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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相  福田ますみ 著

2018-12-15 21:00:24 | 




第6回新潮ドキュメント賞受賞作品だそうです。前はドキュメントを読むことが多かったけど、最近ずいぶん減ってきた。本屋さんで見ていたら「背すじも凍る展開と待ち受ける衝撃の結末に読みえるまで眠れない!!」とあるので買ってみた。

オクサンから渡された本はあったけれど、これを読みだしたら止まらない。面白いからじゃなくて腹立たしくて、早く結論出したいという感じです。


2003年に起きた体罰事件は「史上最悪の殺人教師」として報道もされ裁判に発展するが、その過程で明らかになる事実・・・だそうです。

まだモンスター・ペアレントに対する対応もできていなかったときに起きた冤罪。なんともむかつくような話だけれぢ、確かに最後まで一気に事実を読みたくなる。

それにしてもこの裁判の原告夫婦、片方がおかしくて、片方が制御をかけえるとかがふつうだけれど、本の中ではどちらも凄い、相乗効果ってこんなのがあるのかと唖然としました。

報道、司法、教育の当事者は常に襟を正すべきというのが結論です。
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妻のトリセツ 黒川伊保子 著

2018-12-11 17:01:57 | 


理不尽な妻との上手な付き合い方とは。
女性脳の仕組みを知って戦略を立てよう!

新聞の広告にこんなキャッチが出ていて、ちょっと気になる。こんな本を持っていてオクサンに見つかると具合がいいことはないので、本屋さんに行って立ち読みをしてみた。

はじめにの書き出しがこんな文章です。

妻が怖いという夫が増えている。ひとこと言えば10倍返し。ついでに10年前のことまで蒸し返す。いつも不機嫌で、理由もなく突然怒り出す。人格を否定するような言葉をぶつけてくる。夫は怒りの弾丸に撃たれつづけ、抗う気さえ失ってしまう。

良く覚えていると思うかもしれないけれど、実は手元に本があります。

なんと後日オクサンが読めと手渡されました。ほかに一気読み本があったのでそっちに行っていたらまだ読んでないのかと一発撃たれました。
私が読んだ後に、今回天使が出来た、しかし妻に対しての態度に若干問題のある息子に読ませるのだそうです。

地雷をふみたくないので、この本についての私見は書きません。いえ否定はしませんが若干・・・(ここまで)

「妻から放たれる弾を10発から5発に減らそうというのが、この本の目的」だったそうです。

ハイ、3発ぐらいになるといいと思います。
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僕がジュリアードとバークリーで学んだこと  藤原清登 著

2018-12-09 10:41:20 | 


ジャズ・ベーシスト藤原清登氏の演奏とはあんまりつながっていないとはおもうけれど、理論とか演奏がすごいというのは認識している。
東京藝大の今村清一氏に師事し、その後バークリー、ジュリアード両校で学んだ人でそのことが出版された。
「音楽で生きていくためのに必要な51のルール」という副題がついていて気になった。

読み始めると、これまでのジャズ・マン本ともちょっと違ってとても面白い。
弦楽器仲間のチェロのレッスンを受けているので、そこらへんも影響するのだろう。チェロ無難に分類しようかとも思ったけれど一応、本の紹介で。

ジュリアードとバークリーは世界各国から生徒が集まる音楽学校だけれど、知らない人のためにちょっとだけ書いておきます。

ジュリアード・スクールは昔はジュリアード大学院といわれてクラッシックの専門校としてスタート、日本人ではピアノの中村紘子さん、バイオリンの諏訪内晶子さんが学んでおり、バイオリンのイツァーク・パールマン、ピンカス・ズッカーマン、チェロのよー・ヨー・マ、指揮者のジェームズ・レヴァイン、ピアノのクライバーン、作曲家のジョン・ウイリアムズなど曹操の面々ジャズではウイントン・マルサリス、チック・コリアが有名。
一方バークリー音楽大学はジャズが有名で、穐吉敏子や渡辺貞夫が学んでいるし、ゲイリー・バートンがこの前まで学長だったところ。
クラシックとジャズを両方体験しているわけでこれは強力だから内容も強力になるわけです。
どんなに強力かというと、バークリーで知り合ったドラマーのカーティスの紹介でホーレス・シルバーのオーディションを受け、ツアー・メンバーに選ばれた最初のプロ・デヴューライヴ、何とも心躍る場面は目に浮かぶようなのでちょっと長いけれど引用。

