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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

蝶のいた庭  / ドット・ハチソン 著 辻早苗 訳

2019-03-28 14:36:18 | 


庭師と呼ばれる男とその長男に拉致されてタトゥーを掘られレイプされるガーデンのでの女性たちの生活、それも21歳の誕生日には死が待っている。
何とも異常な世界だけれど、FBI捜査官が、崩壊したガーデンから解放されたマヤという女性の聴取を行うととで明らかになっていく崩壊までの日々とマヤの生い立ち。
普段は読まないようなテーマ。(スティーヴン・キングはちょっと近いか)
助かっていはいるのだけれど、どのようにして崩壊するかが気になるから、最後まで行けた本。マヤや捜査官の人物描写もしっかりしててそこが良かった。
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ザ・プロフェッサー  ロバート・ベイリー 著 吉野弘人 訳

2019-03-19 11:27:37 | 


予備の文庫は持っていたけれど、大好きな分野なのでまずこれを買ってみた。「ぐいぐい読ませる!読んで胸が震える!傑作法廷スリラー!とあるから、法廷ものが大好きなこちらにとっては躊躇はない。
読み始めたけどちょっと戸惑う。
法廷ミステリーといえば、スコット・トウロー、リチャード・ノース・パターソン、マイクル・コナリー、ネルソン・デミルなどを思い浮かべてしまうから、この新人にはそれを望んではいけない。
若い方の主人公の性格が薄っぺらかったり、悪役が簡単に証人殺したりで、後半に向けての場つくりなんだろうけれど、法廷小説といいうより、犯罪物という感じでこれはダメかなとも思った。
中盤以降で法廷場面になるとさすがに弁護士、ちょっとひねりも聞いてくる。
悪役が結局墓穴を掘るみたいな感じで、それなりに気持ちは良く終わらせるのだけれど、名を上げた方たち(方たちなのだ)とは比較してはいけない。
けどシリーズになったらしい、若い方も成長して落ち着いたら次はもっと面白くなりそうな気もする。

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悪魔の赤い右手 殺し屋を殺せ2 クリム・ホルム 著 田口俊樹 訳

2019-03-13 16:59:50 | 


前作がスピード感があってよかったので2も買ってみた。殺し屋を殺すことを仕事にしていたヘンドリックスは前作で親友のパートナーが殺されたから、その復讐に今をかけている。ゴールデンゲートブリッジに対するテロ事件と思わぬつながりが進行しということで説明は難しい。
終わればそういうつながりとひねってはくれているけれど、悪者がいまいち。頭が良いようで、凡ミスのようなミスをするし、なんで殺したちゃうのというところでも殺してしまうしっていうんで、ちょっと魅力に欠ける。ディーヴァーのように悪者はもっとカッコ良くないと。
最後に落としてくれるからそこは良いけれど、映画にするとB級の展開という感じかな。

全米の犯罪組織を束ねる評議会はなくなってないから次もあるのだろう。
新しいパートナーとなる女の子もできたしね。
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緊急工作員  ダニエル・ジャドスン 著 真崎義博 訳

2019-03-07 17:06:26 | 


空港警備コンサルタントとテロリストの話と一緒に買ったのだけれど、ハリー・ボッシュの新しいのを見つけたので後回しになっていたもの。
まるで知らなかったけれど、戦場から帰った戦士がひとり、陰謀に巻き込まれていくという、ある意味お決まりだけれど結構好きな展開なので買ってみた本。
トム・セクストンという元海軍工兵偵察隊員が主人公で、信頼する元部隊長からトムの命を助けたことのある隊員の失踪の調査を依頼され・・・
という話。
この本で気に入ったのは、一つのチャプターの終われが必ず次のチャプターにつながっているからとても読みやすい。何とも解りやすい展開で570ページもあるのに調子よく読めた。
これもシリーズになるようで、帰還兵とか、殺し屋の新しいシリーズがが出てきたので忘れないようにしよう。
ちょっと気になったのは戦闘の最後の部分への入り方が単純で上手く行き過ぎともおもうけど、その前でドキドキさせてくれたからまぁいいか。

次のは似たようなのだけれどシリーズ2作目を見つけて、前回テンポ良くていいとしていたのを買ってある。



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贖罪の街 マイクル・コナリー 著 古沢嘉通 訳

2019-02-27 21:43:04 | 


ボッシュにあったのは去年の7月だから、次に会うのはもっと先だと思っていたら、去年の12月には次のが出ていて気が付かなかった。本屋で見つけてちょっとびっくり、リンカーン弁護士のミッキー・ハラーと共演っていうのだから、もっとびっくり。
話はハラーの扱う殺人事件の調査をボシュが引き受けるというはなしで、退職を余儀なくされたボシュが刑事弁護側に加わるという話。
犯人が刑事側なので、そこら辺の軋轢が横線、犯人はどうしようもない悪だけれど、犯罪動機が何とも卑小。

