ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

エドマール・カスタネーダ & ゴンサロ・ルバルカバ@ブルーノート東京

2014-01-15 19:32:35 | ジャズ

1月12日、ブルーノート東京にてエドマール・カスタネーダ&ゴンサロ・ルバルカバによるデュオ公演を観てまいりました。

キューバが世界に誇るピアニスト、ゴンサロ・ルバルカバ。そしてコロンビア出身の若き天才アルパ奏者エドマール・カスタネーダ。アルパというのはいわゆるハープのことですが、クラシックで使われるグランドハープとは違う南米のハープで、インディアンハープとかラテンハープと呼ばれるもの。そのシェイプはグランドハープより一回り小型です。私もアルパという名前は聞いたことがあったものの、観るのは初めてでした。

ハープと言うと、どうしても女性が椅子に腰掛けて麗しく弾くイメージがあるのですが、アルパは流石はラテン系。ハープがこんなにも情熱的でリズミカルな楽器だったとは!目から鱗でした。

私はエドマール・カスタネーダのほぼ目の前、最前列で見ていたこともあり、アルパを弾く彼に目が釘付けでしたね。「左手でベース・ラインを、右手でコードとメロディーを同時に一人で演奏する超絶な演奏スタイル」とのことですが、かぶり付きで見ていてもあまりに超絶過ぎて目がついていきません。その腕及び手の動きは、しなやかさと激しさを併せ持つもので、その指先が奏でる音色は優しくもあり、荒々しくもある。ベース、メロディ、コードが複雑に絡み合い、三位一体となって美しい広がりを魅せる。特に驚いたのが左手が繰り出すベース・ライン。これが超ファンキー! ある意味パーカッシヴでもありました。まるでハープからリズムが湧き出るかのよう。まさにラテン系!アルパを前後に揺らしながら、身体全体で複雑なリズムを体現するかの如く小刻みに震えるように演奏する姿もラテンの血が成せる技でしょうか?

78年、コロンビアの首都ボゴタに生まれたエドマール・カスタネーダ。現在35歳でしょうか? これまでに既に3枚のアルバムをリリースし、数々のジャズ・フェスティヴァルへの出演を経て、その脅威の演奏スタイルで世界各国から大絶賛を受けているそうです。現在はニューヨークに在住。彼の弾くアルパ、いやラテン音楽におけるアルパをこの日初めて聴いた私にとって、それは多分にジャズ的というか、モダンなものに聴こえましたが、おそらくその根底には伝統的なアルパの奏法や、コロンビアの民族音楽が息づいているのでしょう。彼の音楽的語彙の豊かさには、現在進行形の鋭気と同時に、そういった悠久の深みをも感じさせられました。

一方のゴンサロ・ルバルカバ、流石はキューバを代表するピアニスト! 卓越したリズム感と豊かな表現力に酔いしれました。途中、スキャットのようにリズムを取りながら弾いてるのも印象的でした。またエドマールのパッションを受け止めそれに相対するような懐の深さも感じました。そんなアルパとピアノの音の交わりは本当に美しかったです。ですが、私がアルパの目の前に陣取ってしまったせいもあるかもしれませんが、今回はどちらかと言うとエドマール・カスタネーダが主役だったと言って良いのではないでしょうか。曲間のMCも全てエドマールが喋ってましたし、ルバルカバにもエドマールを立ててるような雰囲気を感じましたしね。

それにしても刺激的で贅沢なデュオでした。アンコール含めて全6曲の1時間強。私が想像出来るラテン音楽とは趣きを異にするものでしたが、それ故に音楽の面白さ、豊かさ、そして深さをたっぷりと堪能させていただきました。



ブルーノート東京のオフィシャルページに公開されたこの日のセットリスト↓。

1. ENTRE CUERDAS
2. DOUBLE PORTION
3. EDMAR SOLO : JESUS DE NAZARETH
4. GONZALO SOLO : FIRST SONG
5. QUITA PESARES
6. LIBERTANGO

3曲目はエドマール・カスタネーダのアルパ・ソロ。4曲目はゴンサロ・ルバルカバのピアノ・ソロ。2曲目、5曲目はエドマールが最新作「DOUBLE PORTION」でルバルカバと共演している曲。アンコールの6曲目も「DOUBLE PORTION」収録曲ですが、もちろん有名なピアソラの曲。イントロが始まって場内から拍手が沸き上がりました。これはため息ものの美しさでしたね。終演後、お互いの熱演を讃えるように肩を組んでステージを後にする二人の姿も印象的でした。


