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仁左衛門VS菊五郎 その2
コワイですねぇ、恐ろしいですねぇ
仁左衛門の八汐様~ッ
お次はどんな戦法で来るのでしょうか
三幕目 第一場 足利家御殿の場
幼君暗殺を用心して自炊している政岡。
子供達は、お腹を空かせておりますが
強がっています!
ここで千松の「お腹が空いてもひもじゅうない~」
有名台詞ッ!
今月の子役2人は、一段とカワユイ!&芸達者!
後でお客を、思う存分泣かせますヨォ
さあ、政岡の「飯炊き(ままたき)」が
無い…!
友達から聞いてはいたけど、目の前でスカされると…。
これすっ飛ばすなんて信じられな~い。
あれが無いと、政岡の愛と忠義が判らないだろ~。
「先代萩」じゃないだろ~。ゲゲゲ…っっ。
でも、よ~く考えたら”有る時”と”無い時”があったンサ。
551のCMやね(関西地区限定!笑えよ~)
そりゃ~飯炊きはジックリ演って、ドップリ長い。
私しゃ何人の政岡で、円広志と出会ってしまったか…
パッチリお目めで初めて観れたのは、
ヌワント”文楽”!文雀サンキュ~
歌右衛門追悼番組で見た時も牧場(OK)だった!
あの手の動きが大好きだぁぁぁ
ナマ歌右衛門を観れた人が羨ましいぞ~。
子役の芸の見せ場もないし、
雀も飛んで来なくて、赤い鳥籠が淋しそうだったヨ…。
舞い戻ってきた八汐様~ッ
再び花道から、堂々の登場どぅえ~す!!
復讐を胸に秘めつつ、
強~い助っ人を連れてきた八汐様~ッ
その人とは、
本家官領職・山名宗全の奥方・栄御前(田之助)
女しか出ない場面。
衣装もスーパー歌舞伎とはまた違った味で
豪華~~キ・レ・イ~
得に八汐様の顔が(おいおい)恐くていいなぁぁ ウフッ
栄御前は「管領家から」とお菓子を差し出す
それを改める八汐様~ッ
身構える政岡ッ
おもわず手を伸ばそうとする幼君ッ
諌める政岡ッ
それをとがめる栄御前ッ
してやったりの八汐様~ッ
ここから一気に形勢逆転!八汐軍の勝利かッ!
√ 奥より走って千松が
千松が駆け寄り、パクパクと食べ始めッ
一同息を飲むッ
そこへ八汐様ッ、
懐剣構えて千松を、グサ~ッと一突きッ
「あ~」か細く叫ぶ千松
これでもかーッ
傷口をグサッグサッとえぐる八汐様~ッ
またしても「あ~」と小さく叫ぶ千松
息も絶え絶えの千松を、えぐる~えぐる~
オォォォォォォォ
スプラッターではないかーッ!!
血飛沫は上がらないのかぁぁぁぁ
恍惚の世界へ身を任せ
いたいけな幼児を
いたぶり続ける八汐様~ッッッ
「オゝ痛かろう。他人のわしでさえ涙が零れる。
政岡どの、悲しいとは思わぬかいのう」
やがて胸に手を置いたまま
千松は息絶えたのでありました。
オォォッッ!!!!
毒殺の証拠隠滅の為に子供を殺すなんて
しかも、なぶり殺しじゃないかーッッッ
仁左衛門のいたぶりがイイね~。
楽屋に帰ったら
「今日の死に方も上手やったで」
って、眼鏡掛けた関西弁のおっちゃんが ←仁左衛門だヨ
千松役の子供を誉めてるんとちゃうか?
我が子が、無惨に殺されて行く光景を
しっかりと、幼君・鶴千代を抱きしめたまま、
見つめ続ける母・政岡
「お前は鬼か?
なんで駆け寄らないのよぉ、涙流さないのよぉ」
観客皆がそう思ったことでしょう。
栄御前はどう思ったのか…。
「子供を取り替えていたのだ。
死んだのは幼君・鶴千代に他ならない」
そう思ったのでした。
「政岡は、これで我らの仲間。謀叛の連判状を見せようゾ」
今までとは180度変わって親しげ~
悪人が去って行き、たった独り残された政岡…。
我が子の骸を抱いて
「これ千松よう死んでくれた。でかしゃった。でかしゃった」
お毒味役を果たしたことを
誉めながらも慟哭ー。
いつの間にか後ろに八汐様!
斬りかかる八汐様をかわして政岡、グサッッッ!
見事敵を討ったのじゃ。
いやぁぁぁぁ!八汐様~
連判状は、どさくさに紛れて
何処からともなく現れた、ネズミに持ち去られて
しまいましたよ…
第三幕 同床下の場
荒獅子男之助(富十郎)が、アクション鼠くんと格闘!
天王寺屋ってば実に壮快!
チョイ役でも美味しい役だなぁ
さて眉間に傷を負った、チュウこと仁木弾正は
スッポンへと逃げ去ったのでしたーッ
見えないーッッッ
またしても、ゼンゼン見えなーぁぁい
白い煙の中から悠然と現れる
仁木弾正(團十郎)ーッッ!!!
けど、見えなぁぁぁい
何度も言うけど、見えなぁぁぁぁい
やっぱりイライラする~
面明かりが怪しいムードを倍増させるよ
ニヤッと不敵う仁木弾正ーッ
夏雄ちゃ~ん
私しゃ『河内山』より、こっちが好きだよ~
あたかも雲の上を歩くように花道を進む仁木
見えないっ!モーッッ
去って行く「影」を見るしかないな…
という事で、床と常式幕に写る
仁木の影を堪能する事になったんよ。
妖気漂ってて結構イケタよ
八汐様を想って歌いま~す
♪美しい人生よ~限りない喜びよ~この胸のときめきをあなたに~♪
(by松崎しげる”愛のメモリー”)
八汐様、アデュ~
つづく → 伽羅先代萩・下
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11/1~25
昼 「伽羅先代萩・上」「伽羅先代萩・中」「伽羅先代萩・下」「源太/願人坊主」
夜 「鶴亀」「良弁杉由来」「雛助狂乱/五條橋」「河内山」
ランキング参加中、あなたの清き一票を(笑)