アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

読んでないなんてもったいない! 幻の女(新訳版)

2017年11月06日 | 



ちょっとした思いつきで、
読書週間(2017/10/27~11/9)中、
読書レポをUPすることにしてみた!
最後まで載せきれたらご喝采ぃいい。
スッゲスッゲェエエ!
二桁いったよぉおお!
10冊!!

江戸川乱歩が絶賛した!
っていうんで、
どんなもんじゃろうと… 

幻の女 (新訳版)
原題:Phantom Lady
著:ウイリアム・アイリッシュ
翻訳:
黒原敏行
出版社:ハヤカワ文庫
原書:1942年
初版:1976年
新訳版:2015年
定価:980円+税 

ウワッウワッウワァァア!!
ページを捲る手が止まらないっ!!
その速度はマッハGOGOGO

まずグッと前のめりになったのは、
主人公がイライラしながら
街を歩く姿の描写。
街の明るさや楽しさと真逆…。
この人がどんな男性なのか、
どんな気分なのか、
私も今しがた通りで彼と擦違った。
そう錯覚しちゃうような臨場感。

男は、行き当たりばったりで、
バーに飛び込んだよ。
たまたまその店にいた女と
知り合ったぁ。
そんでもって、
妻と食べるはずだった店で食事したり、
妻と観るはずだったショーを観たり、
たった数時間のお付き合い。
互いに名乗らないのが今夜のルール。

楽しい気分でサヨナラをして、
家に戻って来ると、
警官が彼を取り巻き…。
妻がベットで死んでいた…。
首には彼のネクタイが…。 

こりゃぁいかん!
100%この男、
スコット・ヘンダースンが
犯人だってことを、
証明しているじゃないかぁ。
しかも、
彼には愛人がいて、
妻との別れ話がこじれまくってた。
アチャァア…。
動機もバッチリじゃないのよォ。
しかぁし、
妻が殺された時間、
確かにスコットは女と酒を飲んでた。 

あの女を見つければいいんだ!
パンプキン(皮がオレンジ、色がカボチャ)に
そっくりな炎のような
オレンジ色の帽子を被ってたんだもの、
直ぐに目撃証言が得られるはずだもんね。 

ところがどっこい!
女は雲か霧の様に跡形もなく
消え去っていた!
誰も知らない!
そんなバカなっっ。
あんな派手で妙ちくりんな姿の
女性だったのに…。 

スコットは逮捕されてしもうたぁ。
死刑確定っっ。
執行日まで後150日!
幻の女は、
果たして見つかるのかっっ。

ここに、
スコットの無実を信じる人間が1人。
彼女こそ彼の愛人。
証言を取ろうと、
必死のパッチで身体を張るっっ!
あぁあああ…。
もうちょっとだったのに、証人が事故死… 

もう1人、
無実を信じる人がいた!!
スコットの昔の友人が、
急遽南米から駆けつけて、
頑張ってる!
あぁあああ…。
もうちょっとだったのに、また証人が…。 

そうして、
刑事の1人も疑惑を持ち始め…。
表立って動けないからって、
裏で援助してくれてるぅ。 

なのになのにぃぃ
ページを捲っても捲っても、
”幻の女”は
見つからないのよぉおおお。
えらいこっちゃぁああ!

あぁあああ…。
あともう1歩の所まで、
辿り着くのに、
スッ…と消えてしまうぅう。
チクショォォオ! 

おぉおおお!!
友人が遂にっっ。
えぇえええ!!
マジでぇええ!!
…こっから
大ドンデン返しぃいいい!! 

グオォォオオ!!
結末を書いちゃうと、
未読の人が、
本を手に取ってくれないかもだからね。
ヒ・ミ・ツ。 
ホラホラぁ気になるでしょぉお。
イヒイヒ

オチにも
脳みそバァァアアンン!!
なんだけど、
全編を紡ぐ文章がぁああ♪
麗しいのだぁあ♪
クラクラクラリィィ♪

こんな大衝撃を受けてしもうて、
他の作家のミステリー小説なんて、
もう読めないかも…ぉぉ。
って心配になったもんね。
実際、次の本は、
違うジャンルの物を読んだんだよォ。 

ほんと、
この本を読んでないなんて
もったいない!
図書館や本屋やブックオフにダァッシュ!!
時間がない人は、
今すぐネットで買っちゃえぇえ!! 

Wikiってみたら、
ウイリアム・アイリッシュって
ヒッチコックの映画「裏窓」の原作者
グゲェエエエ!!
そうかそうかそだったのかぁああ。
だからあんなに、
スリリングな展開にぃいい。
ガッテン!ガッテン!ガッテン! 

なんと!
江戸川乱歩は終戦後(1946年)に
原書を入手したんだって。
大岡昇平は、捕虜収容所で
この原書を読んでいた!
プハァァア! 

本屋に行ったら、
こんなもんがぁあああ。
創元推理文庫2017年復刊フェア
黒いカーテン
ウィリアム・アイリッシュ/宇野利泰訳
引っ掴んで、レジへダァッシュ!

つづく

ハヤカワオンライン

創元推理文庫2017年復刊フェア

黒いカーテン


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