デリック・ホッジ@ブルーノート東京

2014-01-13 21:41:26 | ジャズ
1月11日、ブルーノート東京にてデリック・ホッジのライヴを観てまいりました。私が観たのはこの日の1stショー。

新時代のジャズを鳴らす男ロバート・グラスパーのバンド、エクスペリメントのメンバーであり、ジル・スコット、マックスウェル、テレンス・ブランチャード、モス・デフ、コモン等と共演を重ねる、その界隈における現在最重要ベーシスト、デリック・ホッジ。

近年、ロバート・グラスパー・エクスペリメントのメンバーとして来日を重ねる彼ですが、今回は自身のバンドを率いて登場。しかも昨年、初ソロ作「LIVE TODAY」を発表し、益々注目を浴びる最中での来日公演です。

「The Real」で始まった彼らのステージ。ベース、ドラムス、トランペット、そして2セットのキーボードが織りなす新感覚のジャズ・サウンド。いやジャズと言うより最新鋭のブラック・ミュージックと行った方が良いのでしょうか? やはりベースが格好良い!どっしりとボトムを支えつつ、鋭角的な切り口で楽曲をリードしていくその低音ラインは、まるで音楽の動脈のようでした。そしてドラムスのマーク・コレンバーグ。彼も現在エクスペリメントのメンバーとして活躍している注目株。デリックとのコンビネーションはもちろん、リズムの刻み方やスネアの入れ方など独特のタイム感でヒップなグルーヴを叩き出します。

この2人のリズム・セクションを全面に出しつつ、話題のトランペット奏者キーヨン・ハロルドがアーバン且つクールな音色を与え、2人のキーボード奏者がジャジー・ソウルな彩を加える。彼ら5人によるバンド・サウンドは、まるでアルバム「LIVE TODAY」で聴かせるクリエイティヴな世界観を、よりタイトなライヴ・ミュージックとしてアップデートしたかのよう。続く「Boro March」はハード且つエクスペリメンタルな曲展開が圧巻。あくまでもクールでありながら躍動的なその音空間。創造力豊かなベース・ラインがリードするそのサウンドは、まさにヒップホップ世代の黒人ジャズが生んだある種のベース・ミュージックと言えるかもしれません。

で、何故かデリックは開始早々から靴を脱いでいましたね。(靴下は履いていましたけど)。いつもそういうスタイルなんでしょうか?そしてリズムを感じるように身体を揺らしながら、ベースを弾く姿も印象的。決して激しくはないのですが、その動きからも彼独特のグルーヴを感じさせるよう。そして曲によって5弦ベースと4弦ベースを弾き分けていました。それにしてもあのベース! 良い音してましたね~。太い芯のある音色が腹に響いて気持ち良かったです。

前半はファンキーな曲で攻めてきましたが、後半はメロディアスでアンビエントな曲中心。浮遊感のあるトランペットとキーボードの音色、そして低音から高音を行き来するデリックのベース・ラインに酔いしれる。繊細なメロディーの隙間からリズム・セクションの先鋭的な感覚が見え隠れし、そのコントラストに脳をチクチクと刺激されるよう。デリックのベース・ソロも味わい深かったですし、「Message Of Hope」でのマークのドラムスがまた格好良かった!

アンコール含めておよそ1時間半弱。なんだか脳がリセットされた気分でした。あ~、今度ロバート・グラスパーが来たら見逃さないようにしよう。



2013年ベストライヴ

2014-01-11 14:45:22 | 2013年総括
Björk / Biophilia

年が明けて10日が過ぎてしまいましたが、2013年総括特集をボチボチ書き始めようかと思っています。まずはライヴから。
2013年も、貧乏なりに色々なライヴを観ました。その中でも印象的だったのは以下のような感じ。



