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加納朋子 著
突然の事故で夫を失い、まだ赤ちゃんの息子とともに佐佐良の町でくらすことにしたサヤ。
ピュアで人を疑うことを知らない彼女にもどかしさを感じる反面、亡くなった夫が
彼女のどんなところを好きだったかよくわかる。
ずっと一緒にいて守ってやろうと思って結婚したのだろう。
それが叶わなかった悔しさ。
そして、彼女と息子をおいていかなければならなかった悲しみと心配。
赤ちゃんを引き取りたいという義姉。
次々と起こる事件。
いろいろなものから自分と息子を守るために、頼りなかったサヤは少しずつ強くなる。
どうしても二人を置いていけなかったであろう夫は幽霊となって見守り、
折に触れて手を貸す。
佐佐良は人づきあいの濃い町だ。
おせっかいなおばあちゃんたち、ヤンママなど個性的な面々が良くも悪くも
ほっておけずにかまってくる。ひとりぼっちのサヤにとって大きな助けとなっていくのだ。
私だったら無理だなあと思うけれど、サヤは助けてもらい、それを返していくことによって
自立の道を探っていくのだ。
童話のようなファンタジーのような不思議な短編集だ。
ストーリー自体もサヤの運命以外は日常的なことが中心で、斬新な謎解きや事件が
起こるわけではない。
ほのぼのとやさしい気持ちになれる、そんな作品だ。
ちなみに『てるてるあした』は姉妹編。人物を知るのに違う角度から読むのも面白い。
突然の事故で夫を失い、まだ赤ちゃんの息子とともに佐佐良の町でくらすことにしたサヤ。
ピュアで人を疑うことを知らない彼女にもどかしさを感じる反面、亡くなった夫が
彼女のどんなところを好きだったかよくわかる。
ずっと一緒にいて守ってやろうと思って結婚したのだろう。
それが叶わなかった悔しさ。
そして、彼女と息子をおいていかなければならなかった悲しみと心配。
赤ちゃんを引き取りたいという義姉。
次々と起こる事件。
いろいろなものから自分と息子を守るために、頼りなかったサヤは少しずつ強くなる。
どうしても二人を置いていけなかったであろう夫は幽霊となって見守り、
折に触れて手を貸す。
佐佐良は人づきあいの濃い町だ。
おせっかいなおばあちゃんたち、ヤンママなど個性的な面々が良くも悪くも
ほっておけずにかまってくる。ひとりぼっちのサヤにとって大きな助けとなっていくのだ。
私だったら無理だなあと思うけれど、サヤは助けてもらい、それを返していくことによって
自立の道を探っていくのだ。
童話のようなファンタジーのような不思議な短編集だ。
ストーリー自体もサヤの運命以外は日常的なことが中心で、斬新な謎解きや事件が
起こるわけではない。
ほのぼのとやさしい気持ちになれる、そんな作品だ。
ちなみに『てるてるあした』は姉妹編。人物を知るのに違う角度から読むのも面白い。
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