 この初ステージで、バンドのみんなが最初の一音からトップギアの勢いで演奏しだして、僕は内心ぶっ飛んだ。
 リーダーのホレスが「ワン、ツー、スリー」と始まりのカウントをとると、先制パンチを食らわせたのはドラマーのジェフ・ブエリンジャーの弾けるような躍動するビート。
 そのご機嫌なドラムの音に乗って、トランペットのトム・ハレルが顔を真っ赤にして狂ったように吹きまくる。トムはとてつもなくシャイで、ふだんは顔を上げてまともに人の目さえ見られないが、トランペットを吹きだすと「別人」になった。
 サックス吹きのボブ・バーグは、自慢の肺活量にものを言わせてblow blowで押しまくる。 
 このバンドのツートップ、トムとボブは迫力満点ですばらしかった。
 ピアノを弾くホレスも汗だくで、ソロにバッキングに大活躍だ。ステージの熱気で会場のボルテージは上がり、お客さんが熱狂するのがわかった。
 メンバー最年少、唯一の学生で新人の僕は、「すげえ!」と思うので精いっぱい。
 しかし、僕もみんなに負けじと、ウッドベースで暴れまくった。集中力なんて生易しいものじゃない、無我夢中だった。

 ということでその後80年前後まで、いくつかのレギュラーベーシストをつとめるが、迷いもでてもっと勉強して力をつけたくなる。そこで知り合った清水ケンイチ氏の紹介でニューヨーク・フィルの首席、コントラバス奏者ジョン・アダム・シェーファー氏を知ることとなり、氏が教えるジュリアードへ入学することになる。
そこからが第2章

この第2章がの題が「ジュリアードとバークリーで学んだ音楽のプロを目指す人が知っておくべき38のルール」
さてチェロのお仲間はどう読むべきか。そう題して「ジュリアードもバークリーも知らないシロウトが知らなくてもいい38のルール」

「大人のチェロ会」というのがあって、レイト・スタートのチェロを弾く人が100人以上参加している。そこでは共感や声援がとびかうのだけれど、その人たちはこれをどう読むのか。

たとえば13、「弾ける気になっている」ときこそが一番危ない

シェーファー先生の教え方は毎回、ボウイングとスケールの基礎練習をみっちりさせてから、教則本に載っているエチュードを弾かせる。それが上手くできて初めて試験や演奏会で弾く曲を練習させる。

とあって 囲い込みで 

大ベテランのプロの耳で聞いても「すばらしい演奏」ができるようになるには、相応の努力の積み重ねが必要。コツコツいこう。 とある。

たとえば18、「地獄のレッスンは自分のため。泣き言は不要」

「自分の弾き方を鏡でよく見てごらん。目と耳で確認して、どんな音でどう弾いているか意識しなさい。そんなふうにボーと弾いていたらわからんぞ」
 弓をぎゅっと強くもつな、手から落とさない程度に軽く持て、弓は上から弦に載せるだけ、肩の力を抜いて、右手はリラックスそて自然に卸て、肘wあげて、上腕を意識して、左手は力を入れすぎず楽に、どこへシフトしてもポジションの形は崩さないこと、弦を押さえる指はバタバタさせない・・・などなど、キリもなく注意された。

とあって 囲い込みで

自分の演奏フォームを客観的に見てくれる先生の意見は、厳しくても貴重。泣きそうでもぐっとこらえて、ダメだしは甘んじて受けよう。

さてシロートである我々はこう受取ろう。

「弾けるに気になったいるときは」十分に楽しもう
「地獄のレッスンを受けたら、それは愚痴で乗り越えよう」

この本、大変参考になりました。


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帰郷戦線 -爆走ー  ニコラス・ペトリ 著 田村義進 訳