パティ・スミス・アンド・ハー・バンド@SHIBUYA-AX 1/23
ミーターズExperience@ビルボードライヴ東京 1/31
メイシオ・パーカー@ビルボードライヴ東京 2/1
ナタリー・ダンカン@ビルボードライヴ東京 2/18
マリア・マッキー@ビルボードライヴ東京 3/2
上原ひろみ@ブルーノート東京 3/24
ジム・クエスキン・ジャグ・バンド@日本橋三井ホール 4/12
ルーマー@ビルボードライヴ東京 5/16
ジェシー・ハリス&ヴィニシウス・カントゥアリア@青山スパイラル 5/25
アーマ・トーマス@ビルボードライヴ東京  5/30
カサンドラ・ウィルソン@ブルーノート東京 5/31
ディッキー・ベッツ & グレイト・サザン@ビルボードライヴ東京 6/28
ザ・ピー・ウィー・エリス・ファンク・アセンブリー@丸の内コットンクラブ  7/6
ガブリエル・アプリン@タワーレコード渋谷店 7/7
FUJI ROCK FESTIVAL@苗場スキー場 7/25~28
ビョーク@日本科学未来館 8/6
ジョヴァンカ@タワーレコード渋谷店 8/26
カルロス・ヌニェス@タワーレコード渋谷店 9/7
トリクシー・ウィートリー@六本木ヒルズ ベルギービールウィークエンド東京2013 9/7
ニュー・クール・コレクティヴ@東京国際フォーラム地上広場 東京JAZZ 9/8
マウントシュガー@阿佐ヶ谷 barトリアエズ 日曜音楽バー「アサノラ」 10/6
ヴェロニカ・フェリアーニ@青山 オラクルスカイロビー 10/27
アリシア・キーズ@横浜アリーナ 11/18
ポール・マッカートニー@東京ドーム 11/19
CSS@EXシアター六本木 12/14
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト カウントダウン・ライヴ@ブルーノート東京 12/31


ベストライブは文句無しにビョークの単独公演です!! これはホント素晴らしかった! まるで我々観客がビヨークの描く世界の一部となったかのような親密感で体感する彼女の最新モード。感動と驚きの連続でした。まさに一生に一度味わえるか味わえないかの特別なライヴでした。特別と言えば、上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトのカウントダウン・ライヴも忘れられませんし、個人的に大好きなマリア・マッキーが来日してくれたのも嬉しかった!!あと奇跡のリユニオン、ジム・クエスキン・ジャグ・バンドも貴重なライヴでしたね。あとレオ・ノッセンテリの凄さを再確認させられたミーターズExperience!! もちろんフジロックも最高でしたよ!メインのビョークは言わずもがなですが、ホット8ブラス・バンドとかスキニー・リスターなんかにもやられましたね~。

ジェシー・ハリス、トリクシー・ウィートリー、ニュー・クール・コレクティヴ、ジョヴァンカ、ヴェロニカ・フェリアーニなど、無料ライヴも充実してましたね。ホント楽しい一年でした。でも欲を言えば、ロバート・グラスパーも観たかったですし、コディ・チェスナットも観たかった。クラレンス・カーターも観たかった。アラバマ・シェイクスも観たかった…。いや、こんなこと言い始めたら切りがないですね…。

2014年も沢山ライヴを観に行きたいですけど、なかなか悩ましいところ。

ブライアン・ストルツ

2014-01-10 19:32:23 | ニューオーリンズ
いよいよニューオーリンズ・ファンクの雄、ファンキー・ミーターズの来日公演が迫ってまいりました。前回、フジロックで来日した時はギタリストがアートの息子イアン・ネヴィルでしたが、現在はブライアン・ストルツが戻っています。来日メンバーはアート・ネヴィル(Organ)、ジョージ・ポーター・ジュニア(Bass)、ラッセル・バティスト(Drums)、そしてブライアン・ストルツ(Guitar)の4人。この4人こそがファンキー・ミーターズとしてのオリジナル・メンバーなのです 。しかもこのブライアン・ストルツを含むメンバーで来日するのは今回が初めてなので、当ブログでは来日直前特集としてブライアン・ストルツにスポットを当ててみたいと思います。



NEVILLE BROTHERS / NEVILLE-IZATION
今やニューオーリンズを代表するファンキー・ギタリストのブライアン・ストルツですが、かれが頭角を現し始めたのは80年代、ネヴィル・ブラザーズのギタリストに就任してからでした。82年9月にティピティナスにて録音された本ライヴ盤がおそらく彼のデビュー作だったのではないでしょうか? デビューから数年、スタジオ作で苦戦していたネヴィルズが本来の凄みを世に問うた記念碑的作品。前身であるオリジナル・ミーターズの“間”を活かしたファンクネスとはまた違う、ネヴィルズならではの“ごった煮ファンク”に、ブライアンの鋭いリフ捌き&カッティングが果たした役割はかなり大きいと思われます。



NEVILLE BROTHERS / YELLOW MOON
ニューオーリンズの、いやブラック・ミュージック史の歴史に残る大名盤。89年作。プロデュースはダニエル・ラノワ。ブライアンはギタリストとしてはもちろん、4曲でソングライトにも関わるなど、名作誕生に大きく貢献しています。「Wake Up」や「Voodoo」で聴かせるクールなカッティングが格好良いですよね! またこの流れで、ラノワがプロデュースしたボブ・ディランの「OH MERCY」でも数曲でギターを弾いています。



