基本的に「CMなどで商品をPRすることが出来ない」バイク業界ですが、
そのメーカー個性は一部の雑誌やネット、はたまた口づてに伝わってくるのが今の状況だったりしますよね。
それだけに本当のメーカー真意が分からず、想像で理解するしかない部分も事実あります。
例えば、カワサキが出した「ニンジャ・H2」は何故、開発し販売されることになったのか?
カワサキ「ニンジャ・H2」は、確かにカワサキのブランドイメージを上げるためのフラッグシップモデルとして、
登場したんだろうと推測は出来ますが、
本当の本当に、果たしてそれだけなのか?(笑)
カワサキ「ニンジャ・H2」では、それまで何度も挑戦しつつ失敗に終わってる「過給器システム」を採用しています。
いわゆる「スーパーチャージャー」ですが、このシステムを取り入れた国産車は確かに初めてで、
これによりカワサキの技術力を、よりアピールする結果になっています。
ただ、同クラスの1.000ccスポーツに関してはレースを意識した「SS」がありますが、
カワサキ「ニンジャ・H2」の場合、レギュレーションの問題があって実際「公式レース」に使用することは出来ません。
しかしカワサキ「ニンジャ・H2」には、さらに上のモデル「ニンジャ・H2R」の存在があります。
完全な競技用で最高出力は310ps。
一部のワンメイクレースで使用されたり、草レースで使われることがあっても公式レースに出れなければ、
こんな仕様のモデルを出しても、あまり意味がないと思ったりもします。
ただ、そんなことはカワサキも重々「承知してる」はす。
知っていても「ニンジャ・H2」を世に送り出したというのは、実は別の理由があり、
それに対するアピールも込めて作られたんじゃないかと言われていますし思われています。
それは「航空業界」。
カワサキは古くからこの「航空業界」にも力を注いで来ています。
そこで培った技術力は、これまでにも世界的に定評があるのですが、
バイク業界にこの技術を持ち込むことで逆に「航空業界」に対して大きなアピールをしていると思われるんですよね。
「ニンジャ・H2」はボディデザイン、特にカウルに関して大きな重点を置いて作られている訳です。
バイク業界ではカワサキのフラッグシップとしての役割を、
そして「航空業界」に対しても、カワサキの技術の高さをアピールする意図があるということです。
各国内のバイクメーカーはそれぞれのコンセプトを掲げてバイク作りを行なっています。
そこにはメーカーとしてのイメージ戦略が欠かすことのできない重要な要素だったりします。
ただ、それがユーザーの目にとまることに関してとても「薄く分かりづらい」ということも事実あります。
そこがバイク業界の難しいところなんですよね!(笑)