ある40代女性の生活

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ノーベル平和賞: 「活躍後押し型」と「実績ご苦労様型」

2009年10月11日 09時08分00秒 | 新聞
昨日の朝日新聞土曜版beに、「ニュースがわからん! ノーベル平和賞、どんな人を選ぶ?」という記事がありました。

ニュースの背景を、分かりやすく解説してくれるコーナーです。

ノーベル平和賞の選考方法として、「活躍後押し型」と「実績ご苦労様型」があるのだそうです。

ノーベル平和賞は、ノーベル化学賞等と同じ1901年に始まりました。

人権、国際紛争の調停、軍縮の分野などで活躍した人と団体が対象になります。

昨年までに89回の受賞があり、96人と20団体が受賞しました。
「受賞者なし」の年も、第1次世界大戦、第2次世界大戦中等、19回ありました。

複数回受賞の団体もあり、赤十字国際委員会は3回、国連難民高等弁務官事務所は2回受賞しています。

選考は、5人のノルウェー・ノーベル委員会(ノルウェー議会が任命)が行います。
現在の委員長はノルウェーの元首相です。

毎年9月に、世界の何千人もの有識者に手紙を出して推薦を求めます。
有識者は、各国の国会議員、学者、過去の受賞者等から選ばれ、誰かは公表されません。

3月までに、候補者を絞り込み、専門家の助言も受けて、慎重に選びます。

選考の傾向として、「活躍後押し型」と「実績ご苦労様型」があるそうです。

「活躍後押し型」は、1991年のアウン・サン・スーチーさんや、今年のオバマ大統領があります。

「実績ご苦労様型」は、1974年の佐藤栄作・元首相(日本で唯一の受賞者)や、2008年のアハティサーリ元フィンランド大統領があります。

自然科学系の3賞や文学賞と違い、政治的判断が入るので、皆が納得する人選は難しいそうです。

「活躍後押し型」の場合、対立している立場の反発は避けられません。
1989年のチベット仏教指導者のダライ・ラマ14世は、その典型です。

ノーベル平和賞の受賞式だけが、ノルウェーのオスロで行われます。
他の賞の受賞式は、スウェーデンのストックホルムです。

ノーベルは、スウェーデン人でした。
遺言で、「平和賞は、ノルウェー議会が選ぶ委員会が授与する」と指定しました。

当時は、スウェーデンとノルウェーは、連合国家だったので、ノルウェーにも役割を与えようと配慮したのではと言われているとのことです。
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選考にはいろいろな事情があるのですね。
ノルウェーで決まって、受章式もあるとは知りませんでした。

「ノーベル平和賞の主な受賞者」(敬称略、肩書は受賞当時)も記事にありました。

1901年 アンリ・デュナン国際赤十字創設者
1906年 セオドア・ルーズベルト第26代アメリカ大統領
1919年 ウッドロー・ウィルソン第28代アメリカ大統領
1964年 マーチン・ルーサー・キングJr.牧師
1974年 佐藤栄作元首相
1979年 マザー・テレサ
1989年 ダライ・ラマ・14世
1990年 ミハイル・ゴルバチョフソ連大統領
1991年 アウン・サン・スーチー
1994年 ヤセル・アラファトPLO議長
      シモン・ペレス イスラエル外相
      イツハク・ラビン イスラエル首相
2000年 金大中韓国大統領
2001年 コフィ・アナン国連事務総長
2002年 ジミー・カーター元アメリカ大統領
2007年 アル・ゴア元アメリカ副大統領


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インド: 安い新車は結納品

2009年10月11日 07時56分38秒 | 新聞
昨日の朝日新聞土曜版beに、「motwani@india 新品カーの驚きの正体」という記事がありました。

ネール大学教授のプレネ・モトワニさんが、インドの興味深いエピソードを紹介してくださるコーナーです。

モトワニさんには、18歳の息子さんがいて、運転免許を取りたいと言い、免許を取ったら、今度は車が欲しいと言われたのだそうです。

初心者は中古車から始めるのが、インドでは普通なので、一緒に中古車販売店を見て回りました。

新車が、定価の10~20%も安く中古車の店でたくさん売られていたので、驚いたそうです。

ディーラーに聞いてもなかなか理由を言いたがりませんでしたが、これらは、花嫁が持参金(ダウリー)として花婿側に送った車ということが分かりました。

ダウリーは、もともとはインドの上流階級の慣習だったのが、広まったのだそうです。

都市部の中流層では、ダウリーに乗用車をつけることが一般的になっているのは、モトワニさんも知っていました。
それが自分の好みの車種でない場合は、すぐに売りに出し、差額を払って好きな車に買い替えるとは、「インド人もびっくり」な事情を知ってしまいました。

モトワニさんは、
「社会悪はそう簡単に直らないとつくづく感じた。ただ、縁談のときにどんな持参品が欲しいか要求する人も少なくないことを考えると、自分で差額を出して車を買うのは、まだましな方かもしれない」と書かれています。

息子さんの車は、新車を20%引きで買え、良かったけれど、娘も持つ親としては、不安も感じたということです。
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インドは、今、アジアの中でも大きく成長して大国になりつつある国です。

インドの人がどういうことを考え、どういう価値観で生活しているかを、生の声として聞く機会はなかなかありません。

興味深く読みました。


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