NEVILLE BROTHERS / AUTHORIZED BOOTLEG : WARFIELD THEATRE SAN FRANCISCO, CA FEBRUARY 27, 1989
「YELLOW MOON」期のライヴをおそらくフルセットで収録した超強力ライヴ盤。ウィリー・グリーン(ds)、トニー・ホール(b、現ダンプスタファンク)、そしてブライアン・ストルツ(g)という歴代最強のリズム・セクションが織りなすニューオーリンズ・ファンクの桃源郷。そして現在までネヴィルズのライヴにおけるハイライトとして受け継がれるのが「Yellow Moon」でのサックスとギターの掛け合いですが、チャールズ・ネヴィル(sax)と白熱のバトルを繰り広げるギタリスト、その元祖はブライアン・ストルツなのです! ですがこの直後、90年発表の「BROTHER'S KEEPER」の製作前後にブライアンはネヴィル・ブラザーズを脱退します。



FUNKY MEETERS / FIYO AT THE FILMORE Vol. 1
さて、オリジナルのミーターズは77年に一旦解散していますが、89年に再結成。その時のメンバーは、アート・ネヴィル(key)、ジョージ・ポーター・ジュニア(b)、レオ・ノッセンテリ(g)のオリジナル・メンバー3人に、新加入のラッセル・バティスト(ds)を加えた4人でした。94年にレオが脱退し、その後釜として入ったのがブライアン・ストルツでした。で、ややこしいことに、オリジナルのミーターズも同時期に散発ながら活動を再開したため、再結成ミーターズはそれと区別するためファンキー・ミーターズと名を改めることになります。(もちろんアートとジョージは“オリジナル”と“ファンキー”の掛け持ち)。ここにいよいよ、アート、ジョージ、ラッセル、ブライアンによるファンキー・ミーターズが誕生した訳です。で、写真のアルバムはファンキー・ミーターズによる、01年3月、サンフランシスコはフィルモアでのライヴ録音。おそらくこれがファンキー・ミーターズ唯一の公式盤。



BRIAN STOLTZ / EAST OF RAMPART STREET
こちらは02年(03年?)発表のソロ作。ブライアン自身がプロデュースも務め、ネヴィル・ブラザーズに提供した「Fearless」のカヴァーを含む全13曲が彼の作曲、もしくは共作曲で占められています。アート・ネヴィル、アイヴァン・ネヴィル、ジョージ・ポーター・ジュニア、ジョン・グロス、ダグ・ベローテ等が参加。ブライアンのギターは、ブルースやロックな感覚を見せながら全編ファンキーにうねっています。また他ではなかなか聴けないブライアンのホワイト・ソウルな歌声もなかなか。



BRIAN STOLTZ / GOD GUNS & MONEY
こちらは05年のソロ作。やはり彼が全曲を作曲し、プロデュースも務めています。参加メンバーなど、前作に比べると若干地味な印象を受けますし、ファンク度やニューオーリンズ色も後退しているように感じます。ですがクールな「God, Guns & Money」、神秘的な「What Is Real?」、退廃的な侘しさが滲みる「Opposite Sides of the War」など魅力的な曲が並び、ブルース/ルーツ系のシンガー・ソング・ライター作品として魅力的な作品に仕上がっています。歌詞についてはよく分りませんが、「反戦」をテーマにした作品だそうです。「War Song」でのブライアンが弾くスワンピーなスライド・ギターも良い! もう8~9年も前の作品ですが、おそらくソロ名義のスタジオ作としてはこれが1番新しい作品になるかと思います。(07年に「UP ALL NIGHT LIVE」というライヴ盤が出ていますが残念ながら私は未聴です。)



POTER BATISTE STOLTS FEATURING PAGE McCONNELL / LUPO'S HEARTBREAK HOTEL
ファンキー・ミーターズにおけるブライアン・ストルツは、どうしてもレオ・ノッセンテリと比べられる宿命にありますが、そういった宿命を奇麗さっぱり忘れさせてくれたのが、ポーター・バティステ・ストルツでした。いわゆるアート・ネヴィルの居ないファンキー・ミーターズな訳ですが、ミーターズという先入観無しに聴く3者のプレイはまさに、ニューオーリンズ最強ジャムバンド。リズム隊が強力なのはもちろんですが、ブライアンの変幻自在にグルーヴを紡ぐギター・プレイが最高なんです! このトリオを聴いて、ブライアンの凄さを最実感させられました。このトリオのライヴ盤はいくつか出ていますが、こちらはNUGS NETというダウンロード・サイトですかね?がリリースしたライヴ盤で、フィッシュのペイジ・マッコーネル(key)が参加した08年録音。


