ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

気になるグラミー賞 ノミネート その1

2014-01-23 23:40:10 | R&B、HIPHOP
グラミー賞授賞式が間近に迫ってきましたね。という訳で、そのノミネートについて「ルーツな日記」的に気になるところをピックアップしてみたいと思います。



KENDRICK LAMAR / GOOD KID, M.A.A.D.CITY

『ALBUM OF THE YEAR』
・Sara Bareilles / The Blessed Unrest
・Daft Punk / Random Access Memories
・Kendrick Lamar / Good Kid, M.A.A.D City
・Macklemore & Ryan Lewis / The Heist
・Taylor Swift / Red

いっそのこと主要部門には触れずに行こうかと思ったのですが、この人だけは無視出来ません。それはケンドリック・ラマー。米西海岸から現れたヒップホップ界の超新星。基本的にラップが苦手な私でも、このアルバムは文句無しに格好良い!! ちなみに今回のグラミー賞最多ノミネートはジェイ・Zの9部門だそうですが、ケンドリック・ラマーはそれに続く7部門にノミネート。しかもこの『ALBUM OF THE YEAR』と『BEST NEW ARTIST』という2つの主要部門にノミネートされていることもあり、今年の台風の目になるかも。





GARY CLARK JR. / BLACK AND BLU

『BEST ROCK SONG』
・Gary Clark Jr. / Ain't Messin 'Round(Gary Clark Jr.)
・Paul McCartney, Dave Grohl, Krist Novoselic, Pat Smear / Cut Me Some Slack(Dave Grohl, Paul McCartney, Krist Novoselic & Pat Smear)
・The Rolling Stones / Doom And Gloom(Mick Jagger & Keith Richards)
・Black Sabbath / God Is Dead?(Geezer Butler, Tony Iommi & Ozzy Osbourne)
・Muse / Panic Station(Matthew Bellamy)

作曲者に送られる楽曲賞のロック部門。ブルース界期待のニュージェネレーション、ゲイリー・クラーク・ジュニアの「Ain't Messin 'Round」が堂々エントリー。ギタリストとして注目が高い彼ですが、ソングライターとしても認められてるんですね。そして迎え撃つは二組の御大、ローリング・ストーンズとポール・マッカートニー。まずストーンズの「Doom And Gloom」は一昨年に彼らがリリースした新曲。あまりグラミーには縁が無さそうなストーンズですが、ぜひ、グラミー賞を獲って東京ドームに来て欲しいものですね。そしてポール・マッカートニーが作曲者に名を連ねる「Cut Me Some Slack」。これはフー・ファイターズのデイヴ・グロールが監督した映画のサウンドトラックからの曲で、ポールが、デイヴ・グロール、クリス・ノヴォセリック、パット・スメアという元ニルヴァーナの3人と共作した曲。映画の内容は、ロサンジェルスにあるサウンド・シティ・スタジオの物語。ちなみにこの曲が収録されたサウンドトラック・アルバム自体も、『BEST COMPILATION SOUNDTRACK FOR VISUAL MEDIA』部門にノミネートされています。あと、若かりし頃はメタル・キッズだった私と致しましては、ブラック・サバスがここに入っているのも嬉しい。



VAMPIRE WEEKEND / MODERN VAMPIRES OF THE CITY

『 BEST ALTERNATIVE MUSIC ALBUM』
・Neko Case / The Worse Things Get, The Harder I Fight, The Harder I Fight, The More I Love You
・The National / Trouble Will Find Me
・Nine Inch Nails / Hesitation Marks
・Tame Impala / Lonerism
・Vampire Weekend / Modern Vampires Of The City

「ルーツな日記」でオルタナティヴ系はどうなの?って感じですが、すいません、個人的にヴァンパイア・ウィークエンドの「Modern Vampires Of The City」大好きなんで。とは言え、一部では「現代のアメリカーナ」との評価もある作品なので、あながち的外れでもないかも。このヴァンパイア、そしてテーム・インパラ、NINと、去年のフジロック組が3組もノミネートされてるのもなんか嬉しい。





ANTHONY HAMILTON / BACK TO LOVE

『BEST R&B PERFORMANCE』
・Tamar Braxton / Love And War
・Anthony Hamilton / Best Of Me
・Hiatus Kaiyote Featuring Q-Tip / Nakamarra
・Miguel Featuring Kendrick Lamar / How Many Drinks?
・Snarky Puppy With Lalah Hathaway / Something
40歳を超えて、増々渋さに磨きがかかったアンソニー・ハミルトン。無骨なシャウトで弾けるアンソニーも良いですが、この「Best Of Me」では抑制の効いたセクシーな声を聴かせてくれる。これもまた良い!! あとレイラ・ハサウェイを向かえたスナーキー・パピーの「Something」にも注目。昨年、来日し話題になっていたバンドですね。R&Bと呼ぶにはあまりにもジャジーですが、ジャズからR&Bに接近するのが今最もクールなのです。






ALICIA KEYS / GIRL ON FIRE

『BEST R&B ALBUM』
・Faith Evans / R&B Divas
・Alicia Keys / Girl On Fire
・John Legend / Love In The Future
・Chrisette Michele / Better
・TGT / Three Kings

ここはアリシア・キーズの一点買いで!





JAY Z / MAGNA CARTA...HOLY GRAIL

『BEST RAP/SUNG COLLABORATION』
・J. Cole Featuring Miguel / Power Trip
・Jay Z Featuring Beyonce / Part II (On The Run)
・Jay Z Featuring Justin Timberlake / Holy Grail
・Kendrick Lamar Featuring Mary J. Blige / Now Or Never
・Wiz Khalifa Featuring The Weeknd / Remember You

ここはジェイ・Z&ビヨンセの一点買いで!と言いたいところですが、メアリーJ・ブライジをフィーチャーしたケンドリック・ラマーの「Now Or Never」もメッチャ格好いいんですよね~。





SNOOP LION / REINCARNATED

『BEST REGGAE ALBUM』
・Beres Hammond / One Love, One Life
・Ziggy Marley / Ziggy Marley In Concert
・Sizzla / The Messiah
・Sly & Robbie And The Jam Masters / Reggae Connection
・Snoop Lion / Reincarnated

見事にレゲエ界の大物達が並んだこの部門にあって、一人異色なのがスヌープ・ドッグ改めスヌープ・ライオン。ラッパーであるスヌープが真摯にレゲエに取り組んだ作品。と言ってもそんな単純な作品ではありません。プロデューサーはあのメジャー・レイザーですし。



さて、今回はこの辺で。次回は「ルーツな日記」の本丸、アメリカーナ周辺のノミネートを探ります。