2018-11-28 13:40:00 | 


本格的なミステリーを読み始めたけれどどうしても続かない。あきらめて新人賞2冠!!シリーズ開幕!元海兵隊員ピーター・アッシュ「帰郷戦線」を読み始めた。

ボッシュ・シリーズもジャズの話題がでてくるけれど、こっちも出てきたのでちょっと抜出。

 「君たち家族全員がジャズファンなんだね。ご両親の影響かい」
 ダイナは横を向いて、ピーターを見つめた。「どうしてわかったの?」
 「ダイナというのはそんなに一般的な名前ではない。それはダイナ・ワシントンからとったんだと思う。子供たちはチャーリー・パーカーとマイルス・ディヴィスからだ。」

この本でピーターは死んだ戦友の妻ダイナの家の床下に住み着いた凶暴な巨大なそしてとても臭い犬を床下から引っ張りだす。その犬がだんだんなついてくるのだけれどその犬の名前が判明。

「ミンガス!チャーリー・ミンガスじゃないの!」老婦人は甲田高い大きな声で言った。

戦場での体験から閉所恐怖症のピーター・アシュが帰国後に死んだ部下の未亡人を援助しようと出かけるが、そこには部下の死の謎が、という話で主人公のキャラクターも語り口(4部まで)よくてスイスイ読めて良い。
最後に超人ハルクみたいなっちゃうところは、感と頭脳で対応欲しかった。この後すでに4作までラインアップされているらしいけれど、閉所恐怖症は少しよくなって再登場してほしい。

臭犬ミンガスも次に登場しても良い。
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ブラック・スクリーム  ジェフリー・ディーヴァー 著 池田真紀子 訳

2018-11-09 17:22:03 | 


昔好きだったボブ・リー・スワガー・シリーズの作者、スティーヴン・ハンターはずっと出し続けているけれど、ほぼ離れている。ハンターのデヴュー作だということで「マスター・スナイパー」は当時の興奮がよみがえるかと買ってみた。なんとか面白くならないかと読んできたけれど、敵味方、どちらも魅力的でない。これも時代かとうなっていると、ジェフリーディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズの新作がでていたので、あっさり悩むのをやめてこっちに乗り換えた。

まだ出だしだけれど、現代(ハンターはドイツの敗戦間際だった)に戻って急に快調になった。ライム・シリーズを読むときの必須で、細かいところも落とさないようにしながら、でもだんだんとスピードが出てしまう。

今回も出だしから抹消(ファンなら解る)が登場するけれど(これも注意しないと)名前も“コンポーザー”と名づけられる音作り関係のよう。
だから殺人に使われる道具もチェロの弦、こんな感じです。

 誘拐事件の発生を愚弄を込めて宣言する首吊り縄は、チェロの弦で作られている。いま男の首にかかっているものは、長さを稼ぐために、長い弦を二本結び合わせて作った。

それも調弦の難しいガット弦(調弦は関係ないけれどね)装丁のデザインにもチェロがえがかれているので、これはもう今回シリーズは特に入れ込む。がんばれ“コンポーザー”という気がしないでもない。



「ブラック・スクリーム」文中「漆黒の絶叫」と訳されてタイトルになっているけれど、原作は「Burial Hour」となっていて「葬儀の時刻」となるのだろうか。たぶんキーワードでたびたび出てくるからだろうけれど、原題のほうが微妙に怖いような気がする。

さてここでおいといて、あとは読み終わって。

で読み終わりました。ディーヴァーの場合、ネタバレはほんのわずかでも大問題になるので、一切ふれられないけれど、アレアレと思って読んでいると、そんな仕掛けだったのか。ということで最後はおめでたくということでした。
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ジャズ超名盤研究  小川隆夫 著

