安全であるはずの遊戯具が危険なものと化したエキスポランドの事故は、社会に強烈な衝撃を与えたようです。
この事故で思い出したのが、安全であるはずの娯楽施設が殺戮の場と化す内容で昔ヒットした映画「ウエストワールド」です。こちらはロボットによる人間への反乱というSF的テーマもあるのですが、人間が完全にコントロールできると思っていたにもかかわらず、ロボットが制御不能になっていく過程は、全てをコントロールできると過信した人間の傲慢さ・浅はかさを思わせます。
同じように、人間の科学技術に対する過信が危険をもたらした実例の一つとして、世界最初のジェット旅客機であるコメットの墜落事故があります。こちらは最初の墜落の原因が究明できないまま運行を再開して、同じような墜落事故をさらに発生させ、いずれも乗客乗員数十人が死亡するという、技術過信と見通しの甘さを露呈した事故です。結局、墜落原因は機体にかかる圧力が予測をはるかに超えていたことでした。
現在はジェット旅客機はかなり安全なものと見られていますが、もちろん未知のことが発生しても決しておかしくはありません。
池田さんは、科学の視点というのは一つの見方にしか過ぎないとよく書いておられました。また、人間にとって科学的に解明できないものがあっても全くおかしくはないとも。
科学技術の進歩は無限のように思えても、人間自身は昔も今も変わりようがないわけですね。科学の進歩は好奇心の賜物ですし、哲学の探究心とも共鳴するところがあるように思いますが、科学の視点の限界は哲学的に考えるしかないように思います。
この事故で思い出したのが、安全であるはずの娯楽施設が殺戮の場と化す内容で昔ヒットした映画「ウエストワールド」です。こちらはロボットによる人間への反乱というSF的テーマもあるのですが、人間が完全にコントロールできると思っていたにもかかわらず、ロボットが制御不能になっていく過程は、全てをコントロールできると過信した人間の傲慢さ・浅はかさを思わせます。
同じように、人間の科学技術に対する過信が危険をもたらした実例の一つとして、世界最初のジェット旅客機であるコメットの墜落事故があります。こちらは最初の墜落の原因が究明できないまま運行を再開して、同じような墜落事故をさらに発生させ、いずれも乗客乗員数十人が死亡するという、技術過信と見通しの甘さを露呈した事故です。結局、墜落原因は機体にかかる圧力が予測をはるかに超えていたことでした。
現在はジェット旅客機はかなり安全なものと見られていますが、もちろん未知のことが発生しても決しておかしくはありません。
池田さんは、科学の視点というのは一つの見方にしか過ぎないとよく書いておられました。また、人間にとって科学的に解明できないものがあっても全くおかしくはないとも。
科学技術の進歩は無限のように思えても、人間自身は昔も今も変わりようがないわけですね。科学の進歩は好奇心の賜物ですし、哲学の探究心とも共鳴するところがあるように思いますが、科学の視点の限界は哲学的に考えるしかないように思います。
がん闘病記だと思って初めて買った人は驚くでしょうな。
急逝した哲学者が最後まで「サンデー毎日」に連載した44編のエッセイ。巡る季節の中で考え続けた、「私」という存在の謎。最後の最新刊。
6/下 46 1470円(1400円)《「トーハン週報」6月1日号》
上記、本屋さん向けの情報誌で見つけました。6月下旬発売、版型が四六版で、本体価格1400円という意味です。
タイトルがいまいちな感じですが、池田さんからの最後のプレゼント。楽しみです。