一般的なオートバイへのこだわりには、まず「走りの性能」や「速さ」それに伴った「フォルム」が重要となるところですが、
そこから完全に「逸脱」してるのが「ハーレーダビットソン」です。(笑)
いわゆる日本で「アメリカン=クルーザー」と言うジャンルを構築したバイクであり、
ハーレー乗りがよく言う「本物のアメリカン(国産車は偽物)」と言うバイクでもあります。(笑)
特徴としては、とにかく「真っ直ぐ走る」を前提として設計されており、
あくまでワインディングなどを楽しむバイクじゃありません。
逆に「大陸の王様」と言うにふさわしい「存在感」があり、過去のイメージから「威圧的」な雰囲気を醸し出してるものでもあります。
ハーレー好きは、ここに食いつく感があって、あくまでライダーとは言わず、俺たちは「バイカー」であると考える傾向です。
なのでこの「ハーレーダビットソン」に関しては他のオートバイと違い、あくまで「雰囲気で乗るオートバイ」と言うことです。
実際、ハーレの場合、カスタム車が多いですが、カスタムすればするほど乗りにくくしてる点が、それを彷彿しています。
今更ですが、スポーツバイクに乗ってるライダーからすれば、
これを「良くない」とか「おかしい」と捉える人がいますが、今更それ自体も「無意味」な事と言えます。
日本でのハーレー人気は以前から「普遍的」なものがあって、大陸アメリカ生まれの「ハーレーダビットソン」を好む日本人バイカーは多いです。
以前のボクもそうでした。だから良いと取りで「ビューエル」に乗ってるんですよね。
アメリカ大好き!アメリカ大好き!和室に和式トイレの日本なんてイヤイヤ!(笑)
あ、つい興奮してしまい失礼いたしました。(笑)
話がそれましたが、まず、雰囲気が大前提になっていますから「ハーレーダビットソン」がオートバイである以上に、
ある種、ファッションの一部と考え「人生観」まで変えてしまう存在だったりします。
これはアメリカから入ってくる日本文化とはまるで違う、他文化に対する「憧れ」からくることで、
ヨーロッパ人や本国アメリカ人と違い「和」の意識を完全に切り離して考えたい「日本人ならでは」の考えによるものです。
それが証拠に、いわゆるファッションに見て取れる部分でがあって、
長髪や坊主、ヒゲに革ジャンにベスト、ナチヘルやジェットヘルにスカル、エンジニアブーツに鎖、
完全制覇を遂げてる人ではタトゥー(刺青)などなど。
これら全ては、60〜70年代のかつてアメリカで流行ったファッションを取り入れたものです。
要するにノスタルジックなアメリカに対して、日本人はそれに「大きな憧れ」を持ってるんですよね。
日本人にとっての、ビール、コカコーラやマクドナルドへの関心に「良く似てる」部分です。
それが今となっては特別な物ではなく、近代日本にとって、ごく自然になってるだけのことです。
ハーレーもそれと同じ意識で接してるだけで、無意識のうちに「アメリカンナイズに飛び込んでる」状態と言えます。
確かにオートバイではありますが、走り自体に喜びを見出すのではなく、
大陸アメリカ製の「ハーレーダビットソン」に俺は乗ってるんだぞ!と言う「優越感」が最大の喜びとなってる訳です。(笑)
さらにそれを手にした瞬間、普通の日本人だった自分が一気にワイルドでギャング的なアメリカ人になった気分になり、
横柄な態度を取り始め、周りを威圧することを良しと考えるようになり、
自分達だけの特別なテリトリーを作り、他のライダーを何となく寄せ付けず、我が物顔になっている。
まさに「人生観」をもすら変えてしまう「魔法の乗り物」になってるんですよね。
バイカーではなくライダーの皆さん、これって凄いことだと思いませんか!(笑)