2018-11-01 11:38:56 | 


小川隆夫氏の本は結構お世話になっている。感覚で書く人と違って、ご自身の体験と多くのデータから書いているのでそこが気持ちが良い。
新しい著書がでたというので図書館に予約して順番がきた。
受け取りにいくと、これがかなりの驚き、ハード・カバーの463ページの大作だった。
2004年1月から6年10月まで全34回にわたって「スイングジャーナル」誌に連載されたものを改定して単行本かしたものでした。スイングジャーナルはこのころ読んでいないので私としては初めて出会う記事です。
内容はジャズの名盤34作品を作品紹介、主要メンバー、全曲紹介、コラム、証言、関連アルバムと紹介もので、その情報量からして大作と書きました。

どのアルバムもよく知っていると言えば言えるけれど、いやここまでは知らないだろうというのがこの本の意味でしょう。
その意味とても価値がああるのですが、重たい。(重量も)失礼だから最初から読み始めて、最初がビリー・ホリディーの『奇妙な果実』。最初のしょうからすべては読めない、メンバー紹介と曲紹介はとばすけれどコラムと証言は面白い。

ラインナップは以下の通り、これ年代順に並べられている。だからホリデーから読み始めたのだけれど、段々重たい、ミンガスあたりからは拾い読みになってしまった。

01 ビリー・ホリデイ『奇妙な果実』
02 アート・ペッパー『サーフ・ライド』
03 チャーリー・パーカー『ナウズ・ザ・タイム』
04 アート・ブレイキー『バードランドの夜 Vol.1 & Vol.2』
05 ヘレン・メリル『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』
06 マイルス・デイヴィス『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』
07 アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『カフェ・ボヘミアのジャズ・メッセンジャーズ Vol.1 & Vol.2』
08 チャールズ・ミンガス『直立猿人』
09 マイルス・デイヴィス マラソン・セッション4部作『クッキン』『リラクシン』『ワーキン』『スティーミン』
10 ソニー・ロリンズ『サキソフォン・コロッサス』
11 セロニアス・モンク『セロニアス・ヒムセルフ』
12 ソニー・クラーク『クール・ストラッティン』
13 キャノンボール・アダレイ『サムシン・エルス』
14 アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ Vol.1 – Vol.3』
15 バド・パウエル『ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.5/ジ・シーン・チェンジズ』
16 マイルス・デイヴィス『カインド・オブ・ブルー』
17 オーネット・コールマン『ジャズ来るべきもの』
18 デイヴ・ブルーベック『タイム・アウト』
19 マイルス・デイヴィス『スケッチ・オブ・スペイン』
20 マル・ウォルドロン『レフト・アローン』
21 ジョン・コルトレーン『マイ・フェイヴァリット・シングス』
22 ビル・エヴァンス『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』『ワルツ・フォー・デビイ』
23 エリック・ドルフィー『アット・ファイヴ・スポット Vol.1 & Vol.2』
24 ジョン・コルトレーン『バラード』
25 ソニー・ロリンズ『橋』
26 スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト『ゲッツ=ジルベルト』
27 ホレス・シルヴァー『ソング・フォー・マイ・ファーザー』
28 リー・モーガン『ザ・サイドワインダー』
29 オスカー・ピーターソン『プリーズ・リクエスト』
30 ジョン・コルトレーン『至上の愛』
31 ハービー・ハンコック『処女航海』
32 チック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』
33 キース・ジャレット『ケルン・コンサート』
34 V.S.O.P.クインテット『ライヴ・イン・ジャパン/熱狂のコロシアム』

名盤だということは誰も疑うことは間違いないだろうけれど、このアルバムをほとんど持っているかというとそうでもない。
愕然とした事実にきがついたのだけれど、それは後回し。38枚のアルバムが乗っているけれど実は持っているのは16枚だった。
ここに掲載されている名盤のリリース年に、私のジャズの聴き初めごろの線を引くと、30番の『至上の愛』ころ、LPを買い始めたのは翌年ぐらいの1966年ごろだと思う。ですからここに乗っているアルバムをリアルで対面したのは最後の4枚程度で、後から買ったのが16枚と言っていい。(V.S.O.Pもコリアも持っていない。
当時買ったのは、ドン・チェリーの「Symphony For Improvider」(1966年)であったりチャールス・ロイドの「FOREST・FLOWER」ショーターの「ADAM'S APPLE」(1967年)コルトレーンの「エクスプレッション」ステーヴ・レーシーの「森と動物園」アイラーの「LOVE CRY」であった。
限られたおこずかいではこのような新しいアルバムを買うのが精いっぱい、以来、新譜が中心のアルバムの買い方だから16枚というわけなのです。
だけれども、愕然とした事実が。それがこれ。

