCDおすすめ


1961年チュニジア生まれのモンンセフ・ジュヌは1980年代中場から活躍しているらしいけれど、2008年に「Together」というアルバムでとても気に入りました。その年に4枚探して、2009年3/21に「It's You」という1997年にもう一枚拾ったのが5枚目、その後新しいアルバムが欲しいと思うのに、これが出会わない。いつも中古屋さんの棚を見ているのに、出会わないまま2011年には「Metissage」という新しいアルバムも出ているけれど、これとも会えない。昨年末になってやっと欲しかったアルバムに会ってみたら、A&Iから国内販売されたものでした。
やっと会えたからひとしおかも知れませんが、このアルバムも素晴らしい。
これまで一番だと思っていた、ラリー・グレナンス(b)とビル・スチュアート(d)のアメリカ録音「Time In Carouge」が一番かと思っていたけれど、ベースがスコット・コリーに変わって太く力つよく、とても良い感じ、クレジットに録音日がありませんが、どうやら2004年の録音と少し後のようです。

1曲目、しっとりとしながら、力強い主張が通っていて、モンセスの一番良いところが最初から聴くものを捉えます。
2曲目、哀愁あるテーマから始まり、マイケル・ブレッカーのテナーが入ると、もう一つの力が加わった感じです。
3曲目、思索的なフレーズは、とどまらづに展開する力をもって進みます。
4曲目、題名が“ Times Square Circle”だから、昨年いったあの場所のことだろうけれど、視力のないモンセスには、このように感じるのでしょうね。
5曲目、“サマー・タイム”は凝ったアレンジで。
6曲目、スタンダードのバラッドみたいなブレッカーのテナーに対し、モンセスのピアノはブレッカーと同じ力をもって対峙しています。
8曲目、これもブレッカーのフレーズが力強い、ビル・スチがバックでたきつけているのが解ります。そして9曲目、こちらは美しい、その上力強い、随分待ったけれど出会えてよかったと思います。
今年は春から(去年の暮れだけど)縁起が良いです。

AQUA / Moncef Genoud

Moncef Genoud(P)
Scott Colley(B)
Bill Stewart(Ds)
Michael Brecker(Ts)2,6,8
Dee Dee Bridegewater(Vo)10
Frederic Folmer(B)10
Thierry Hochstatter(Ds)10


1 Out Of The Blue
2 Aqua
3 Sliding Shadows
4 Times Square Circle
5 Summertime
6 Lovely Vij`
7 Moment`s Notice
8 Mix Of Keys
9 Moncef`s Mood
10 Lush Life
コメント (2)
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