なので得意のジャズ話、

ステレオにはジョン・ハンディーのクインテットのアルバムがかかっており、曲は「ナイーマ」だった。ジョン・コルトレーンに対して献げられたハンディーの1967年の演奏だ。これまでに録音された最高のサクスフォーン生演奏だと、ボシュは思った。



なかなか凝ったのが出てくるから楽しい。

この後ロン・カーターが東京BNで2ギターでとったアルバムがでてくるけれど、どこだか忘れた。





カマシ・ワシントンのテナーサックスがステレオから流れ・・・でここでは曲は特定できない。

ってあるけれどこの本2015年にだされているから、「The epic」じゃないだろうな。それより前のアルバムは自己レーベルだからかなりのファンですね。



最後がこれ、これはかなり重要、このサウンドと音量で命が救われるんだから。

スピーカーから最初のトランペットの調べが聞こえ、ボッシュはそれがウィントン・マルサリスが演奏する「ザ・マジェスティ・オブ・ザ・ブルース」だとわかった。最近、レコード盤を手に入れた古いアルバムだった。



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謀略空港 シェイン・クーン 著 見次郁子 訳

2019-02-18 16:07:09 | 


本屋さんで見ていると帯に空港保安警備のプロフェッショナルVS冷酷非情な最凶のテロリストとあったので面白そうと手に取った。良く見てみると最近よんだ、殺し屋が書くハンド・ブックという形にした「インターンズ・ハンドブック」の作者だったのでこれは文句なく購入。
前作はひねりも利かせてかなり面白かったから期待です。

9.11で最愛の妹を失った主人公ケネディは航空保安警備の専門家になるが喪失感はぬぐえない。CIAより凶悪なテロ対策チームに誘われ、チーム・リーダーになりテロリストレンツと対決がはじまり・・・

早い展開でよみやすか、しっかり驚かしてくれる場面もあってこれは良かった。ちょっと映画みたいな上手くいきすぎの展開もあるけれど、この人が映画作畑の出身だし、こっちだってそんな映画が好きなんだから問題はない。

前作ではかなり映画が引用されていて、マニアにはそこも面白い。

今回は戦いにいそがしいから、のんきな映画の話はすくないけれどちょっと一節。

 「出迎えありがとう、ギル。私に会えなくて淋しかったかい?」
 「もちろんです。ケネディ様がいないと当ホテルは火が消えたようなものですから」
 「『シャイニング』のジャック・ニコルソンみたいな感じか」

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ミスター・メルセデス スティーヴン・キング 著 白石朗 訳

2019-02-06 11:52:04 | 




スティーヴン・キングの初めてのミステリーにして、エドガー賞受賞というのは、かなりインパクトのある小説だけれど、続編がでてその宣伝で気が付いて読んでみた。
衝撃的な始まりがきついし、さすがキング、狂気を含んだ悪役のキャラクターは秀逸。
いろいろな人物の表現がさすがで、それがで賞を取ったのでしょうか。

この後にホッジス・シリーズとして2作でていますが、これ1作で切った方がいいような気がします。
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Ed Emberley's Complete Funplate Drawing Book

2019-01-21 14:24:16 | 
新年会の幹事をすることになって、ここで是非したいといいう中華屋さんに前打ち合わせで行こうとしたら、オクサンといつもの友達も一緒に行くという。紹介してくれたのはそっちだからもちろん同行。
今回はランチでタンメン、チャーハン、エビチリとオーソドックスだけど、タンメンは前回もいただいていた。



ちょっと一杯もいただいて、近くのケーキ屋さんでケーキもいただいた。



この町は子供のころから変わらない古い街だから、いろいろなお店が出来たり生き残ったりしている。
ケーキ屋さんの前が古本屋さん、古本屋さんは今住んでいる地域にはないので、懐かしくなって入ってみた。



