現在、カワサキに搭載されてる「スーパーチャージャー」は「H2」や「H2-SX SE」をメインに、
高級な大型リッターバイクが中心となり、今後ラインナップを増やしていく傾向が、ある程度決まっていますが、
今後の「カワサキ戦略」として、さらに中間排気量から小型排気量まで、
スポーツバイクをメインに相当数のモデルに「スーパーチャージャー」を搭載する「可能性を目指している」様です。
これにより他社との「差別化」を測り、よりスポーティーな走りを可能としたモデルを送り出す「計画」の様なんですよね。
仮に、現在も多くのファンや人気を誇るカワサキ「ニンジャ250」に「スーパーチャージャー」を搭載し、
新型4気筒モデル「ZX-25R」とスペック上の優位性を図るとしたら、
それは確かに面白い事になりそうですよね。
もちろん、2気筒スポーツである、ヤマハ「YZF-25R」やホンダ「CBR250RR」などの追従に対して、
走り(特に加速力)に大きなアドバンテージを図る事にもなります。
またカワサキ「ニンジャ650」の様なツーリングモデルや、ネイキッドモデルの「Z650」、
はたまた同等の「Z900」など、直接レースに持ちいらない車両にも装備される可能性があるかもしれません。
残念ながら現在のレースレギュレーションでは「スーパーチャージャー」の使用は禁止とされているので、
正規のレースに出場する事はできません。
しかし一般道で、はたまたサーキットの壮行会レベルであれば十分にその走りを楽しむ事はできます。
誰もがレースをする訳では無いので、それなりの需要は十分にあると考えられます。
機構的な話になりますが「スーパーチャージャー」は低速からの「加速力」を補う装置です。
決して「最高速」を伸ばすものではありません。
それだけに小排気量に搭載する事は、確実にそのオートバイの素性を大きく変える役割を果たす事になります。
ワンランク高い排気量のオートバイに、加速力で負けないと言うメリットが生まれるって事です。
これは、搭載車を所有するユーザーからすれば、確実に「嬉しい装備」である事は間違いないはずですよね。
ただし、ここで問題になるのは「新車価格」です。
例えば、標準仕様の「ニンジャ250」の新車価格は、税込で654,500円。
これに「スーパーチャージャー」を搭載すると当然、新車価格は高くなります。
下手をすると、約80万円あたりまで高額な車両になってしまう可能性があります。
なので、問題はここまで高額になる車両を、本当にユーザーが買い求めるかどうかです。
カワサキはそこを「売れる」と信じている様ですが、
果たしてそうなるかどうかは、実際に売られてみないと分かりませんよね。カワサキの予想通りになるかどうか?
高額な中間排気量や小型排気量に、世間の「需要」があるかどうかです、
個人的には「ある」の方に可能性を感じていますが、実際のところはどうなるでしょうね!(笑)