「私、『至上の愛』を持っていない。」

ウーンとうなるばかりだけれど17枚目になるのは間違いのないので、小川さん、ありがとう。
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5000冊の本 別冊本の雑誌

2018-10-26 16:54:24 | 
今でも本の雑誌というのおは発刊されていて、図書館で数か月遅れで借りている。昔の方が充実していたような気がするのはこちらの頭の容量が落ちたからだろうか。別冊本の雑誌というのが、捨てられずにいまだに本棚に並んでいる。



1981年12月から1983年12月まで5冊(それ以外にあるのかもしれないけれど私はここまで)を持っている。
いろいろなジャンルをわけてその10冊を紹介したブックカタログ1000が三冊、作家100人の10冊と恋愛小説読本の5冊です。



ブックカタログが3冊で300ジャンルで3,000冊作家が100人で1,000冊、実は恋愛小説は数に枠がないのでかぞえてないけれど1,000冊以上が紹介されているから、この5冊で5,000冊以上の本が紹介されているのだ。(椎名誠調になってくる)
昔はこれを参考に好きな分野の本を選んでいた。すでに37年も前の話だから、マーカーの色もあせているけれどかすかに解る。

好きな分野だから「酒場の本10冊」なんてのがあって、常盤新平の本なんかにマークがついている。



村上春樹のデヴュー作「風の歌を聴け」にはマークはないけれど、それはもちろん読んでいたからだろうけれど、この雑誌が出るわずか2年前がデヴューだったのか、などと気が付いて面白い。300のジャンルはこんなところだけれど写真じゃ読めないかな。



当blogとの関係ジャンル、JAZZではこんな10冊で時代をかんじますね。



ラングストン・ヒューズやN・ヘントフ、ビリー・ホリディーの本を読んだけれど、ジャズ本も変化してますね。





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孤島の祈り イザベル・オティシェ 著 橘明美 訳

2018-10-18 17:08:58 | 


孤島の冒険ものだから買おうと探したらない。文庫だと思い込んだのが間違いで、ハード・カバーだった。ハード・カバーの小説はよっぽどでないと買わないので図書館にいったらすぐにあって得した気分。量的にも短くてすぐに読み終わった。
フランスのカップルが嵐で孤島に孤立してという話。世界一周単独航海を初めてした女性が書いたものだから、やはり海の上の状況の部分が良くかけている。
サバイバルな生活が始まって、意思決定とそれに対する責任感などが、二人の性格と生い立ちから違う訳で、これってこちらの世界でも起こっていることだからわが身を当てはめる部分があって結構辛辣。私的にはこういう男は一緒に冒険はできない。
話は2部構成になっていて驚いて、2部は果たして必要なのか。1部で男の方がかわいそうだからそれを調整して結論づけたのでしょうか。どちらも、どちらも勘弁してほしい。
簡単に(短くてあまり重くならない)すんでよかった。


ここのところの考えでは私、インドの満員列車に数日乗り続ける方を選びます。

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世界の「超」長距離列車を乗りつぶす  下川裕治 著

2018-10-11 17:03:22 | 


旅行作家として多くの実績もある下川氏の新作、久しぶりで買ってみた。
超がつくほど長く走る列車を乗りつぶす旅、どんなのかはちょっと興味ある。そのルポルタージュ。

この年になると、もはやできなくなったことがある。ロック・クライミングも棒高跳びも、カーレースも不可能だ。それだから特にそのルポが面白そうとは(実は逆な意味でおもしろいかも)思わない。
長い距離の列車に乗ることは出来るだろうから、どうなのか読んでみた。実際、下川氏も62才なのだから若いわけでもない。
ルポはインドの4泊の旅から始まり、中国2泊、ロシア6泊、カナダ4泊、アメリカ2泊の旅だ。

