アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

怪談牡丹燈籠

2005年07月08日 | 歌舞伎
2003年8月 歌舞伎座
2005年7月 歌舞伎チャンネル

通し狂言 怪談牡丹燈籠 (かいだんぼたんどうろう)

カラン…コロン….カラン…コロン…

愛しい愛しい新三郎様。ここをお開け下さい…。
お露が今夜も参りました…。

南無阿弥陀仏!南無阿弥陀仏?!

乳母や。どこからも入れないわ。

お嬢様。ほらそこの窓から入りましょう。

死霊除けのお札はどうした!如来像はどこだ!

新三郎様。お会いしとうございました。

さぁお嬢様。蚊帳の中へ。新三郎さまと御一緒に…。

うわあああ。来るなあああ。

新三郎さまあああ。


お露の乳母は吉之丞。
相変わらず…怖ろしいです。いつ見てもコワイです…。

幽霊は、薄暗い灯かりの中に立っているだけで恐ろしい。
胸元でダラリと垂れ下がる両手を見るともっと恐ろしい。
瞬きせずに空を見つめる両の眼を見るともっともっと恐ろしい。
それが、牡丹燈籠持ってス~~と歩くともっともっともっと恐ろしい。


伴蔵とお峰

お峰役は福ちゃんの十八番。
膝突合せて、肘ついて、旦那の話を聞く姿。
お歯黒してんのにキュ~トっっ!!

昔~から勘九郎(現:勘三郎)とのコンビネーションは絶品!
三津五郎とも負けてない。あ・うんの呼吸は絶妙!

小市民のやることに悪気なし!なのだ。
でもそこは怪談噺。
蒸し暑~い夜に見て~。


どぶ板長屋の裏住まい。

貧しいながらも楽しい我が家。

欲の皮が張るなんて、1度たりともなかったに

幽霊に、声掛けられて、嘆願されて

手間賃百両に目がくらみ、やっちゃったのが御主殺し。

金に祟られ取りつかれ、立派な住居をこしらえた。

人間らしくなってみりゃ、情けも仏もありゃしない。

因果は巡る、蜘蛛の糸

絡めとられて、首絞めて、手のひら真っ赤な血に染めて

腕を掴んで離さねぇ。

冷たい川にドップリと、二人でお陀仏、南無阿弥陀仏。


☆あくまでも主観で書いたものです。特に他意はありませんので平に容赦下さい。

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