じいちゃんへの孫の誕生日プレゼント。
折り紙の花束とじいちゃんの似顔絵。
翌日の夜、娘と孫たちがお風呂にはいりにくる。
小1の晴空が、「きのうのプレゼント、飾ってあるか」と聞いてきた。
「ああ、貼ってあるよ」と見せてやった。
「それじゃない」と言う。
折り紙の花束を飾れ、という。
「これ作るの、きのう時間、たくさんかかった」と晴空。
「風空の、もっときれい。花がたくさんある」
花束をよく見ると、花一つひとつ、風友や晴空が気持ちを
込めた、花びらであり、それが一輪の花になり、花束に
なっている。
本人たちが、じぶんで納得できるまでこころゆくまで、つくった
らしい。
人は誰でも芸術家の素養をどこかに湛えている、かも。
<孫娘、学校休む>
その次の夜、わが家に来て、孫娘の風友はお風呂に入らなかった。
安楽椅子に座って、テレビを見るともなく見ていた。
娘と弟の二人だけ、風呂に入って、その夜は帰った。
翌朝、登下校のときの笛を忘れていたのでババが電話した。
きょうは、学校休むという。
「バッチリ勉強して、間違えることが好きじゃない子が、自分
から休むなんて。でも、それぐらいでいいじゃないか・・・」ぐらいに
おもっていた。
娘が車を借りに来た。
「いまから、風友の服を買いに行くんだあ」と娘。
その日、風友が学校から帰って来てからの顛末を聞いた。
風友が帰ってきたとき、朝の片付けが出来ていなかったので、
「あんた、ちゃんと片付けして・・・」と言ったら、なにかずんずん
下向いて、内に籠っていく風だった。
「ママが言ったことで、そんな感じになるの?」と娘が聞くと、
「そういうじゃない」と言う。
どうも、学校で友だちに「嫌われたくない」とおもっていて、
うまくいかないことがあったらしい。
娘は、風友の気持ちを知って、「どんなことだったの?」と
聞くと、大泣きしながら、気持ちをママに出したという。
泣いたあとは、すこし晴れた感じだった。
「おいしいもの、食べに行こっか」と回転寿司に行った。
ガラリ、元気になったようだ。
「夜、おじいちゃんとこ、お風呂行くか?」と聞いたら、
「行く」といって、昨夜来たという。
娘。「安心したかったのかな」
娘。「ああ、ほんとにこちらの受けとめ方で、風友を一人ぼっち
の気持ちに追い込んでしまったかも」
「そうだね、風友のこころのなかに、どんなことがあっても
ママは受けとめてくれる、というのがあったら、一人ぼっちを
こわがらなくなるかも・・」ぼくの感想。
「毎回、やりながら、見ていくのかな」と娘。
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