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抜き書き帳『ロッパ食談』(その7)

2016年07月04日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
【165ページ】
金線サイダーも、リボンシトロンも、子供の頃からよく飲んだ。が、やっぱり一番勢力のあったのは、三ツ矢サイダーだろう。----
その頃、洋食屋でも、料理屋でも、酒の飲めない者には必ず「サイダーを」と言って、ポンと抜かれたものである。
【170〜171ページ】
全く、コカコラの赤は、あくどい。
コカコラばっかりじゃない。アメリカは赤が一番嫌いな筈だのに、宣伝や装飾には、ドギツイ赤を平気で使う。赤や黄色、青の原色そのままが多い。
----戦争前はアメリカ自身も、もう少し好みが良かったと思うんだが如何だろう。
例えば、タバコのLucy Strik だ。白地に、真っ赤な丸(日の丸ですな)のデザインでしょう、今は? ところが、戦争前は、白地のところが、ダークグリーンの、落ち着いた色だった。それを覚えている方もあると思う。今のより、ずっと感じのいいデザイン、色彩。従って、タバコの味も、もっとうまかった。

[ken] 以前、日本における飲料業界の変遷を調べたことがあり、コカコーラ上陸までの清涼飲料の主流はサイダーであったことは知っていました。しかし、洋食屋や料理屋でもソフトドリンクといえば「サイダー」であったことは認識していませんでした。金線サイダーも知りませんが、リボンシトロンと三ツ矢サイダーは現在も残っていますね。それにしてもコカコーラの大流行は、日本の飲料事業を大きく変貌させ、全国各地の多くのサイダーメーカーが事業撤退を余儀なくされた歴史は記憶に留めておきたいですね。また、ロッパが「コカコーラ」を「コカコラ」と書いているのが面白いですし、たばこを例に出して「赤い色」に関する分析をしているのも楽しいですね。赤いパッケージとしては、今は多色化していますがマールボロも赤で大流行したのですね。(つづく)
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