ある40代女性の生活

40代女性の生活の一例です。
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飯田剛『銀座プロスカウトマンが教える「いい女」の秘密』

2008年07月22日 06時10分55秒 | 本、雑誌
飯田剛『銀座プロスカウトマンが教える「いい女」の秘密』(だいわ文庫、2008年)を購入して読みました。

ママ等女性の立場から銀座を書かれた本は多いです。スカウトマンという人材採用の男性の立場からの本を読むのは、初めてです。

飯田剛さんは、新潟県佐渡の出身で、銀座のホステスのプロのスカウトマンを40年以上していらっしゃる方です。

銀座のクラブは、座っただけで4、5万円はかかるそうです。

スカウトするのは、美人にも和風、洋風、童顔、丸顔、面長、ふくよか、細身と人によって好みが分かれるので、タイプが偏らないようにするそうです。

お客さんは、自分の好みの女性がいないと、「俺にはタイプが合わないけれど、他の人にはいいんじゃないか」とは考えず、「この店は、いい子がいない店だ」と考えると書かれているのは、おもしろいと思いました。

ホステスさんにも2種類あり、

1.「ヘルプさん」は、時給5000~6000円(一流店)で午後8~12時に働きます。

2・「売り上げさん」は、基本給はなく、保証給を店と契約して、ノルマを達成したり、それ以上売り上げたら、日給アップ、ノルマに達しないと、日給ダウンという働き方です。こちらが銀座ホステスさんの主流だそうです。

飯田さんはホステスさん以外に芸能界のスカウトもされ、五十嵐淳子さん、高沢順公さん、樹れい子さん、風吹ジュンさん、かたせ梨乃さん、池上季実子さん、エルザさん、安西マリアさん、和由布子さん等の名前がありました。

ホステスとして成功する秘訣として、

1.「聞き上手」であること

2.悪口を言わない

3.正義を通すより、高等な知恵を使う

喧嘩等トラブルは、どちらが正しいかよりも、上手に気持ちのガス抜きをして対処する。

4.地位や身分で人を選ばない

若い地位の低い人を無視したりすると、その人が実権を持ったときに、店に来てくれなくなる。

5.「三配り」ができる

目配り、気配り、心配りができる。

6.お客の情報をつかんでいる

パソコンで、誕生日、奥さまやお子さんのこと、出身地、学歴、ネクタイの趣味、血液型等の情報を管理します。

ここまでできる人たちが、トップになったり、お店を持ったりできるのですね。

リッツ・カールトンホテルの方針とも、共通点があると思いました。

茂木健一郎さん「職人が無口な理由」

2008年07月22日 05時30分18秒 | 新聞
今朝のNBonline(日経ビジネスオンライン)の記事に、茂木健一郎さんの「職人が無口な理由」がありました。

茂木さんは、NBonlineで「超一流の仕事脳」という連載コラムを書いていらっしゃいます。今回の記事は、その最新号です。

茂木さんがキャスターを務められているNHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」を通じて、その人物から受けた刺激をさらに深く考察して語るコラムということです。

番組に出られた国村次郎さんは、50年にわたって新幹線の顔の部分を続けてきた板金職人の方です。

職人さんが無口なのは、脳が高度な計算を無意識のうちに行っているので、しゃべっている暇がないのだそうです。

国村さんは、若い職人を指導されるときに、たとえ失敗して製品にならないとしても、とにかく最後までやらせると書かれています。

茂木さんが「脳科学的に言うと、最後まで完結して初めて強化学習が成立する。最後まで仕上げないと学べないことがある、というのが非常に大事なことだ。」とコメントされていたのが、興味深かったです。

そういう意味で、自分でやってみないことには、自分の体を使って学習しないことには、何事も身につかないという趣旨のお話が印象に残りました。