出来るかもしれないけれど、できるけど絶対やらないというのがある。それがこの、最初に出てくる旅、インドだ。書き出し2行で決定的になる。それだはその書き出し。

 顔の横に、インド人の足がある。もちろん裸足だ。きっと牛糞を含んだ土や埃で足は黒ずんでいるはずだ。寝台車のシートから、線路の軋みが伝わってくる。

仕事だから、物好きだからといろいろ理由はあるのだろうが、仕事でも物好きでもやらない。

インドがやっと終わって、特異な体験をしたあとは中国、こちらはこちらで大変、そのあとがロシアで6泊ただただ、無になって行くような旅、寝台で6泊をすごせば仲も良くなる人もいる。というのでちょっと抜き書き。ロシアのことわざだそうで

 ―シベリアでは、四百キロは距離でない。マイナス四十度は寒さでない。プラス四十度は暑さでない。ウォッカ4本は酒でない。-

ありゃちょっとしてもいいかなと思い始めた。

続いてカナダ、こちらは椅子席でつらいけれど、展望車があって、森林地帯を走る部分は乗ってみたい。特に紅葉のシーズンはすごくって椅子席でさえ確保は難しそう。
一番身近なアメリカはシカゴ発でロスまでだけど、確保できる(椅子席での)食事は最悪だったよう。(インドよりひどい)
鉄道の発展と現状の価値観も関係してくるようだけれど、最後のこの文

 その旅が終わりかけているというのに、達成感は湧いてこない。すっかり疲れてしまったのかもしれない。ツーソン駅のホームのベンチに座り、ほどけたような気分で目の前の車両を見つめていた。頭のなかは空っぽで、やけに蒸し暑い空気にペットボトルの水を飲む。それは数えきれないほど停まった駅のホームでしてきたことと同じだった。なにか特別なものがあるとはとても思えなかった。


やっぱり、やめておこう。


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酒と莫迦の日々 高平哲郎 著

2018-10-03 17:22:13 | 


腰が痛くって整体にかよっているけれど、時間がちょっとあったので、その街の本屋さんに入った。昔ながらの感じの本やさんですが見てみると面白そうな本が並んでいる。
その一冊を即買い、なんとこの前読んだ「今夜は最高の日々」の高平哲郎の本だった。

「酒と莫迦の日々」というなんとも情けないタイトルだけれど、帯に“僕は酒でばかな日々を書き連ねるのは、反省でない」とあるのがなんともいい。

高平哲郎の酒の飲み方とか、失敗とか思い出がつづられてほんで、いくつかは確かに莫迦だ。だけどこの人には追い付けないと思っているのでいくつかはやはりあこがれてします。

内容は置いておいて、44の文のタイトルがこちら。



そんな中「そばやでの昼酒がたまらない」「ブラディ・メアリのトマト・ジュース」「オーク・バーのフローズン・ダイキリ」がいい。ってこれ、昼の蕎麦屋のビールと熱燗だったり、二日酔いのお昼の食前酒だったり、夕方のプラザ・ホテルにあるオーク・バーの『ストロベリー・フローズン・ダイキリ』」だったりじゃない。
結局いつでも飲みたいのだ。

それでは気に入った一節、タイトルは「酒と煙草の関係」

呂律が回らないのを娘に指摘され病院で検査したら「脳の血管が一か所詰まっています。」ということで十日ほど入院後の医者との今後の注意の話。

 「お酒と煙草はやめた方がいいですね」
  答えは決まっていた。
 「煙草は止めます。お酒はやめられません」
 「ま、じゃ、お酒はたしなむ程度で」
 「お酒をたしなむなんて行為はできません」
 「ま、じゃそこそこに」
 「はい、そこそこにします」
  退院後、一か月ほどはそこそこにした。

ってこのひと、五、六年して煙草も吸うようになってしまうのだからしょうがない。私は37年前にやめてそのご五~六回しか吸っていない。
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