さて、そんなブライアン・ストルツ、ファンキー・ミーターズでどんなプレイを聴かせてくれるのか?楽しみですね!!もちろんバンドとしてのファンキー・ミーターズが楽しみなのは言わずもがなです。彼らのファンクネスが一瞬にして六本木をバイユーの空気に変える瞬間、そして終演まで腰を持っていかれ続けるセカンドライン・ファンクの波。楽しみでなりません!!







そそるライヴ 1月編

2014-01-08 20:34:12 | そそるライヴ
関東近辺にて1月に行われるライヴ、フェス、イベントのなかで、気になるものをピックアップしてみました。

1/01(水)HIROMI THE TRIO PROJECT featuring Anthony Jackson & Simon Phillips @ブルーノート東京
1/06(月)Al Jarreau @ビルボードライヴ東京
1/08(水)VOLCAN @ブルーノート東京
1/10(金)DERRICK HODGE @ブルーノート東京
1/12(日)EDMAR CASTANEDA & GONZALO RUBALCABA @ブルーノート東京
1/14(火)The Autumn Defense @渋谷 CLUB QUATTRO
1/16(木)ELLIS MARSALIS QUARTET  @ブルーノート東京
1/17(金)The funky Meters @ビルボードライヴ東京
1/18(土)earth garden "冬"  @代々木公園 入場フリー!
1/19(日)earth garden "冬"  @代々木公園 入場フリー!
1/19(日)ハッチハッチェルオーケストラ @タワーレコード新宿店(インストア・イベント) 観覧フリー!
1/19(日)“JIM HALL Tribute” featuring RON CARTER with LARRY CORYELL & PETER BERNSTEIN @ブルーノート東京
1/23(木)Al McKay Allstars plays music of Earth, Wind & Fire  @ビルボードライヴ東京
1/29(水)JAMIE CULLUM @渋谷 ORCHARD HALL
1/29(水)AVERAGE WHITE BAND @ブルーノート東京
1/30(木)LOS LONELY BOYS @恵比寿 LIQUIDROOM


お出かけの際は事前のご確認をお願いいたしま~す!

サマソニ第1弾!

2014-01-07 20:05:32 | フェス、イベント
ARCTIC MONKEYS / AM

早いですね~、サマソニ! 例年早いイメージはありますが、こんなに早かったでしたっけ? で、気になる第1弾発表アーティストは以下の4組。

ARCTIC MONKEYS
ROBERT PLANT AND THE SENSATIONAL SPACE SHIFTERS
AVENGED SEVENFOLD
PHOENIX


ヘッド・ライナーにアークティック・モンキーズ!!これはは観たいですね~。確か07年にもトリを務めていますから、彼らがサマソニのメインを張るのはそれ以来7年振りですかね。これは楽しみ!最新作「AM」も格好良いですからね~。

そしてロバート・プラント。出来ればバディ・ミラーが居たバンド・オブ・ジョイの頃に来て欲しかったですが、まあ、あまり贅沢も言えないですね。現在のギターはジャスティン・アダムスでしたっけ?彼が来てくれるなら面白いライヴになりそうですが、早くその辺の詳細も知りたいところ。

サマソニ2日間行くのは疲れるので、出来ればアークティック・モンキーズとロバート・プラントを同じ日で被らないようにして欲しい。と、早くも被りの心配をしている私でした。


ちなみにサマソニ前夜のオールナイトイベント、ソニックマニアにはカサビアンの出演が発表されています。


いや~、本格的に夏フェス気分になってきましたね~! まだ1月ですけど。

上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト@ブルーノート東京

2014-01-06 17:57:19 | ジャズ
2013年12月31日、ブルーノート東京で行われた上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトによるカウントダウン・ライヴに行ってまいりました!! 昨年12月28日から今年の1月3日まで、1週間に渡る彼女のブルーノート公演の中でも、まさしくハイライトとなるであろう年越しライヴです。

私が案内された席は、ピアノ斜め前の最前列、上原さんの表情も身体の動きも全て間近で観れる席。でも手元だけはピアノに隠れて見えないんですけどね。ですがこんなスペシャルな公演を、まさに手を伸ばせば届きそうな場所で観れるんですから、手元が見えなくても満足ですよ! もう席に着いたその瞬間から、目の前で繰り広げられるであろうカウントダウン・ライヴに思いを馳せては早くも興奮状態でした。

