ハーレーダビットソンにとって、現在では本国アメリカより販売台数的に「売れるマーケット」と呼ばれてる「日本」ですが、その理由として現在日本自体がオートバイ
ブームの真っ只中にである事もその理由ではあるものの、ボクの個人的な意見はもっと他にあり、日本人の根底にある「アメリカ憧れ」と、オートバイの枠を外れた規格
外の迫力を持つ「超大型クルーザー」と言う魅力に大きな要因があると感じています。そもそもヨーロッパ圏で生まれたオートバイですが、1903年に創業したハーレーは
独自の思想からそのオートバイを自国で乗られる事を想定して「クルーザー(日本ではアメリカンと呼ばれてる)」と言うフォルムを確立した所に「本当の偉業」を感じる
んですよね。これはアメリカ独自の思想が大きく反映されており「大陸(長距離)を走る為のに作られた」とも言えるところがポイントとなります。日本のメーカーにして
もヨーロッパ圏のメーカーにしても、ラインアップに必ずクルーザーを配置していますが、このクルーザーはあくまで「ハーレーダビットソンを模倣したフォルム」であり、
それだけに日本ではクルーザーとは言わず、アメリカンと言ういわれ方になってるとも考えられます。また大排気量である事や、それが故のエンジンサウンドや鼓動、また
伝統の「V型2気筒エンジン」なども、深くハマればハマるほど、その魅力は増していく傾向になり、昔のエンジン(ナックル・パン・ショベルなど)を好むビンテージ系
のライダー(バイカー)も「日本で多く存在してる」と思われる訳です(笑)。ハーレー自体が他のオートバイより決して速いとは言い切れませんし、コーナリングワーク
が得意とも言えない、あくまでクルーザーモデルではありますが「どこまでも続く一直線の道をひらすら走り続ける」乗り物としては最高のオートバイだったりしますし、
多分ですが、日本でのハーレー乗りの大半が「そのイメージを持って乗ってる」と考えられます。但し、悲しいかな日本はアメリカ大陸と違い小さな島国なので、実際は
中々そのイメージ通りに走れないのが現実ですが、そうは言っても本国より売れてる現状を考えると、高速道路であったり田舎道などを走りながら、それに近い雰囲気を
味わってる印象は何となく感じたりしますよね。また国内に関してだけを言えば、いわゆる「ビッグツイン系(1.200cc以上)」よりスポーツスターに見られる「スモール
ツイン系(1.200cc以下)」の方が多く売れてる傾向なので、持て余し気味になる超大型クルーザーは、思ってる印象よりもしかすると「少数に止まってる」のかもしれ
ません。また余談ですが、昔の国産自動車って時速105kmを超えると「キンコ〜ン・キンコ〜ン」って音が鳴る仕組みがありましたが、あれが「廃止になった」のって実は
ハーレー社が「日本人は機械にコントロールされないと自分で速度も制御できないのか!」って言葉で無くなっっと言われていますし、1996年より改定されて大型バイク
の免許が「教習所で取得出来るようになった(限定解除の廃止)」のも、ハーレー社が自社のオートバイ販売の増大を目指して「日本に圧力をかけた結果」と言われています。
多分この2つの出来事は都市伝説ではなく「本当の事」だと考えられます。それだけ日本に対してハーレー社は「大きな力を持ってる」と言えるんですよね。まぁ考えてみて
下さい。現在のオートバイって広告の制限が非常に厳しい状況で、個々の車両を広告したりする事はNGとされていますが、何故かハーレーに関してはメーカー広告ではある
ものの多くの場面で宣伝物を見かける状況ですよね。CMなどは無いにしてもPOPやWEBなどで宣伝しまくっています。そこを見てもいかに強い力を持ってるかが窺(うかが)
えると言えそうですよね。最後に個人的にハーレー自体は好きですし、最初に言った「クルーザー」と言うフォルムを開発した元祖であるハーレーは、そこだけをとっても、
素晴らしいオートバイメーカーであると言える気がします!(笑)