JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

インターンズ・ハンドブック  シェイク・クーン 著 高里ひろ 訳

2018-12-29 21:40:41 | 


腰の治療のために行く町にある書店、“町の本屋さん”と呼ぶべき本屋さん。マンションの1室の整体なので、きっちりいかないと前の人がいる。時間調整に入ったら高平哲郎 著の「酒と莫迦の日々」なんて本がならんでいて、お店に意思があるようで気に入った。
そこでこの本も並んでいた。裏表紙を読むと面白しそうだと思ったけれど、後でほかの本屋さんには並んでいない。大型書店にもないのでますます町の本屋さんを応援したくなる。
また整体に行った折に、この本ともう一つ評判のを2冊買いました。(応援もあって)
この段階では宝島社の「このミステリーがすごい」の今年の15位と9位(海外部門)に入っているから大型店でも並んでいるだろうけどこの町の本屋さんはずっと並んでいた。えらい!

本の方は、ライター、映画製作者として20年のキャリアを持つ人の小説デヴュー作だそうです。
お話は人材派遣会社を装った暗殺請負組織の殺し屋が引退最後の仕事を後輩のために伝授する本ということで書かれている。
映画製作者だけあって、スタイリシュな場面と主人公が映画好きのせっていだから、映画の話がたくさん出てきて楽しい。 

 愛しているふりをして情報源を操るために必要なことは、すべてネットからダウンロード可能だ。手始めに、このジャンルの名作要約本ともいうべき以下の映画を勧める。『恋人たちの時間』、『めぐり逢えたら』、『プリティ・ウーマン』、『エターナル・サンシャイン』(悪いな、これはおれの好みでいれた)。


 それに撃たれたくなかったら、頭から窓につっこまなければならないし、なんとか左右の避難階段にぶつからずに落ちること祈る。基本的には、『マトリックス』のトリニティがやったのと似たようなことをするってわけだ。おっと、ネタバレ御免!

先が読めない展開で結構いい。最後も思わぬ展開、荒っぽいところもあるけれど読者の裁量も用意されていて、デヴュー作としては見事な出来栄えに思う。
コメント
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