思えば、チケットを予約するのも大変だったんです。PCにかじり付き、激戦と悪戦苦闘の末にほとんど奇跡的に1枚をゲット出来た訳なのですが、予約完了にこぎ着けたその瞬間は、思わずパソコンの前で両腕上げてガッツポーズでしたよ! あの達成感は半端ありませんでした! さらにライヴ当日は少しでも良い席で観ようと早朝から並びましたしね。でも寒空のもと常連さん達と共にブルーノート前に並ぶ大晦日と言うのも、なかなかオツなものでしたけどね。

さて、テーブルには既に一人一つずつのクラッカーが用意されている。そうか、これを元旦0時にみんなで鳴らすんだな、と思いつつ、今回の公演を記念した特別メニューに目を通したり。上原さんとブルーノート東京によるコラボメニューは「終わりよければすべてよし」と名付けられたカクテルと、何故か「ちゃんぽん」、そして「ごま団子」。せっかくだからどれか頼もうか?なんて考えてると、目の前の大型ビジョンに上原さんが映し出され、なんか小芝居しながら自ら「ちゃんぽん」を食べて楽しそう。まあ、要するに宣伝なんですけど、こんな可愛いくて面白いの見せられたら頼まない訳にいきませんよ!!

そうこうしているうちに客電が落ち、いよいよショーのスタート。客席後方からステージに向かう上原さんへ拍手歓声が沸き起こる。そしてステージに上がった上原さんに一際大きな歓声が向けられる。アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップスもステージに登り、いよいよ最強トリオが目の前に。ピアノの前の椅子に腰掛け精神統一する上原さん。サイモンのカウントで始まったのは「Desire」。ライヴで何度も聴いたこの曲ですが、ブルーノートというクラブで聴くと、やはり臨場感と言うか、生々しさが半端無い!聴くと言うより体感する感じ。上原さんも1曲目から手加減無しの全開ですし、まるで要塞のようなドラムセットから繰り広げられるサイモン・フィリップスのドラミングの迫力も凄まじい。そしてアンソニー・ジャクソンのゴツゴツとして地を這うようなベースラインが躍動する!!

1曲目からこれぞ上原ひろみ!これぞトリオ・プロジェクト!な演奏で場内を興奮の坩堝に叩き込んだ彼女達ですが、驚かされたのは、その後に新曲を3曲ぶっ続けで披露したこと。今回のライヴは上原さん自身が「新曲祭り」と公言するステージでしたが、彼女のその自信溢れるヴァイタリティーには本当にワクワクさせられます。でまたその新曲達が格好イイー!!

難解なリズムや複雑な曲展開をこれでもか!と繰り広げる変態振りに、情緒豊かなメロディと、キャッチーなポップさが相見えるカタルシス。研ぎ澄まされた感性と溢れ出る想像力、そして熱い熱い情熱がマグマのように絡み合いながら、緻密且つダイナミックな音空間を作りあげていく。「VOICE」~「MOVE」~そして現在へと、確実にトリオの“極限”を塗り替えていく。その異次元的音像にはただただひれ伏すしかありません! 個人的には特に、アンソニーの超高速ランニング・ベース的な低音グルーヴが圧巻だった新曲2曲目に痺れました! あと、新曲3曲目のスロー・ナンバー(「Fire Fly」って言ってたかな?)には、1音1音、全てに震えるほど聞き惚れました。上原さんの入魂振りも素晴らしかったです!

さて、時は着々と刻まれ、2013年もいよいよ暮れようとしているその頃、始まったのは「MOVE」から1日の終わりを告げる曲「11:49PM」。あ~、これで今年も終わりか、と思いつつ、即興大好きなトリオの演奏がちゃんと年内に終わるのか何となくドキドキしたり。大型ヴィジョンでは既にカウントダウンの時計が映し出され、刻々と新年が近づいている。格テーブルにはシャンパンが用意され、いよいよという雰囲気が高まってくる。しかしそんな状況つゆ知らずな集中力で入魂の演奏を続ける上原さん。間もなく新年を迎えようというところに差し迫っても、演奏の熱は冷めようとしない。これ、どうなるの?と場内ソワソワし出した頃、ようやく演奏が終息へと導かれる。そしてあと5秒というところでサイモンの鳴らす鐘のような音と共に終曲。4、3、2、1、0。上原さんはガッツポーズをとるように大きく腕を振り上げる。クラッカーがパーン!パーン!と鳴り響き華やかな新年が明ける。

