アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

平成若衆歌舞伎 大坂男伊達流行

2006年05月24日 | 歌舞伎

  

ル テアトル銀座   19(金) 

パンフ売り場の売り子っ!もっと声張り上げて売ったらんかい!
シアタードラマシティーではなっ、お兄ちゃんが一生懸命売るんやで。
初っ端から、大阪と比べてど~する…

林与一様を発見っっ!
コッパンにオレンジのインナー。なんてラフな雰囲気~
秀太郎繋がりだよね。
ハッあんまり見つめてたら目と目が…。ポ…
名取裕子もっ!
モスグリーンのヒラヒラ~なワンピ。
こっちはLoveりん繋がりだね。
うわっ!高麗蔵までっ!
スーツ姿で必死にパンフ読んでます。
仁左様は~!いな~い…ガッカリ。
以上、ロビーからでした。

はい、こちら客席です。
ここでは関西弁がチラホラ聞こえまっせ~。
「明日は”外郎売り”行くねん」
「ホテルはな…」
「夜行バスでトンボ帰り~」
ほぼ満席です~。

さてさて、幕が上がる~
ドキドキ、ドキドキ…、
完全に身内のおかん状態。(他人やのに
一人で心臓バックバク~。
客席も固唾を呑んでる。って感じ…。

大坂男伊達流行(おおさかおとこだてばやり)

赤穂浪士の橋本平左衛門は、大坂・新地の淡路屋遊女・お初と恋に落ちて
元禄15年(1702)蜆川にて情死を遂げた。
この実話をもとに創作した歌舞伎版ウエストサイドストーリー。

坊々の集団とヤンキーの集団は抗争中。
平左衛門(Loveりん)はヤンキーに加勢する。
彼はブラブラしている風来坊。でも「エエ男や~」と女侠客。
平左は、いつしか敵である坊々集団のヘッドの妹・お初と恋仲に。
「あなたといる時が、私の生きている証」
しかし、平左衛門には忘れられない許婚がいた…。
実らなかった恋…。
赤穂浪士という壁が大きく立ちはだかったのだ。
貸本屋で見つけた絵草子。
それは、お初の親しくしている地唄の師匠が
昔、別れた男への怨念と共に書いた絵だった。
「途中で終わっている本は不吉…」という言葉をよそに開いてみると、
そこには美しい女性が…。
女侠客が半端者達の面倒を見ていたのには裏があった。
まんまと店を乗っ取り、お初を慰みものにして売り飛ばそうと!
聞きつけた平左、吉良の間者である与力を殺して
「独り敵討ちは済んだ!」
言い寄る女侠客をも手に掛け、
「絵草子の結末はこれじゃっ!」
若者達が見守るなか
自害する平左。そしてお初も愛しい人の傍らで…。

書いた方が判り易いやん!なんでやねん!
沢山盛り込むのんはエエねんけど、
物語がきっちりしてへんから、アンサンブルがキレイとは言えんかった。
これやったら、過去の作品の方が出来は上やんか。
若衆の面々には、脚本のマズさをカバーする技量は、まだ無いんやで。
そやからこそ、きっちり骨格作ったらな、可哀想やわ。
秀太郎Loveりんと、彼等のキャリアの差を見せつけてどーすんねん!

「眺めてみるか、読んでみるか、この世の不思議、この世の因果」
これ言うてる、店番のおっちゃんなぁ。
あんな怖い顔させてブツブツ言わせて、
中島らもが還って来たかと思った嬉しかったで!
最後に幕引きさせて、「絵草子の物語」っていうオチやったんか?

立ち回りに”ツケ”入れへんねやったら、下座とか照明でメリハリつけてくれへん?
「めっちゃ”つけ打ち”って大切やねんなぁ」
ってしみじみしても~た。っちゅうの!
最初の群舞も、もっとデッカク演ってえなぁ。
通路も、いつもみたいに使ったれよぉ。

ぶ厚い雲の中を飛ぶヒコーキに乗ってるみたい
スカッとした雲の晴れ間をもっと見たかったっちゅうねん!!

陰惨な殺し場も、「戸襖倒し」も、
Loveりん、こんなこと習得しました~って、
結局、Loveりんがゼロ番に立ってればエエんかなぁ。
そういう集団なんかなぁ

”撮影も入った”(by”もっと若衆歌舞伎”ブログ)ってことはどこかでOA~!
やっぱりここはお江戸やなぁ。
ブラウン管越しに観劇すると、ちょうどエエ感じに見えると思う…。
Loveりんアップになったりするし。
舞台全体をズ~っと観んですむから、程好い加減になると思うねん

それにしても、大向こうはオバサン多かったで~。
めっちゃ気合入ってたでぇ。
アンコールに、団扇とかペンライト揺らしたら”氷川きよし”やったな(ちがうちがう

秀ちゃんの絵草子の女。この世のものとは思われん~。
綺麗かったぁぁぁ
もうこれだけを思い出にするわ~。

あ~あ、”上方芝居の粋、匂い、写実、おかしみ、泥臭さ、色気…”
もっともっと出せるはずなんやあぁぁぁぁ。
家帰ってヤケ酒飲んだった!!クソ~!!


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