ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

CHICAGO; Blues & Soul Showdown

2010-01-06 23:50:32 | ブルース
年明け早々、凄いコンサートがあります! それは。1月21日(木)~1月25日(月)、品川の「よしもとプリンスシアター」にて開催される“CHICAGO; Blues & Soul Showdown”です!!

出演アーティストは、ザ・フラミンゴス( featuring テリー・ジョンソン)、ミッティ・コリアー、バイザー・スミス、ジョニー・ロウルズ、そして日本から木下航志の5組。海外勢4組はいずれもシカゴで活躍したブルース/ソウル系のアーティスト。しかもこれがツウ好みというか、いい具合にマニアックで、それが反って黒人音楽の匂いのようなものを濃厚に感じさせてくれそうな、なんともディープな面々なのです。

ドゥーワップ・グループの最高峰と評されるザ・フラミンゴス。1952年にシカゴで結成。テリー・ジョンソンが参加した後の59年に大ヒット曲「I only have eyes for you」が生まれます。これぞフラミンゴスと言える甘味なコーラスで天国へと誘ってくれる極上バラード。もちろん今回来日するのはあの時代のフラミンゴスではありませんが、メンバーを替えながらもテリー・ジョンソンを中心に現在も活動しているという事実に驚かされます。まさかの初来日!

あのエタ・ジェイムスと並ぶチェスの看板女性シンガーと言えば、ミッティ・コリアー。唸るような低音域、咆哮のような高音域。ふくよか且つ荒々しく響くその歌声は堪らない程にソウルフル。現在はゴスペルの世界に入り、自身の教会で歌っているそうですが、そんな彼女が教会を離れ日本に来て、歌ってくれる!こちらも奇跡の来日!

現存シカゴ・ブルース最後の大物バイザー・スミス。1933年ミシシッピ生まれ。かのJ.B.ルノアーとは従兄弟の関係。シカゴへ移ったのは50年代半ばだそうですから筋金入りのシカゴ・ブルースマン。BBキングからの影響も濃い骨太なブルースを聴かせてくれそうです。

そして今回はハウス・バンドも務めるというジョニー・ロウルズ。ギタリストとしてO.V.ライトのバックを務めていたという経歴の持ち主ながら、ソウル・シンガーとしても超一流。94年にL.C.ラケットとのデュオで発表されたアルバム「CAN'T SLEEP AT NIGHT」が日本でもマニアの間で大絶賛されていたとか。彼のサザン・フィーリング豊かな喉が楽しみです。


いやはや、シカゴは奥が深い。映画「キャデラック・レコード」でシカゴ・ブルースが注目され始めている時期だけに、ばっちりなタイミングですね。それにしても濃い4組です。この4組を選んだセンスに脱帽です。なんか昔のパークタワー・ブルース・フェスティヴァルを思い出しますね。久々に本物の黒人音楽にどっぷりと浸かれるコンサートになりそうです。ちなみに私の席は最前列ド真ん中。ちょっと照れます。