私はと言いますと、すっかり上原さんに目を奪われ、クラッカーのことなど忘れていました…。後ろから鳴り響いたクラッカーの音で我に帰り、慌てて手元のクラッカーを取りパーン!と鳴らしたものの、思いっきりタイミングを外してしまいましたけど、そんな細かいことどうでもいい程に幸せな年明け。グラスを持ったサイモンが前に出てきて「ハッピーニューイヤー!」と乾杯。で、上原さんは…、ピアノから動かずに冷めたような目で我々を見ているんですよ。ピアノに左手で頬杖ついて、右手で鍵盤を“タタン!タタン!”と叩きながら。あれ?これって「Move」のイントロじゃん!

一日の時間の流れを追ったアルバム「MOVE」。その終わりを告げる最後の曲が「11:49PM」ならば、1日の始まりを告げる目覚めの曲が「Move」なのです。上原さんの弾く「タタン!タタン!」という響きは目覚まし時計を模したもの。上原さんの冷めた表情はまるで「年明けに浮かれるのも良いけど、もう朝なんですけど~。」とでも言っていよう。そんな上原さんを見て場内も沸きに沸く。サイモンが慌ててドラムセットに戻り、慌ただしく始まった「Move」。これまでになく歓喜の色を帯びたかのような高揚感溢れる演奏。感極まった観客達の声援に応えるように熱を帯びていく上原さんのピアノがまた素晴らしい。も~痺れっぱなし!!

終わった後にようやく上原さんも「あけましておめでとうございます!」だったか「ハッピーニューイヤー!」だったか記憶が定かではありませんが、とにかく新年の挨拶を叫んでました。観客達はもちろんスタンディング・オベーション。上原ひろみ、アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップスの3人と共に新年を迎えた喜びを会場全体で分かち合う。あ~、なんて幸せなライヴ!!

そしてアンコールは2回。1曲目には、上原さんが新年の抱負として「今年もリスクを負って生きていきたい」と語り、それを早速実行するかのごとく新曲(「Life Goes On」って言ってたかな?)をぶつけてきました。これがまた格好良い!そして鳴り止まない拍手に再度登場しての2曲目が「Margarita!」。天晴でした!


それにしてもあのカウントダウン、「11:49PM」から「Move」への展開にはやられましたね。確かに上原さんがカウントダウンの秒読みを仕切るような姿は想像できなかったんですよ。ピアノを弾く姿はあんなにエネルギッシュなのに、いざMCになると突然ふにゃふにゃの脱力系になってしまうんですから。この日もいつもの調子で「大晦日なのに来てくれて~」とか、「せっかくアルバムを聴いてきてくれたのに新曲ばっかりで~」みたいなことを微笑ましくしゃべってましたしね。どんなカウントダウンになるのかと、ちょっぴり心配だったのですが、全くもって見事なカウントダウンでした。

だって年明け5秒前に「11:49PM」を終え、数秒で新年を迎え、間髪入れずに「Move」ですから。後で知ったことなんですけど、「11:49PM」を弾き始めたのも実際に11時49分だったとか。なんですか?この緻密なタイムコントロール!!さらに新年を喜ぶ時間すら惜しむかのように演奏を急かす上原さんの姿は今思い出しても相当面白いんですが、これがジョークとして通じるのも、練習の虫として知られる上原さんならではですよね。いや、案外半分は本気だったかも?なんて思ったり。

まあ、とにかく、素晴らしいカウントダウン・ライヴでした!!





こちらがブルーノート公演の特別メニューとクラッカー。1品ごとに上原さんのコメントが入っていて楽しい。「終わりよければすべてよし」というポジティヴ指向のカクテルも上原さんらしいですよね。残念ながら私はお酒が苦手なのでカクテルはパスしました…。ちなみに1月3日まで続いたこの公演、元旦以降は「聴き初め(ききぞめ)」というカクテルに変わったそうです。



こちらは「ちゃんぽん」。魚介が入ってて美味しかったです。少なめの麺も小食の私にはちょうど良かったかも。



こちらが噂のごま団子。ごま団子が一つしか入っていないのに1,600円もすると話題騒然でしたが、さすがブルーノート! 上原さんのコメントには「何個でも食べられてしまう危険なおいしさ!」とありましたが、1個しか入ってないんですからホント危険。でも美味しかったですよ! 確かにごま団子は一つしか入っていませんが、その下にはフルーツ、さらにその下には杏仁豆腐が隠されていまして、それがめちゃくちゃ美味しい!! こんなお洒落な中華デザート、なかなか食べられません!



