JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ちょっと宿題みたいになちゃった DAG

2006-11-11 08:12:57 | 聞いてますCDいいと思う
フランスから奥さんが持ち帰った1枚です。ベーシストのJ.Jacques avenelは知っていましたが、特に好きというわけではありませんでした。そのほかの人は知りませんが、3名が名を連ねたタイトルですので、その意味があるのでしょう。3つの楽器が主張、協調しながら絡み合います。演奏されるのも、スティーブ・レイシーの1曲を除き、持ち寄りです。
1曲目少し沈んだピアノでベースソロにすぐ入り、やはりベースが売りかなと思いましたが、そんなことはなく、ピアノのインプロなどが続きます。2曲目はベースのソロにはじまる3者の独自のラインと、それがある時点で交差して絡み合う演奏です。ベースがウォーーキングラインを作れば、ピアノが反応しますが、ドラムは又違うリズムからピアノとベースを誘うという。ウームフランスの現状も、なかなか難しいところがある。というのは、こちらの受け入れの問題で、本当に真面目にとりっくんでいるアルバムであります。3曲目はベースのAvenelの曲で、ベースソロです。私だったら、昔こういうベースを弾いていただろうと思えるような思索的なベースです。4曲目がS・レイシーの曲でこの曲が一番解らない。和音なのか、メロディーなのか、演奏意図が私はまだ解りません。ところがこの曲を我慢したので、5曲目のピアノDomancichの曲が何とも美しく聴こえます。ピアノトリオで自作のバラッドとして、本年これも大切な一つになりました。何が美しいかというと、音数を抑えて音を選別した右手のメロディーとそれを補う左手の作るハーモニーの関係です。そんな意味でキースを思い浮かべるかもしれませんが、その部分でフランス的というか、沈んだ美意識が感じられました。
6曲目美しい曲の後、突然のスネア一発で驚かされますが、3者の名前を冠しているように、ドラムもしっかり叩くのでした。その後7,8、9と曲はJAZZの展開がはっきりしていて聴きやすい感じです。5曲目だけをとにかく喜ぶのもよし、でも他の曲を色々考えてしっかり聴きます、などとちょっと宿題をやっているみたいな使命感を持ってもよいアルバムでした。

DAG  /

sophia domanich piano
jean-jacques avenel bass
smimon goubert drums

1 pour vous
2 pourquoi pas ?
3 eclaircie
4 as usual
5 reve de singe
6 somewhere we were
7 soliloques
8 surface de reparation
9 canoe
コメント
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