国産メーカーとは思想から考え方まで、まるで違う自社の「伝統」を重んじるアメリカの老舗メーカーで、世界でも非常に人気が高い「ハーレーダビットソン」社が
ついに!と言うか、どんどん厳しくなる新しい排気ガス規制に合わせて新開発した、水冷式エンジンを搭載したモデル「RH975ナイトスター」を今日はご紹介します。
また現在の新車で販売されてる「ハーレーダビットソン」のラインナップの中で一番小さい排気量となるのですが、その名の通りその排気量は「975cc」で新開発された
V型2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載しており、今後のスタンダードを目指した「量産型の水冷式」を採用したモデルとなります。但し以前にも「ストリートGX-750」
や「V-ROD」など、水冷式エンジンを搭載したモデル自体は、ちょこちょこ登場させていたのですが、今回の「RH975ナイトスター」に関しては、一時的な1つの特殊
なモデルと言うより、それまであった人気の「スポーツスター」シリーズ直系の後継モデルとして登場していますから、まさに今後の「ハーレーダビットソン」の行く末
を知る事が出来る車両と言えるものだったりします。また兄貴分として少し前に「RH1250S」と言うモデルも登場させていますが、いわゆる「XL883スポーツスター」
直系となるのはこの「RH975ナイトスター」の方であると思い、より「ハーレーダビットソン」のスタンダードで、ある意味エントリモデルであると考え、今日のテーマ
とさせて頂きます。で。まず詳細なスペックですが、エンジンは先ほどもご紹介しました、新形式「レボリューションマックス」と呼ばれる、水冷式V型2気筒DOHCの
4バルブで、正式な排気量が975cc、最高出力は89psで、最大トルクが9.5kg、車重は221kgあり、フレーム構造はダブルクレードル式、リアのサスペンションは2本サス
となってて、タイヤへの動力伝達は「ハーレーダビットソン」お得意のベルト式、ホイールサイズはフロント19インチ、リア16インチ、でライト類は全てLED、比較的
低めに設定された一本ハンドルにエンドミラーを搭載、もちろんABSを装備しており、それ以外にもトラクションコントロール(TSC)や、ドラッグトルクスリップ制御
システム(DSCS)などの電子制御システムも標準で装備しています。これで新車価格が2.263.800円(税込)となっています。スタンダードで、エントリモデルであった
スポーツスターシリーズの後継モデルとしては、かなり高額に感じますが「それだけ進化した」と考えるべきなのかも知れません。また「ハーレーダビットソン」と言えば
とにかく「カスタム」と考える方も多いと思うのですが、メーカーから販売されてるパーツは結構多く取り揃っています。また社外品を使った「本格的なカスタマイズ」に
関しては登場が2022年からなので、まだ見かけることはありません。で、一応現在の中古市場を見ていきますと、大体安いもので130万円辺りから、高いもので240万円
前後となっています。いわゆる高額なものは中古店で売られてる新車で、逆に安い車両は初期モデル(2022年式)となっています。この状況を見るに、国内での「ハーレー
ダビットソン」ファンからすると、どうしてもこの水冷式エンジンが「受け入れ難いもの」になってる感があり、それだけに中古で一気に価格が下がってる気がするのですが、
そこは進化を受け入れるか?それとも伝統や過去の価値を受け入れるか?で、車両自体の価値そのものが変わっていく気がします。なんせ、本来「ハーレーダビットソン」の
場合は中古でも値段が下がらない特徴がそれまでにはあり、他のメーカーと比較しても高額に取引されているので、メーカーもそれを売りにして新車を売ってる感があります。
それに対して1年で半値になってるこの「RH975ナイトスター」の場合、今後に関してはどんどん水冷化される新しい「ハーレーダビットソン」ほど安く取引されて行く
傾向かも知れません。さて、今日はそんな新しい時代を担うであろう「ハーレーダビットソン」の水冷式エンジンを搭載したモデル「RH975ナイトスター」をご紹介しました
が、いかがだったでしょう!(笑)