こちらがカウントダウン直前に配られたシャンパン。ちなみにカウントダウン・ライヴのお値段は、チャージ+グラスシャンパンで11,000円でした。通常公演が8,400円ですから、単純計算で1杯2,600円!! なんてブルジョア!!



開演前に流れた、嬉々としてちゃんぽんを食べる上原さんの映像も記念に。



いや~、今思い出してもホント贅沢な年越しでした~。


ちなみにアンコールの後、最前列の特権を行使し、上原さんとハイタッチ!という程しっかりしたものではありませんが、右手の手のひらを軽く、ちょんと合わすことが出来ました。サイモン・フィリップスとはしっかり握手してもらいました。アンソニー・ジャクソンは素通りでした。うん、これがトリオ・プロジェクト! 3人とも大好きです!素敵な年越しライヴをありがとうございました!!






(上原さんだけ“さん”付けで、サイモンとアンソニーは呼び捨てになってしまっていますが、特に他意はございません。この辺りいつも悩むんですけど、日本のお名前には“さん”を付けますが、外国のお名前には付けない方がしっくりくるんですよね~、何となく。)






~関連過去ブログ~ お時間有ったらぜひ!

 13.04.04 上原ひろみ@ブルーノート東京(2013年3月27日2ndショー)/a>
 12.12.28 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト@赤坂BLITZ(2012年11月14日)
 12.11.14 フジロック・ベストアクト第1位!(2012年7月27日オレンジ・コート)
 11.09.14 矢野顕子×上原ひろみ@昭和女子大学人見記念講堂(2011年9月9日)
 13.11.11 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト@SWEET LOVE SHOWER 特別編(2011年8月28日)
 11.09.02 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト@SWEET LOVE SHOWER(2011年8月28日)

クリアランス・セール!!

2014-01-03 18:58:41 | 余話
1月1日、毎年恒例のタワーレコード渋谷店クリアランス・セールに行ってまいりました。年明けCD初漁りです。何てったって1枚290円のワゴン・セールですから。場所はお馴染みの渋谷店地下1階、そこにロック、ポップス、ジャズ、R&B、HIP HOP、サントラなどの激安ワゴンが並ぶんです。特に沢山のワゴンが並ぶなか、たった1つしか無いブルース/カントリー系ワゴンのてんやわんや振りは我々ルーツ系ファンにとっては年始の風物詩のようなもの?

本当なら開店と同時に入場し、ブルース/カントリー系ワゴンに突入したいところでしたが、今回は諸事情あって開店1時間半後ぐらいに現地入り。そしてブルース/カントリー系ワゴンを探すものの、なんと、ブルース/カントリー系ワゴンが無いんですよ!! それだけでなく、例年に比べてワゴンの数が極端に少ない。これにはがっかりでしたね~。

とは言え、1枚290円ですから。ロックやソウル/R&B系を中心に物色し、ジャケ買を含め気になるアルバムを10枚程購入致しました。10枚買っても2,900円ですからね! テレサ・アンダーソンの12年作とか、ノラ・ジョーンズ参加のワックス・ポエティックとか、買いそびれたアルバムも手に入って、なんだかんだでご機嫌です。


さて、どれから聴こうか?

FUJI ROCK FESTIVAL 2014 開催決定!!

2014-01-02 10:37:44 | フジロック

フジロック開催決定! やったね!



今年は7月25日(金)~27(日)の3日間。場所はもちろん苗場です。まだ半年も先の話ですけど、今からワクワクが止まりません!今年はどんなメンツがやって来るのやら?ここ数年、フジのブッキングはキレまくってますから、今年も最高のアーティストを集めてくれること間違いなしでしょう!


で、次のアクションは、やはり早割ですかね?


何はともあれ、今年もフジロックが始まりました!!

ハッピーニューイヤー!!

2014-01-01 08:55:35 | 余話
あけましておめでとうございます!!

昨年、「ルーツな日記」を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
11月半ば以降、不本意ながら開店休業状態に陥っている当ブログですが、新年が明けたのを契機に、また張り切って更新していきたい所存でございますので、どうか見捨てないでくださいね。

という訳で、今年もよろしくお願いいたします!




で、上の写真は、私が今日の午前0時、つまり新年が明けた瞬間に居た場所です。(写真自体は後から撮ったものですけどね…)。さて、何所でしょう?