かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

折り紙の花束

2013-03-05 06:57:38 | 家族あれやこれや

 じいちゃんへの孫の誕生日プレゼント。

 折り紙の花束とじいちゃんの似顔絵。

 

  翌日の夜、娘と孫たちがお風呂にはいりにくる。

 小1の晴空が、「きのうのプレゼント、飾ってあるか」と聞いてきた。

 「ああ、貼ってあるよ」と見せてやった。

 「それじゃない」と言う。

 

 折り紙の花束を飾れ、という。

 「これ作るの、きのう時間、たくさんかかった」と晴空。

 「風空の、もっときれい。花がたくさんある」

 

 花束をよく見ると、花一つひとつ、風友や晴空が気持ちを

込めた、花びらであり、それが一輪の花になり、花束に

なっている。

 本人たちが、じぶんで納得できるまでこころゆくまで、つくった

らしい。

 人は誰でも芸術家の素養をどこかに湛えている、かも。


<孫娘、学校休む>

 その次の夜、わが家に来て、孫娘の風友はお風呂に入らなかった。

 安楽椅子に座って、テレビを見るともなく見ていた。

 娘と弟の二人だけ、風呂に入って、その夜は帰った。


 翌朝、登下校のときの笛を忘れていたのでババが電話した。

きょうは、学校休むという。

 「バッチリ勉強して、間違えることが好きじゃない子が、自分

から休むなんて。でも、それぐらいでいいじゃないか・・・」ぐらいに

おもっていた。


 娘が車を借りに来た。

 「いまから、風友の服を買いに行くんだあ」と娘。


 その日、風友が学校から帰って来てからの顛末を聞いた。

 風友が帰ってきたとき、朝の片付けが出来ていなかったので、

「あんた、ちゃんと片付けして・・・」と言ったら、なにかずんずん

下向いて、内に籠っていく風だった。

 「ママが言ったことで、そんな感じになるの?」と娘が聞くと、

「そういうじゃない」と言う。

 どうも、学校で友だちに「嫌われたくない」とおもっていて、

うまくいかないことがあったらしい。

 娘は、風友の気持ちを知って、「どんなことだったの?」と

聞くと、大泣きしながら、気持ちをママに出したという。


 泣いたあとは、すこし晴れた感じだった。

 「おいしいもの、食べに行こっか」と回転寿司に行った。

 ガラリ、元気になったようだ。

  「夜、おじいちゃんとこ、お風呂行くか?」と聞いたら、

「行く」といって、昨夜来たという。

 娘。「安心したかったのかな」


 娘。「ああ、ほんとにこちらの受けとめ方で、風友を一人ぼっち

の気持ちに追い込んでしまったかも」

 「そうだね、風友のこころのなかに、どんなことがあっても

ママは受けとめてくれる、というのがあったら、一人ぼっちを

こわがらなくなるかも・・」ぼくの感想。

 「毎回、やりながら、見ていくのかな」と娘。





 


 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