アッパレじゃ!

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泣いたぁ。笑ったぁ。人情てんこ盛りぃい! こんにちは、母さん

2023年10月20日 | 映画


NHK『プロフェッショナル 
ふたりのキネマ ~山田洋次と吉永小百合~』
を観たぁあ。
嗚呼、凄いなぁああ。映画人魂ぃいい。
映画館へGO!

こんにちは、母さん
監督:山田洋次
原作:永井愛
脚本:山田洋次 朝原雄三
出演:吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌
2023年製作/110分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2023年9月1日

92歳の山田洋次監督と78歳の映画スター吉永小百合
「おばあさんになれますか?」
監督は吉永小百合に最初にこう尋ねたんだって。
「宮本信子さんなら直ぐにおばあさんになれるけど、
吉永小百合さんはね…」
そう言う監督の言葉に、
お茶の間で思わず頷いたよぉ。
これまで実年齢より若い役を演じてきたし、
唯一無二の存在だし、
“自然と年齢を重ねる”なんていう言葉は、
映画スター吉永小百合には、当てはまらないんだよね。
だからこそ、
どういうおばあさんになるのかと…。
2人の過去の共演映画を観てないもんだから、
余計にピンと来なくって…。

しかぁし始まったらそんな気持ちは、
どっかへポ~イ!
泣いたぁああ。笑ったぁああ。
下町の人情がてんこ盛りぃいい!!

福江(吉永小百合)は足袋屋に嫁いで何十年。
夫亡き後も向島で店を営んでいる。
一人息子は大手商社の人事部長。
妻と娘と幸せに暮らしていると思っていたら…。

昭夫(大泉洋)が店の扉を開けて、
「ただいま」って言わないんだなぁ。
「こんにちは」って言うんだなぁ。
その言葉に、
福江(吉永小百合)が振り向いた。
お客じゃなくって息子だった!
「どうしたの」
そういえば『プロフェッショナル』で、
この一言に、監督はダメ出ししてたなぁ。

息子の現状は、
同期や部下も交えてじっくり描かれてた。
妻の近況は、福江の台詞だけ!
これがまたイイ味出してるのよぉお。
こんな描き方もあるのねぇ。
反抗期の娘は福江宅に居ついちゃったよ…。

仕事に悩んで疲れてる昭夫が、
幼馴染が嫁いだ店の煎餅を食べながら、
言う台詞が泣ける…ぅぅ。
大企業と下町の煎餅屋。
端から見れば月とスッポンなんだけどねぇ。
幸せな生活って、どういうものなんだろうねぇ。



そんな息子と孫に振り回されるのかと思ったら、
福江には長年築いてきた生活がしっかりあるのねぇ。
ボランティアで川辺に住んでる人達の面倒をみたり、
教会の牧師さんにほの字だったりぃい。
でもこの恋は…ぅ。
その夜の出来事にジ~ン…ぅぅ。
いつも笑顔なのに、その裏では老いや孤独が、
ヒタヒタを迫ってくる恐怖を感じているんだ…。



嗚呼、息子と孫と楽しく暮らしていけないのかなぁ。
そう思いながら観てたら!!
ラストは映画館でどうぞぉお。

田中泯にもグッと来たぁ。
神戸浩もチラっと登場!
特別出演は…
足袋を買いに来たお相撲さん。
明生だったぁあ!

いやぁああ。ヨカッタヨカッタぁあ。
人情と下町を描かしたら山田洋次監督の
右に出る者はいないね!!
映画館へ行って大正解だったぁああ。

『プロフェッショナル』では、
この山田監督作品で女優業を終わりにしたい。
と言っていた吉永小百合が、
試写会の後で、まだ続けたい。
という気持ちに変わっていて、
監督には、次回作の構想がぁああ。
またタッグを組んで、
実現させて欲しいぞぉおお!!

そうそう!原作は永井愛なんだね!!
勿論、舞台化してるよね。
検索中…
オオ!2001年に舞台化。
え、それだけじゃなかったのか。
2004年に新国立劇場で再演、
2007年にNHK土曜ドラマに。
し、し、知らんかったぁああ。



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