かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

孫と娘の新学期

2017-04-15 09:08:03 | 家族あれやこれや

孫娘の(ふゆ)の高校入学式がありました。

母である娘桃子も同伴したようです。

午後、もう帰っているかなと、娘のアパートに行きました。

弟の晴空(はるく)が家の中に居ました。

「風友、帰ってきたあ?」と玄関から聞いたら、「まだだよ!」と返事が

返ってきました。

(うん、何か明るいなあ)と感じました。

「また来るね」と別れました。

 

夜、桃子のアパートに小浪と一緒に行きました。

入学祝いを持っていきました。

メモ用紙のセットで、ボールペンが釣り人の糸の先に磁石でぶら

下がっているものでした。

家族3人、とってもにこやかに居間にいました。

ふゆは、包装の箱を開けてました。

釣り人のメモ用紙セットを出して、見て、ああ、面白い」と声に

だしました。

弟が、例によって、いろいろチョッカイを入れてました。

入学式は夕方まであったそうで、母の桃子は「ああ~、疲れた」と嬉しそう

でした。

高校進学については、どこの高校に進むか、ふゆも迷いに迷っていました。

「自分の学力のレベルで、どこの高校なら、受かるか」

学校の先生との面談もしながら、迷路に嵌っていっているようでした。

こんな年代の子たちに、こんなことで悩ませるのは酷だな、と思いました。

「どうしていいか、分からない」ふゆがイライラして、母に当たるときも

あったようです。

桃子も、こればかりはなんとも出来なかったでしょう。

どんなときでも、ふゆの傍らに居ようとしていたようです。

 2月中旬、志望校の入試があり、そのあと「合格内定」の連絡が

ありました。よほど、嬉しかったのでしょう。入院中の爺の

ところにも、ラインで知らせてくれました。

 

弟の晴空は、入学式より早く、新学期がはじまりました。

6年生です。ここ2年ばかり、学校に行かないことが多かったです。

行かなくなった理由といっても、なかなか一口では言えないでしょう。

本人が「こうこうだ」といって、理由が分かったとしても、行きたく

ないときは、行きたくないし、行こうというときには行ったりしてました。

学校の友だちとは、当たり前に遊ぶし、ずっと学校へ行ってないけど、

運動会には参加するという具合です。どうも、運動会の練習は面白く

なかったようです。

学校に行かないときは、部屋でパソコンでゲームに打ち込んでいました。

当然、母桃子も、「どんなんだろう、こんなんでいいんだろうか」と

内心困惑して、見ていたようです。

よく担任の先生が、休んでいる晴空のところに呼びに来ていました。

「きのう、来るって約束したでしょ!」と声かけに来ていたときも

ありました。

晴空は、「怖い」と言って、ますます行きたくない気持ちになって

いたようです。

そのうち、担任の先生ではなく、そういう子どもをフリーで見てくれる

女の先生が、晴空のところに顔をだすようになりました。

それから、半年以上かかって、一日1時間、別クラスの授業を

受けに行くようになりました。

桃子はおふくろさん弁当で働いていましたが、いつからか、一人部屋で

パソコンしている息子をそのままにはできないなあ、と見えはじめました。

おふくろさん弁当屋さんに相談したり、鈴鹿コミュニテイのオフィスの

スタッフに自分の気持ちを聞いてもらえる機会をつくったりして、

今にいたっています。

この春休みには、大阪にいる父親のところに、何日か行ってきました。

帰ってきた晴空を見て、そのとき、何か晴れ晴れしているなあと見えた

ようです。

 

新学期、なんと晴空は自分で学校に行きはじめました。

何でそういうことになったのか、桃子も分からないと言っていました。

まあ、今も、ときどき休むことはあっても、何か前向きになっている

らしいです。

 

ともかくも、ふゆは高校に通いはじめ、晴空は小学校へ通いはじめ

ました。

母である桃子は、まだまだ、二人それぞれの内面で起きていること

どんなだろう、と観察しながら行くのでしょう。

桃子自身も、それがどんなものか、自分の内面も見ていくことに

なるんでしょう。

これからも、まだまだ、いろんなことがありそうです。

そんなとき、大人はそれをどう見て、どう受けとめていくのか、

これは桃子だけでなく、爺や婆のありようにも、かかっているのかな、

と肝に銘じています。

人生の目的、幸福とはなんだろう?

 

 


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