さかさまの幽霊
服部 幸雄 /著
ちくま学芸文庫
文庫化された当初(2005年1月)
本屋で買って、しっかり読んだ!
はずなのに…ムムム。
『東海道四谷怪談』を久しぶりに観るんだから
これ読んだらよかっぺな。
そう思いつつ…。
舞台を観てから、
本棚から引っ張り出してきて(遅い!)
いや~表紙の絵にゾクゾク♪(画像見てネ)
いつまでも眺めてられるヨ。(早く中を見ろ!)
パラパラ…。
アレレ?へへ…。
いっちょん記憶に無かですばい。
ちょっとぐらい覚えておきなさい!(自分にカツ)
あそこにもここにも、
チェックマークがついてるのに。(バカ~)
えっと、えっと。判ったことは、
鼠が猫を食い殺す一瞬があったけど、
ありゃ~、お岩の変身だったっちゅうわけよ。
封建社会下にあって、弱者でありかつ被害者であったお岩が、
その死を境にして加害者に転ずる、いわば<逆転>の構図。
浪宅の場で、
立身になったお岩の姿の髪の先が転じて鼠になってる。
この本、絵が沢山載っててワクワク♪
猫をくわえてるしぃ。宙に浮いてるしぃ。
お岩は子年生まれなんだって!!
こういう風に舞台でも出来ると、楽しいだろうな~♪
アレ?
この間の舞台で、本当に鼠出てきた?
コラコラ!
かぶりつきで観てたくせにぃ。
髪梳き場面の写真もあるよぉぉ。ウフフフ♪
白塗りの美男子の紋付といった扮装は、「色悪」の役柄を象徴。
凄みのある悪の色気とでも呼ぶべきか、妖しい悪の魅力を「黒」
の衣装が発散させずにいない。
ニヒルなアウト・ヒーローとしての浪人者の悪人には「黒」のシンボリ
ズムがいかにもふさわしかった。
んだんだ。
吉右衛門にはクラクラきただぁ♪
で、「さかさまの幽霊」って…。
あの”提灯抜け”-。
アレ?逆さまだったっけ?(コラコラコラ)
…あ、真っ逆さまを想像してしもうた。
それじゃぁないよね。
そういえば、足が上がってた様な…。
下手側がよく観えない席だったからか、
覚えちょらんですばい。
さかさまとは最も具体的な非日常であり、現実と生のうらが
えしの世界なのである。
成仏しきれず迷っている苦患の魂の表象であることになる。
亡霊みずから、その苦しみに堪えかねて、早く成仏したい、
「常のごとく真さま」になりたいと願っているのである。
底なしの無間地獄をめざしてまっさかさまに落下していく肉体の、
その恐怖のイメージの表象でもあった。
提灯のような球形で、しかも内部が空洞になっているモノには、
霊魂が宿っていると考える民俗の心意が働いていたのだと思われる。
玉・球は、本来魂と同根の語であった。
ふ…ふ…深いぃぃぃ。
そんなとこまで読み取れないよ…。
田圃の風景も、肥溜めのニオイも、泥の感触も、
野外トイレの暗さも忘れて、
異界をいまいち怖れなくなった我らに、
「四谷怪談」の真の恐怖など、
判るわけなかろうもん…。
なんか寂しいなぁ。
置いてけぼりくらった感じ…。
歌舞伎の色んな演目のツボをつついてくれてる。
そんな本。…なんだけど、
一心不乱に読み直す気力は無し。
ススス~。
本棚に戻しちゃおっと(おいおい)
「東海道四谷怪談」舞台レポ → こちら
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