店内も思った通りの品ぞろえ、というよりそれ以上なので驚いた。



大人向けのデザイン本や子供向けの絵本が充実している。



昨年天使が二人できたのでまだ早いけどいいものがないか探してみた。

そしてどうしても欲しくなって買ったのがこの本。



エド・エンバーリーという人は87才の米国の作家でかなり有名なのでしょうが正式には初めての対面です。

ちょっと内容を見るとこんな感じです。



指紋の色付けを使った絵が並びます。



買ってきてみているんだけれど、隠しながら端から見ていって「さあ、なんだろう?」なんてお話する使い方ができそうで、だいぶ先だけど楽しみが出来ました。



値段がわからないでレジで聞くとなんと700円でした。とても得した気持ちで、これもお引き合わせ、本の神様もいるみたい。






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ジャズ・ジャイアンツ・インタヴューズ  小川隆夫 著

2019-01-09 17:19:46 | 


小川隆夫さんの本はつい最近読んだ気がするけえれど、図書館でまた見つけてので借りてみた。年末、年始ゆっくりとジャズ・ジャイアンツの言葉を噛みしめたい。

初めにの書き出しで

 一般にぼくは「ジャズ評論家」と思われている。しかし本人にはその気がサラサラない。理由は簡単で、評論がかけないからだ。  ~  だから「レポーター」が正しい肩書かもしれない。

このようなところが氏に好感を感じる理由だと判った。わたしもジャズの評論は好きではない。
ところでこの本、ガレスピーで始まって、多くのビックの名前が連なっている。マイルスはそのまま別な本になっているからそれ以外だけどやはりマイルスは出てくる。マイルスがバードの思い出を語っている一節、こういうのがレポートとして目からうろこなんです。

 バードはいつもワーキング・バンドにこだわっていた。 ~ 
 バンドはツアーすることでサウンドがタイトになっていく。クリエイティヴティも増してくる。そのことはバードのバンドにいたときからわかっていた。だからツアーは積極的にやるようにした。いまにいたるまで同じだ。

もう一つ ドン・チェリーとのインタヴュー、オーネット・コールマンと「ファイヴ・スポット」に出ていた時の話

 セロニアス・モンクやマイルスもよく聞きに来た。「ファイヴ・スポット」にはビリー・ヒギンズとベースのリロイ・ヴィネガーと出ていたんだが、演奏中に誰かが私の肩を叩くじゃないか。誰だろう?と思って振り返るとマイルスだった。そのときからわたしはポケット・トランペットを吹くようになった。彼がくれたのさ。その夜は、そのポケット・トランペットをふたりで代わりばんこに吹いたんだ。

こんな話が出てきて、ある意味謎が解けたような楽しさだ。多くのジャイアントが語るジャズ・ライフは彼らがリリースした結果を知っているだけに何とも興味深い。
まだまだエピソードはあるけれど、これ以上抜き書きすると営業妨害になるだろうから、後はご自分で。
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インターンズ・ハンドブック  シェイク・クーン 著 高里ひろ 訳

2018-12-29 21:40:41 | 


腰の治療のために行く町にある書店、“町の本屋さん”と呼ぶべき本屋さん。マンションの1室の整体なので、きっちりいかないと前の人がいる。時間調整に入ったら高平哲郎 著の「酒と莫迦の日々」なんて本がならんでいて、お店に意思があるようで気に入った。
そこでこの本も並んでいた。裏表紙を読むと面白しそうだと思ったけれど、後でほかの本屋さんには並んでいない。大型書店にもないのでますます町の本屋さんを応援したくなる。
また整体に行った折に、この本ともう一つ評判のを2冊買いました。(応援もあって)
この段階では宝島社の「このミステリーがすごい」の今年の15位と9位(海外部門)に入っているから大型店でも並んでいるだろうけどこの町の本屋さんはずっと並んでいた。えらい!

本の方は、ライター、映画製作者として20年のキャリアを持つ人の小説デヴュー作だそうです。
お話は人材派遣会社を装った暗殺請負組織の殺し屋が引退最後の仕事を後輩のために伝授する本ということで書かれている。
映画製作者だけあって、スタイリシュな場面と主人公が映画好きのせっていだから、映画の話がたくさん出てきて楽しい。 

 愛しているふりをして情報源を操るために必要なことは、すべてネットからダウンロード可能だ。手始めに、このジャンルの名作要約本ともいうべき以下の映画を勧める。『恋人たちの時間』、『めぐり逢えたら』、『プリティ・ウーマン』、『エターナル・サンシャイン』(悪いな、これはおれの好みでいれた)。


 それに撃たれたくなかったら、頭から窓につっこまなければならないし、なんとか左右の避難階段にぶつからずに落ちること祈る。基本的には、『マトリックス』のトリニティがやったのと似たようなことをするってわけだ。おっと、ネタバレ御免!

先が読めない展開で結構いい。最後も思わぬ展開、荒っぽいところもあるけれど読者の裁量も用意されていて、デヴュー作としては見事な出来栄えに思う。
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