最近、YouTubeの動画でアメリカの「マイナーなオートバイレース」の映像を見るのが日課のようになってるボクなのですが、そんな中でどんどん人気を高めてるレースに
この「キング・オブ・ザ・バガーズ」ってのがあったりするんですよね(笑)。もしかしたら過去に1度このブログでも取り上げた事があった気がするのですが、いわゆる
ハーレーダビィットソン社とインディアン社の「2社」で競う超重量級「バガー」タイプのオートバイを使ったレースです(笑) このレースの起源は非常に新しく始めて
開催されたのが2020年から。まだここ2〜3年の事ですが、普通じゃ考えられない、重量が300kgを超えた大容量のパニアケースを備えたクルザーモデルを使って行われてる
オートバイレースなんですよね。アメリカ人の考える事は我々日本人では考えつかない「突拍子もない事」をするものですが、最初、初めてこの動画を見た時は正直ボクは
驚きました(笑) ただ、あちらでの人気は年々高まってる傾向にあって、アメリカのAMA(アメリカンスーパーバイク選手権)で戦ってた選手や、motoGPで戦ってた
選手なども続々と新たにエントリーされる様になり、白熱を増してる状況だったりします。また初年度は、たった1レースだけでワークス2社と、プライベートチームで合計
しても10台程度で行われていたのですが、翌年の2021年にはシーズン化され、合計で6レース行われており、昨年の2022年には一気にチーム数も増えて現在では倍の20台ほど
で競われています。更にオートバイの車両には規定があり、ハーレーダビットソンだと「FLツーリング」モデル、インディアンだと「バガー」か「ツーリング」モデルと
車両が決められています。但し年式は問わないという事で機械式キャブのエンジンを搭載したものとフューエルインジェクション(FI)を搭載したものとが入り混じって戦って
る状況だったりする様です。とにかく注目なのは、まさにアメリカを代表するこのオートバイメーカー2社が、他のオートバイメーカーを外して「直接対決する」といった様相
だという事です。ただ、こんなスポーツマシンからかけ離れたオートバイが「サーキットでまともに走れるのか?」と思うのですが、見てると結構深いバンク角を誇っており、
肘すりまでは行かなくとも、膝すりレベルのコーナリングは見られます。マシンをよく見てみるとステップの位置が大きく変更されていたり、車体もバンク角を確保するため
高めに設定されてる様です。また足回りはスーパーバイクなどにも使用されてるものに交換されてて、ハイグリップなタイヤがはめられてる感じでもあります。基本大型の
フロントカウルにサイドのパニアケースは搭載されたままで行われており、走ってる姿を見てもライダーの技量が大きく関わってる事を感じますし、実際、昨年の2022年シーズン
は、motoGPから参戦を決めたあの「ジェミー・マクウィリアムス選手」がシリーズチャンピオンとなっていますから、やはりライダーの技術で勝利を獲得するローテクノロジー
なものになってる感じですね。またざっくりですが、両社共に排気量は2.000cc以下で、標準のエンジンにターボチャジャーを搭載してもOKで、空冷式と水冷式も混走となって
います。実際にはもっと細かなレギュレーションが定められている様ですが、ここまで様々なタイプのマシンで参戦出来るのは、もしかしたらこの「キング・オブ・ザ・バガーズ」
だけかも知れません。で、現在の成績を見てみますとインディアン社のマシンが優勢の様です。まだ再起して間もないメーカーですが、昔からモータースポーツに対しては
ハーレーダビットソン社と比べ積極的な一面を持っていますから、それが今の所良いカタチで現れているのかも知れません。さて、今日はそんなアメリカで行われてるちょっと
変わったオートバイレース「キング・オブ・ザ・バガーズ」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)