畠中恵 著
ある日若だんなを訪ねてきた紗衣という娘は、母・おたつが眼医者から品陀和気命の
社を建てるように言われたという。おたつはその社におさめる七宝を手に入れるためにこれらを
結納の品に持ってくる男を紗衣の婿にするというのだ。
現代にも通じるような共依存の問題を取り上げるのが「はじめての」
いつものように畠中ワールドに引き込まれる第一話だ。
おなじみの病弱で毎日死にかけている若だんなシリーズ。
しかし、今回は大変さが違う。
何しろある朝、若だんなの眼から光が消えたのだ。
右往左往する妖たち。
何らかの情報を握ると思える河童を探して、仁吉と佐助は奔走する。
やがて若だんなの眼と品陀和気命との関係があきらかになっていく。
ファンタジーなんだけど、現実味がある。それはきっと人の心の描写がリアルだから。
それにしてもただ離れで寝ているだけのような若だんなが、誰よりも人を知り
気持ちを読もうとしているのはすごい。
そして居ながらにして異世界に迷い込むような不思議な世界観も。
仁吉と佐助は妖であり、人の時間とは違う長い長い時を生きている。
それだけにエピソードもずっと昔のことであったり、夢の世界のことであったり、
あれれ?と思ったときはその渦中に巻き込まれていることが多い。
なんだかいいように振り回されて、しかも寝込んだりする若だんなはお気の毒だが、
このシリーズは定番の域に達し、見かけたら買う!の常連本となっている。
ある日若だんなを訪ねてきた紗衣という娘は、母・おたつが眼医者から品陀和気命の
社を建てるように言われたという。おたつはその社におさめる七宝を手に入れるためにこれらを
結納の品に持ってくる男を紗衣の婿にするというのだ。
現代にも通じるような共依存の問題を取り上げるのが「はじめての」
いつものように畠中ワールドに引き込まれる第一話だ。
おなじみの病弱で毎日死にかけている若だんなシリーズ。
しかし、今回は大変さが違う。
何しろある朝、若だんなの眼から光が消えたのだ。
右往左往する妖たち。
何らかの情報を握ると思える河童を探して、仁吉と佐助は奔走する。
やがて若だんなの眼と品陀和気命との関係があきらかになっていく。
ファンタジーなんだけど、現実味がある。それはきっと人の心の描写がリアルだから。
それにしてもただ離れで寝ているだけのような若だんなが、誰よりも人を知り
気持ちを読もうとしているのはすごい。
そして居ながらにして異世界に迷い込むような不思議な世界観も。
仁吉と佐助は妖であり、人の時間とは違う長い長い時を生きている。
それだけにエピソードもずっと昔のことであったり、夢の世界のことであったり、
あれれ?と思ったときはその渦中に巻き込まれていることが多い。
なんだかいいように振り回されて、しかも寝込んだりする若だんなはお気の毒だが、
このシリーズは定番の域に達し、見かけたら買う!の常連本となっている。
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