全く個人的な話だが、勤務先の送別会で「送別の言葉」ならぬ「送別の和歌」と称して、送別する方に相応しい歌を「百人一首」から選んで披露するという試みを行っている。
先日は定年退職する方に、次の和歌をスピーチで紹介した。
96 花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものは我が身なりけり
歌の内容やその作者については、多くの市販本があるので、そちらを見ていただきたいが、簡単にいうと、意味は「自分も年をとったなぁ」と嘆息しているような歌で、歌の作者である藤原公経は太政大臣まで出世した人なので、昔の栄華を懐かしく振り返る意味もこめて紹介した。
この歌の面白いのは、雪が降る=白い=白髪=年をとる、降る=古る、と言葉を掛けているところで、たぶんに技巧的だが、言葉の面白さを堪能させてくれる。
百人一首はこのような精選された歌を集めたものだから、本当に飽きない。
先日は定年退職する方に、次の和歌をスピーチで紹介した。
96 花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものは我が身なりけり
歌の内容やその作者については、多くの市販本があるので、そちらを見ていただきたいが、簡単にいうと、意味は「自分も年をとったなぁ」と嘆息しているような歌で、歌の作者である藤原公経は太政大臣まで出世した人なので、昔の栄華を懐かしく振り返る意味もこめて紹介した。
この歌の面白いのは、雪が降る=白い=白髪=年をとる、降る=古る、と言葉を掛けているところで、たぶんに技巧的だが、言葉の面白さを堪能させてくれる。
百人一首はこのような精選された歌を集めたものだから、本当に飽きない。