
アメリカへ向かう途中、2本目に観た2009年公開の日本映画、上の写真は実際にはない場面、微妙に交差する3組の男女の物語です。
シークエンスが解りやすくとても良く出来た映画です。
脚本は古沢良太という人で「オルウェイズ」の脚本を書いている人でうなずけます。
60歳を迎える3人の男、建設会社を定年退職した中村雅俊、近くの魚屋イッセー尾形、糖尿病のイッセーが通う病院の儲からない医師井上順が、それぞれの方法でラブ・レターを贈る話ですが、男の側よりも贈られる側の女性を丁寧に描いていて、男性の名演(イセー尾形と井上順)とあいまってとても良い味がでています。
この年に近い私も、これからまだまだある人も、その時は今の積み重ねですから、見るととても良い映画です。
妻と別れた男、妻に先立たれた男、病で妻を失いそうな男、シチュエーションを見ても良さそうでしょう。
ちなみに中村雅俊の奥さんを原田美枝子、イッセー尾形の奥さんを綾戸智恵 、井上順に思いを寄せる女性が戸田恵子(とても自然な演技です)です。
山ほど日本映画が出来ていて、吃驚するのですが、面白いと思うものはほんの僅か、その僅かに上手い具合に出会いました。