兵庫県立芸術文化センター中ホール 11/3(祝・金)
文学座創立70周年記念公演第1弾
エドモン・ロスタンの純愛小説の舞台版
17世紀のフランスに生きた実在の人物がここに蘇る!
大阪 11/1~4 兵庫県立芸術文化センター中ホール
東京 11/11~19 シアター1010
演出:鵜山仁
出演:シラノ・江守徹 ロクサアヌ・高橋礼恵 クリスチャン・浅野雅博 ほか
江守徹を観るのは、☆年ぶり!
ターコと競演した『マクベス』(サンシャイン劇場)!
♪い~つの~こと~でしょ~♪
めちゃくちゃお久しぶり~。
シラノ・ド・ベルジュラックという男。
哲学の知識に富み!剣の技が冴え!詩の才に秀でている!
完璧じゃ~ん。
こんなヤツそういるもんじゃ~ない!
でも…彼には大きな大きなコンプレックスが…。
鼻がスッゲ~でっかいっっっ!
嗚呼、こんな顔じゃぁ恋とは無縁か…。
「シラノ・ド・ベルジュラック」の日本上陸は!
聞いて…いや、読んで、驚け!
1929年(S4)に新国劇が島田正吾でっ。
ヒエェェェ~。
1931年(S6)は松竹で市川左團次。
菊五郎劇団が1960年(S35)
文学座の初演は、1947(S22)年。
江守徹主演版は、1983(S58)年。
23年ぶりの主役!
今、62歳!ってことは、前回は39歳
阪急西宮北口駅の南改札を出て
スポーツクラブKONAMIを右に見ながら
道路の向こう側にある劇場へトコトコ歩く。
ここは2階だから、渡る通路は”空中”~!
ワクワク~
新国立劇場の小型版って感じな佇まい!
さ、お昼、お昼…っと。
アレレ?
レストランが1軒しかないっっっ!
ランチ2100円~!高っっっ!
しかも、満席で40分以上待ちっっっ!
そんなことしてたら開演してまうやんけ~
駅前に戻ってみても、たった数軒しかなかった。
しかも、み~んな並んでるし…OH!マイ・ゴッッッ
最後の頼みの綱はコンビニ…。
あった!あった!
肉マンでも買って、劇場前の広場で食~べよ。
ゲッ!
太ったカラスが狙ってる~。
あっち行け~!ボケ~
何なんだ~!外観とのこのギャップはッッッ。
♪みじめみじめ~♪
レストラン街作ったらんかい!
塾とか不動産屋とか、
およそ劇場とは繋がらない店舗ばっか!
いやいや、西宮北口と言えば、
神戸線、今津線が乗り入れる巨大ステーション。
阪神西宮駅との巡回バスも出来たんでしょ。
北口はきっと賑やかなんだよね!?
秋のイイ風が吹いてくる~。
今津線を走る茶色の電車も見える~。
…更地が多いな。
マンションばっか建つんだろ~か。
劇場を生かすためにも、雰囲気作り大切にしてね…。
下からさっきの通路を見てると、
ゾクゾクと客がやって来てる!
これ、みんな文学座の??
大ホールでも何かやるんだろ~?
ビンゴ!
「アイリッシュ・ダンス・カンパニー”トリニティ”」
”あのリバーダンスはここから始まった”とな!
いいな~。観たいな~。…っておいおい
ご馳走さまでした。さ、入ろっかね。
レレ…もしや…
人影の無い、ここがメインホールか!
みんな2階から入ってるんや。
お客の目に触れないとは…残念。
ゆったりとした感じがイイ場所なのに…
中ホールは何処じゃ~い。
あったあった…ギョッ!
入り口で並んでるって、何よっ!
もぎりの人数増やして
歌舞伎座みたいにサッサと入れなさいよ~
おっと!
『文学座を支持する会』受付みっけ!
客席には制服の団体がっ!
高校の演劇鑑賞会dayかも。
それにしても、50~60歳台の人が多いな~。
男性もいるいる!
中は、木の質感で敷き詰められてる~。
階段には、靴音が消えるよ~に薄いネットが!
ウホ~
すわり心地も良いぞ。さっすが新しい劇場だじぇ。
静穏な雰囲気は、今日の作品にピッタシカンカン!
劇場と舞台の相乗効果!
う…嬉しい~。こんな感覚~。
ウエストエンドで「オペラ座の怪人」観て以来だ~。
幸せ~
17世紀フランス。
とある劇場で芝居の幕が開いた。
男性18名。女性5名で演じられる、今日の舞台。
語られる言葉は、なんてジューシー!
か・い・か・ん~
やばい~っっ!この劇空間~っっ!
シラノが客席の通路を歩いて登場。
鼻…デカっっっ!
付け鼻といえば『役者魂!』で藤田まことも…。
「あっ、鼻の穴が見えた」
通路脇に陣取ってる母は大喜び。
クックックッ
若い俳優の唾も飛んできたらしい。
クックックッ
水を飲むシラノ…
コップが鼻にコツンコツン当たっちゃう。
アハハ~
そ~やって、強調してんだな~。
江守徹は、かつて毎日のように手紙を書いた。
旅公演で擦れ違いが続く
当時俳優座の女性だった、現在の奥さんに充てて!
元気ですか。今、八代の宿で書いています。
君は五所川原ですね。なんて遠いんだろう。
ついこの間、『冬の花』の旅では八代城の石垣の上を
二人で散歩したのに…君に100万回のキッスを送ります。
♪ア~チチッア~チ♪
こんな手紙、私も欲しいっっ
なんともロマンチックじゃ~あ~りませんか~
この体験が生かせる役ってこれなんだな!
シラノだって恋をする。
愛しい従妹のロクサアヌ…。
彼女はシラノを「お兄様」と慕ってはいるものの…。
想い人の名は「クリスチャン」
シラノと同じガスコン青年隊にいる美男子だ。
愛しい人の幸せを祈るシラノ。
恋のキューピットだ!大奮闘だ!
バルコニーの下でクリスチャンの振りをして
即興詩人になっちゃう~。
でも、接吻するのはクリスチャン…。
嗚呼…。
”クリスチャン”という仮面を被ったシラノの愛。
戦場に行って、ますますエスカレート
スペイン軍の陣地を悠々と横断して
毎日、恋文を送ってる~。
シェ~。
さすがのクリスチャンも、シラノの気持ちに…
でも、ロクサアヌに真実を告げぬまま…。
アーメン。
修道院で、亡夫クリスチャンを想うロクサアヌ。
月日はドンドン流れて15年っ!
シラノは、毎週、毎週、会いに来てるのね。
気心の知れた兄として…。
ある日、シラノが暴漢に襲われて瀕死の重症!
でも、ロクサアヌに会いに行かなければ…。
最期まで真実を明かさないシラノ…。
甘美な言葉は、紅葉が揺れる小川のせせらぎの音。
哀しい…。
幕
ハフハフ~
丁寧に創りこまれたセット。
上下に描いてあるのは、ギリシャ神話の神か、はたまた悪魔か。
音楽と言えば、1人か2人で奏でる楽器の音。
つと忘れていた演劇界が、そこにあった。
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