いわゆるオートバイのオンロードレースの場合、
とてつもない速さとそれに伴う俊敏性が問われるものですが、
オフロードレースに関してはそれだけではない多くの「マシンコントロール性」が重要ですよね。
前後のタイヤによるスライドは当然のことながらジャンプに対する対応や凸凹に対する姿勢など、
オンロードとは違う多くの路面状況に対応する必要があるからです。
またレースとなればオンとは比べモノにならにほど転倒するシーンが見られます。
これらから個人的に感じられるのはオートバイを乗りこなす「技量」で言えば、
オンに比べオフの方が「圧倒的に高い」んじゃないかって事です。
確かにオンのプロレーサーも練習の一環としてオフを走ってる事は言えますし、
それを物語る上で、かつての王者「ケニーロバーツ選手」が当時あれだけ活躍した背景には、
その前にやってた「ダートトラック」のテクニックが大きく関係してる事が言えるからです。
彼のライディングは多くの影響をその後に伝えるものになってて、
中でも初めてオンロードレースで「スライド操法」を巧みに使ってたり、
それまでの選手になかった「ハングオン」をやってのけた選手でもありました。
当時のGPマシンでそれを行える事は今のマシンと違いかなり難しいテクニックが必要でしたし、
オフの技術を知っていないと出来ない事だと言えます。
一般人に戻って考えてみても、峠などのワインディングで速く走れる人であっても、
細かなオートバイ操作に関しては苦手な人も結構いると思うんですよね。
Uターンや低速での運転技術などがそうです。
それを難なくやってのけれる人って、実はオフロード経験者だったりします。
本当の意味で自由にオートバイを乗りこなせてる人…、
実は速さに対応できる人ではなく、細かな操作技術を得意とする人にあるんじゃないかって思う訳です。
ジムカーナもそうですが、オフロードを上手く走れる人が、
本当の意味で、上手いオートバイ乗りじゃないかって思うんですよね!(笑)