アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

お名残おしゅうござりまする 中村吉之丞

2014年04月22日 | 歌舞伎

朝日新聞夕刊の”惜別”欄に載った吉之丞を観て、
また涙が…

 歌舞伎俳優 中村吉之丞

たゆまぬ精進 女形の「歌舞伎ドリーム」
昭和一桁生まれの女形にしては長身の170センチ。
主役を邪魔せぬよう、背を縮め気味にする―。
そんな苦労もあったらしい。端正で控えめ。
でも、舞台の隅々までこまやかな情が行き渡る。
中村吉右衛門さん(69)率いる播磨屋一門の芝居に、欠かせぬ脇役だった。

11歳で初代吉右衛門の弟子に!
へぇえ。そんなちっこい頃から…。
歌舞伎一筋。播磨屋一筋だったんだね。

当代吉右衛門の子守をしたこともあるのね。
強い絆で結ばれてたんだろうなぁ…。
キッチーと夫婦役で出た時は、なんだか私が嬉しくって♪(by堀部彌兵衛
心の中でキャッキャしたんだよ♪

62歳(平成6(1994)年9月歌舞伎座『引窓』お幸)で
一門の重要な名・吉之丞を襲名する。
門閥外出身としては異例の幹部俳優になった。
吉右衛門さんはその努力の成果を「歌舞伎ドリーム」と表現した。

血統とそうでない者の差が、歴然とある歌舞伎界。
ドリームを掴むまでどんな果てしない努力があったのか…。

一般の仕事に就いた息子さんが「緊張しない方法」を聞いたら、
「自分が納得するまで練習しなさい」

それって当たり前の事なんだけど…なかなかどうして
本当に難しいことなんだわさ…。

2010年10月、国立劇場の『将軍江戸を去る』に不調をおして出演。
終幕、吉右衛門さん演じる徳川慶喜との別れを惜しむ老女を演じた。
「お名残おしゅうござりまする」それが、最後のせりふとなった。

グウォォォオ!!思い出したぁああ。
千住大橋にズラリと町民達が座ってね。慶喜を見送るんだよね。
嗚呼…あの艶やかで品がある♪
そうして枯れたムード満点の声が…脳内に蘇るぅううう。
「お名残おしゅうござりまする」
なんともまたイイ台詞じゃないか…ぁ。

大好きだったよ!吉之丞

嗚呼、歌舞伎もトキミク楽しみが少なくなっていくなぁ…。
淋しいぞぉおお…

 クリックすると大きくなるよ

朝日デジタル 

中村吉之丞 逝く… (2014.1.29記)
天保遊侠録 将軍江戸を去る (2010.11.10記)
堀部彌兵衛 (2007.12.26記)


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
播磨屋!!! (やたけたの熊)
2014-04-22 07:48:09
かしましさん。
新聞記事を掲載くださり、ありがとうございます。

読んでいてジーンときてしまいました。

30年前の夏の日。
生まれて初めて接した歌舞伎が、吉右衛門さん&吉之丞さん(当時は万之丞)でした。
舞台では、ほかにもたくさんの役者さんが出演してましたが、
わたしの目にはこのお二人しか印象に残らなかったのです。

そしてファンレターを出したところ返事なし。
あっやっぱりと思っていたら、翌正月に年賀状をいただいたのです。
それから年賀状のやり取りが続きました。

「いつも舞台を拝見しています」とコメントを記して。
告白します。
舞台を拝見していない年も、同じコメントを書いてました。
ごめんなさい。
返信する
名脇役 (かしまし娘)
2014-04-22 13:01:10
やたけたの熊様
こちらこそ、読んで下さり有難うございます。
記事を見た時、ほんと泣きましたぁ。
播磨屋が誇るだけじゃなく、歌舞伎界が誇る名脇役でしたね…。

オオ~!30年前っっ。
歌舞伎初体験で播磨屋両名を記憶に留めるとは!
やたけたの熊さんアッパレ!!
しかもファンレターを出しちゃうっていうのがっ。スゴイ!
年賀状のやり取り!ステキ!
ファンを大切にしてくれるイイ俳優さんだったのですね…。

嘘をついていた事は内緒にしておきましょう…シ~。(笑)
返信する

コメントを投稿